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第5話 「合コン」

午後から雨が降り出した・・・


「あとは、・・・恭子だけね・・・」


山本がつぶやいた。


「恭子さんって」


「今日は、わたしとあやか、るみ、そして、恵子の4人だったの・・・だけと、恵子が急にこれなくなったでしょ?」


「はい、・・・」


素直に聞く野村・・・


「それで、はるかの後輩が来れるようになって・・・」


西本が割り込んで説明した。


雨の中、待ち合わせ場所で立っている3人


やがて話すことがなくなってきた。


まだフランかしら・・・早く来てよとあせる山本だったが、あることを思い出した。


「あっ・・そうそう・・・るみちゃん、フラン明日15:00ならいけるってどうする。」


「あっ 願いします。」


その時


「はるかさん・・・お久しぶりです。」


か細い声が聞こえた。


皆が声の方向を向く


そこには


少しブラウン系がかかった肩までのストレートヘア


割りと目鼻立ちはくっきりしていて


かわいい感じの女の子が傘を差して立っていた。


しばらくして


山本は気づいたかのように


「ひさしぶり~恭子ちゃん。」


恭介は、さしていた傘をたたみ、山本に近づいて、


「おひさしぶりです~」


両手で握手した。


そして


山本はみんなに


「後輩の恭子ちゃん。こういうのあんまり行ったことないから・・」


「久保田恭子です。よろしく・・おねがいします・・・」


恭子は頭を下げた。


「じゃぁ~いくわよ・・・」




合コンが始まると、誰も女装と気づかないで時間が過ぎていった。


しかも


不思議なことにおとなしい恭子が人気が出た。


そんな時


男のほうから王様ゲームをしようと言い出したが、


女子からは大ブーイング・・・


あれこれ言っているうちに、


別々の紙に人の名前と行動を書いて組み合わせるというゲームをしようということになった・


西本さんと大島君がしっぺをする・・・と、


しっぺをしたりして、


そのほかにも腕を組んでお酒を飲むとか、


デコピンをして「イタイ」とか騒いでいた


そのうちに山本さんと久保田さんがキスをする。となってしまった。


え~っと驚く二人


しかし


皆はお酒が入っていて。


「キッス  キッス」


コールが起こる。


「ほっぺでいいわよね。」


聞く山本に


「え~っ」という奴もいたが、


「でも・・女同士でしょ?」


「女同士でもみたい・・・」


一部の男が言った・・・


「じゃぁ男同士でするの?」


反論すると・・・


少し空気が悪くなった。


結局


「ほっぺでいいじゃん」


男の一言が出て・・・ほっぺでいいということになった。


山本は恭介に耳打ちをする


「ここに早く済ませるのよ」


ほっぺを指差した。


「わかったわ」


恭介がほっぺにキスをしようとした時だった


山本の顔が恭介の方を向いた。


唇が触れた瞬間お互いが「えっ・・」と驚いた。


別の男の一人が「キスが見たい」と山本の顔を動かしたのだった。


まわりは


「おお!!」


大盛り上がりした。


「ごめんなさい・」


謝る恭介・・・


「いえ・・大丈夫・・」


さりげなく返す山本・・・


やがて、合コンも終わり


「お疲れ様でした。」


そういって皆は、解散した。


恭介と山本を残して・・・


同じ方向に帰る二人・・・


雨はすでにやんでいた。


気まずい時間が流れた。


「これからどうするの?」


口を開いたのは、山本であった。


「フランによってから帰ります。山本さんこそ・・」


恭介がいうと


「そうね」といって山本は恭介の肩を組んで顔を近づけた・・・


「いい、さっきのは、恭子ちゃんとしたんだからね!!わかってる?」


「はい」


恭介が返事をしようとしたら


「仲いいですね・・・お二人さん」と後ろから声がした


振り向くとそこには渡辺がいた。


渡辺は、恭介を見て


「彼女・・・」とナンパをはじめた


気色悪い・・・と思いつつ


今の自分の格好では、大声を出せない。


「やめてください。・・・」


そういうのが精一杯だった。


その時


「やめなさいよ!!」


大声で山本が一括した。


その声にむっとした渡辺


その女性の方を見た


その女性が山本と気付くと


すぐに


「わぁああ!! すみませんでした。・・」


そう叫んで渡辺はそそくさと逃げていった。


「なにあの態度・・・」


山本がつぶやく・・・


そこに恭介の携帯がなる・・・


「えっ・・・ちょっちょっと、」


ふぅ~と恭介はため息をついた。


「どうしたの・・・」


「急用で・・今日できないって・・・」

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