誕生
文字は単語ごとに違う王國語(ルカル語)と世界共通語(ヴィアル語)がある。
ルカル語でありがとうはマニグゥアトゥ
ヴィアル語でありがとうはアルグアルトウ
次話は文字講座にします。
私は、転生したらしい。親切な神さまたちが、盛大に歓迎して見守ってくれているらしい。私は、あの人たちに感謝しても感謝しきれない。
私が生まれてきた時に、抱きつかれて頬にチューをされた。ぼやけてあまり見えないけど、大きな女の人が、お父さんっぽい人に言う。
「この子の名前はなんていうの?お父様?」
「この子の名前は××××」
私が自分の名前がわかったのは1歳の頃
なんとなくだけどわかるようになった。
「ウィルクネーゼ・キュイ・リューカ」
私は2歳になると冒険をしたくなったが、お姉さんの監視の目が厳しくて外に出られなかった。
私は3歳になった時に、鬼に出会った。
私は、号泣して家族に助けを求めた。お父さんが駆けつけてきてくれて、こう叫んだ。
「兄上、何やっていますか?私の愛しい愛しい娘が泣いているじゃないですか!」
「兄上?」
そう、私が思っていると鬼の面を外して熊のような巨体の人が、私の頭を勢いよく撫でてくる。
そのあと兄上?は私に自己紹介をしてきた。
「我は、ニヴルレイム國王ニヴルレイム十四世である」
「私はウィリュキュニェーゼ・キュ・リューカ」
必死にたどたどしく返す。
そして、私が公爵家の次女であることを教えてもらうのは4歳の頃。その頃は私のことをあまりにも理解していなかった。