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君のトナリ  作者: 0407
12/12

11頁目  眠い午後




午後の授業は理科総合。




ご飯を食べた後は眠い時間帯。






(ヤバ…瞼が重い…)






桜莉は今にでも寝そうだった。






(駄目だ…眠い。授業初日から眠い…)






頭の中は(眠い)で埋まっていた。




するとポケットから振動が伝わってきた。






(…メール?)






先生が黒板を向いているのを確認してこっそりと机の下でメールを確認した。




メールをくれたのは、蒼だった。




『眠そうだね。』




(…眠いですとも。)




先生を確認しながら返信しようと手を動かす。




『何でわかったの』




暫くしてまた振動がきた。




『首がどんどん下がってるからね。』




(えっ!?分かるっ!?)




一気に眠気が飛んだ。




きっと蒼は笑っているに違いない。と思いながらノートに目をやると、





(うわっ!真っ白!)





かろうじて日付とタイトルが書かれているだけだった。




急いでノートをとろうと黒板を見ると、最初の方は消されていて新しい単語が並んでいた。




するとまた振動がきた。




見ると蒼からだった。




『ノート、後で見せてあげるよ。有り難く思いなよ?』




(………っ!最悪っ)




そして授業終わりのチャイムが鳴った。




「はい、これ。」




授業が終わった後に蒼の方を振り向くと、笑いながら手招きされた。




一瞬は嫌になったけどノートを取らないわけにはいかないのでしょうがなく蒼に従い、蒼の机へ向かった。




「ありがとうございますー」




「全然心がこもってないねぇ。ほら、ちゃんと言えるでしょ?」




にっこりと今までに無く楽しげに笑う蒼。




「うっ……」




「ほら、早く」




「…………………ありがとう」




「うーん………まぁ、良いか。ほら、次の授業が始まるよ。席に戻ったら?次は寝ないようにね。」




「言われなくてもそーしますー」




ベーっと舌を蒼に向けて出し、机に戻った。




「はぁ。」






何かもう疲れた…




授業長いし、やってることワケわかんないし…




でも、後一時限あるんだよね…




次は寝ないようにしないと






そう思いながら挑んだ最後の授業は数学だった。




「起立、礼。」




当番の挨拶で授業が始まった。




実を言うと桜莉は数学はあまり苦手では無かった。




「あーっと、じゃぁまず、中学校のおさらいをすこーしだけやるからな。」




先生が黒板に問題を書き出す。




「取り敢えず、この問題を解いてみろ。高校でも重要なところだ。」




問題はそこまで難しくは無かった。




書かれた問題は全部で5つ展開の問題だった。




「まぁ、たぶん、五分くらいあれば解けるんじゃないか?」




カリカリとシャーペンを走らせる音だけが教室を支配する。






(このぐらいだったら解ける!)






丁度5分たったのか先生がパンっと手を叩いた。




「全員出来たか?当てていくから指名されたら答えを黒板に書いていけー。」




最初にあたったのは出席番号一番の青山さん。




その後も出席番号順でくるかと思っていたのに次にあたったのはなぜか知らないが蒼だった。




「後は……うーん、そうだなぁ、渡辺…と篠岡と吉野」




篠岡?吉野?誰?それ?








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