file.2-2 一つ目の宝
前回のあらすじ
キサラの体調を気遣う雑談中に電話がかかってくる、それはハイエンミュラーが運営する博物館からだった!どうやら博物館宛に怪盗の予告状が届き、しかもそれがフェルヴェーレングがらみかもしれないからと依頼をされる!句崇刃は渡部と一緒に博物館へ向かい、予告状の盗みを阻止できるのか…
句崇刃「そういやここって配信つけてもいいのか?」
ハイエンミュラー「いいよ、写真他諸々はオッケーにしてるからどうぞ問題なく」
〜そうして句崇刃は配信をつける〜
句崇刃「今日は遠い異国からの配信だ、今はリアン・モンテネグロ博物館にきている」
えっ、あの有名な博物館じゃん
またなんか凄いとこから依頼貰った?
死ぬまでに一回は行きてえよなぁ…
句崇刃「今日からしばらくこの博物館の館長のハイエンミュラーさんの依頼をこなしつつ美術品を見せていけたらいいと思ってる」
ハイエンミュラー「おや、もう始めてるのか?皆様、初めまして元怪盗で現館長のハイエンミュラーです…しばらくよろしくね〜!」
えっ、ガチモンじゃん…
何々!?知り合いなの?
それより早くうちのアイ(削除
ハイエンミュラー「まぁ、今は…友人だよね?」
句崇刃「まぁ…一応友人といっても差し支えは…ないな」
渡部「おっ、なんでござるかまた配信しながら事件解決でござるか」
あっ、動物お兄さんだ
絶対動物園で働くべきだよな
てかなんでいつも和服?
ハイエンミュラー「えぇ…?なんでこんな言われようなの??」
句崇刃「すっかり弄られキャラみたいな扱いになってしまってな…」
渡部「一時期ガチで用務員になろうと思ったことあるでござるよ」
ハイエンミュラー「少し可哀想だね…」
句崇刃「とりあえず今日は軽く見て回ってだけの配信だから明日から本格的にやるな」
〜そうして軽く配信を映して問題が無かったので明日のための作戦会議へ〜
ハイエンミュラー「とりあえずこの宝石のところに君達が警護に入る形で頼むよ、一応他の宝石のところにも最低1人は立たせるから何かあったら駆けつけることにしよう」
句崇刃「まぁ…全てを見張ることは無理だからな…」
渡部「とりあえず句崇刃殿が宝石の近くで、某が天井近くの踊り場で句崇刃殿のサポートという形でよろしいかな?」
句崇刃「うん、とりあえずそれで行こう」
ハイエンミュラー「僕も次に狙われそうな宝石の元には行くつもりだからなんかあったら連絡するね」
句崇刃「あぁ…とりあえず一回目の勝負は明日だな」
〜そうして明日になり…〜
句崇刃「で…この絵画を手に入れるためにオークションに??」
ハイエンミュラー「あぁ!でもうまくいかなかった資産家が暴れ出してねえ」
えぇ…絵画集めも大変なんだな
結局大丈夫だったのか?
ハイエンミュラー「普通に鏡侵力で撃退して金置いて帰ったよ。あれから報復にも来ないし別にいいかなって」
句崇刃「やっぱり並大抵の奴じゃお前の似力には敵わねえな」
ハイエンミュラー「そりゃあねえ、今は落ち着いてるけど現役怪盗の時はマジで敵多かったんだから…他の怪盗に命狙われたことあるし」
句崇刃「……大変だったんだな」
ハイエンミュラー「何?その顔、君も大概な人生経験をつい最近したでしょ」
渡部「おぉい…某がついていけないでござるよ」
ハイエンミュラー「っとごめんごめん、とりあえず昼のうちに少し見て回ってるけどやっぱりこないよね…」
句崇刃「まぁしょうがないな、夜まで羽を休めよう」
〜そうして閉館後の夜に〜
句崇刃「てか閉館後も映してていいのか?」
ハイエンミュラー「もしかしたら犯人の顔映るかもしれないしね、別に見せてやましいもんなんてないよ。それなりに苦労して集めたわけだしね」
渡部「それでは各自、頑張りましょうぞ!」
〜そうして2人は一番高価な宝石の部屋の元へ〜
句崇刃「っと、とりあえず何か動きがあるまでは警戒を緩めずに…だな」
渡部「某も見渡せる位置に着きましたぞ!後はここに怪盗が来るかどうか…」
そうして少し待ってみるが…まだ怪盗は来ない
句崇刃「他のところはどうだ?」
そう他の警備員に聞いても、まだどこにも来てないという…しかしその時はくる
渡部「句崇刃殿!上に!」
そして見上げるとそこに1人の女性がいた
???「うわ、ここがやっぱり一番警備が厚いのか…」
句崇刃「ここが?なんだ?複数人にで来てるのか??」
???「うげ…鋭い指摘、もしかして貴方がハイエンミュラー様の友人の探偵って方かしら」
句崇刃「まぁ…そうだな、句崇刃升斗だ。アンタは何もんなんだ?」
キタラート「うーん…まああの方の知り合いなら名乗ってもいいかな。私の名前はキタラート・ダイアスート、見ての通りの怪盗だよ」
句崇刃「そうか…盗みの技術を教えてもらった弟子ってところか。特に何もしなければそのまま帰ってもらってもいいんだけどな」
キタラート「またまたぁ〜本来の目的ではないとはいえこんな高級そうな宝石目の前にして逃亡なんてない……よっ!」
そういうとキタラートはポケットから赤いダイス等の青いダイスの2つ取り出して目の前の空間に投げる!そのサイコロはまるで空中に空間があるかのように転がり目を出す!
