ゆきさき
友達の友達は、皆友達。
だから、私には沢山友達がいる。
かやちゃん、みおちゃん、さらちゃん、ありはらちゃん。ほかにも、いっぱい。だけど、会ったことはない。
寝たきりの私には、会いに来てくれる人が少ない。はなちゃんとか、お父さんとかぐらいだ。
でも、寂しくなんかない。
はなちゃんは友達の話を聞かせてくれるし、お父さんはあまりあえないけど、お土産を沢山くれる。だけどね、もうあえないから。一緒にお喋りしたり、笑ったり、泣いたり、怒ったり、もうできない。
だって、私は死んでしまっています。
心臓は動いてないし、体は冷たい。
仕方のないことだったんだよ。
そういうしかない。
これが運命だったんだって。
そう思わないといけない。
もうすぐお迎えがくる。
ああ、お母さん。
私もそっちに行けるかな。
新しい友達を作らないとだね。
また、一緒に暮らそうね。
お母さん!?
なんで、そっちにいるの?
ジゴクノ イリグチデ マッテイルハズガ ナイノニ…