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第22話 「ごめん」

「るみちゃん・・・ごめん・・」


手を合わせあやまる山本・・・


「はるかさん、どうしたんですか?」


戸惑う野村。


仕事が終わって


山本は野村を近くの喫茶店に呼んでいた。


山本の第一声が、それだった。


「実は・・」と話を続ける山本。


「えっ~!」と驚きの声を上げた。


「しっ~!るみちゃん、声大きいわよ。」


「じゃぁ、たまたまいた久保君を彼氏だと・・・・」


しばらく、あきれた表情の野村・・・


少ししてわれに返った。


「でも、はるかさん」


「はい?」


「本当に久保君とは、何もないんですか?」


「なっ何よ・・・急に・・」


「最近・・・お二人さんの仲がいいところを見かけるんで・・」


「私・・るみちゃんに会わせるのに苦労してるのに・・・」


けっこう慌てる山本をみて


「はるかさんってかわいいですね・・」


「もうっ!からかってるの?」


すこし山本の反応を見て楽しんだ野村は、


「まぁ、いいわ。ところで、どうするつもり?」


聞き返した。


「それよ、問題は・・・」と山本は考え込んでしまった。


「えっ!?、ひょっとして考えていなかったの?」


と驚く野村に


コクリとうなずく山本。


「信じられない~」と声をあげた野村だったが、


「とりあえず、二人が付き合っている振りして・・・」と言ったものの


その後が思い浮かばない。


それを見た山本


「あと、どうしたらいいか・・・わからないのよ。」


とため息をついた。


「ところで、肝心の久保君は?」


野村は思い出したかのように言った。


「そういえば、遅いわね・・・ここに来るように言ったのに・・・」





その頃


恭介は、ピッコロに向かっていたが、渡辺がついてきていた。


「なべ、何でついて来んだよ・・・」と振り返って聞くと


「いや、俺の前をお前が歩いてるんだよ。」


「つけてるだろ・・・」


「いや~?」とどう見ても目が笑っている渡辺、


そして


恭介の行動を監視しているのは見るからにわかった。


「何のまねだ?」


「いや~」


そして


しばらく歩いて


片手でメールを打っていた。


「ごめんなさい。今、行けそうにない・・」

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