キタラート「私が1で貴方が5ね!初手から幸先いいじゃーん!」
そういったキタラートが宝石の元に移動するがその速度は凄まじく速い!
句崇刃「なんだ!?普通の動きじゃねえな、似力か!とりあえず止めねえ…!?」
しかし句崇刃はバランスを崩し地面によろける
渡部「句崇刃殿!?一体どんな似力なんだ…」
句崇刃「体が重い……さっき振ったサイコロで何かを決めている?」
キタラート「やっぱり鋭いねえ…そうだよ私の超常似力はダイス・ダイス・フォーメーションって言うんだ、この赤いダイスが私用で青いダイスが相手用なんだけど出た目によって私と相手に効果が付与されるんだよね。」
句崇刃「なるほど…今はその出目が良かったからそっちは身軽に動いて、逆に俺は体が重くなる事態に見舞われているわけか。出目次第だが厄介ではあるな」
運ゲーではあるがハマれば強いな
にしてもガチで怪盗っているんだな
生きるためとはいえ…
キタラート「ん?なんか映像でも撮ってる?恥ずかしいなぁ…」
渡部「しかし1人にしか付与できないのであれば複数人はきついでしょう!」
キタラート「そういうわけでも…ないよ!」
キタラートは更にダイスを振る…赤いダイスは2を青いダイスは6を出した
キタラート「おおっと大外れだねお兄さん、身構えた方がいいよ」
渡部「なんと….?」
句崇刃「!?どうやら本当みたいだぜ、周りに落ちたものが先輩にブツかろうと動いている!」
渡部「秀羽!その人からダイスを取り上げてください!グッ!ガッ!」
渡部に物がぶつかって部屋の隅に飛ばされる
句崇刃「鴉刃さん!!こっちも早くこの重さに慣れねえと…」
キタラート「いや〜似力で付与した重さはそうそう対処できないと思うけど…ね!警備員も大したことなかったしハイエンミュラー様の友達様も思ったよりは拍子抜けだったよ、バイバイ」
そうしてダイスで強化された攻撃で警備員を倒したキタラートは逃げようとする
句崇刃「……しゃあねえな、複数人であることがわかってしまったから手の内は残しておきたかったが…鬼魂体、透の流型」
それを発動した句崇刃はさっきまでの重さが嘘のようにキタラートを逃がすまいと追いすがる
キタラート「えっ!なんでダイスの影響が消えてるの!?相手側のダイスの効果は30分は持続するのに!?」
句崇刃「悪いが今の俺はそう言う効果を無視できる技を使っているんでな、このまま捕まえさせてもらう!」
キタラート「まずいまずいまずい!!早くもう一回振らなくちゃ!」
そうしてダイスを振り直すが、その出目は両方6
キタラート「えっ…これ不味いんじゃ」
句崇刃「何がぶつかってきやがる!?」
そう身構えていると突如天井のガラス部分から鉄のコンテナが落ちてくる
えっ!流石に潰されたら
早く避けて!
なんで空から鉄のコンテナが…
キタラート「待って待って待ってそれは死んじゃう!!」
句崇刃「クッ!流石に不味いか!」
句崇刃が咄嗟にキタラートを蹴り飛ばし難を逃れた
キタラート「敵なのに助けてくれた……」
句崇刃「あっぶねぇ!!また大怪我したら皆を心配させるところだった」
渡部「とりあえず確保でござるよ」
こうしてキタラートは確保された
句崇刃「っと、怪我はねえか?にしてもなんで鉄のコンテナ降ってくるんだ、空輸でもしてんのかよ…」
キタラート「………様」
渡部「ん?」
キタラート「句崇刃様〜!ありがとうございます!私が起こした事故にも関わらず助けてくれて!まるであの時のハイエンミュラー様を思い出しました!私が知ってることならお話しします!」
句崇刃「えぇ…なんかいきなり従順だなぁ。まあいいか、他のところがどうなったか確認しに行こう」
配信をつけ本格的に事件解決を目指して動きだす句崇刃達、初日は特に何もなかった。その後に作戦を立て明日に備えていた。そしてその日も雑談をしつつ待っていたが昼には来ず、結局夜に警備体制を引いて待つことになった。一番狙われそうな句崇刃達の元に現れたのは怪盗のキタラート・ダイアスートだった。彼女のダイス・ダイス・フォーメーションに苦戦させられつつも最終的には確保に成功した。残りの場所は大丈夫なのだろうか…
file.2-3に続く…
???「あった…思ったよりわかりにくいところにあったな……これで少しは本心に気づいてもらえるといいな…」




