file1-3 展望テラス
前回のあらすじ
次なる部屋の調査で居住人がいることが判明したが、その部屋でポルターガイストに襲われる。句崇刃達は沈めることに成功したが、倒れてきたタンスで句崇刃が負傷してしまう。傷を治したあと、残りの部屋で書類と鍵を見つけ2階に登ろうとした所、シャンデリアが落ちてくる。果たして2人は居住人を見つけれるか!?
句崇刃「ここが二階か…ぱっと見は一階とあまり変わらないようは気はするが…」
剣呑「さっき酷い目に遭いましたので、油断せずに行きましょう」
句崇刃「そうだな、あまりなんども酷い目に遭うのは流石にごめんだ」
〜そうして2人は2階の部屋の探索を始める〜
句崇刃「まずはこの部屋から行くか…」
そうして扉を開くとそこは風呂とトイレがある部屋だった
句崇刃「っと…この部屋には流石に何も無さそうか?」
そう思っていると剣呑が部屋の中に入って物色をし始める
剣呑「私なら特に漁っても文句は言われん…任せてくれるか?」
句崇刃「そうだな…頼むぜ、終わるまで部屋の扉の前で誰か来ないか見とくよ」
剣呑「あぁ…まかせてくれ」
おっ!新人探偵ちゃんのいいところが見れるかも!?
まぁ、風呂場だからあんまり期待させるんじゃねーべ
にしても探偵さんもそういうところはきちんと気にするんだな
句崇刃「お前ら俺をなんだと……」
〜そうしてしばらく任せてみると、十数分後に剣呑が部屋から出てくる〜
句崇刃「どうだった?」
剣呑「そうだな……わかったことが3つある」
句崇刃「思ったより収穫があったな」
剣呑「まずは一つ目、ここにいるであろう人は女性だ。使ってるシャンプーや用品から見ても流石に男性である可能性はほぼないだろう」
句崇刃「……任せてよかった、めんどくさいことになるところだった」
チッ
おもんね
カスがよ
句崇刃「やめてくれ…これでももう一探偵事務所の所長なんだから」
剣呑「(えっ、こんな若くしてもう所長なの!?すごい人だわ)」
まあ今回は許したるわ
今度またおもろい話聞かせるあの配信頼むぜ
句崇刃「現金な奴らめ…それで続き聞いていいか?」
剣呑「あ、あぁ…2つ目はこの館にいるであろう女性は多分発明家かなんかだと思う…」
句崇刃「発明家?どういうことなんだ…」
剣呑「なんかどういえばいいのか…置いてあるドライヤーや洗濯機が明らかに市販のものと違ったりしている…しかも洗面台の鏡に至っては勝手に開いたりして使い勝手が良さそうだった…」
句崇刃「なるほど…市販されてない家電製品を使っているとなるとまず思いつく職業は発明家なのは自明の理ではあるか…もしくは何かしらの研究者で広くてかつ人気のない場所を得るためにここに住んでいるとかもあるな」
剣呑「そしてこれが三つ目にして今一番重要であろうことなんだが…この風呂場、しばらく使われてないかもしれない…」
句崇刃「風呂場の使用形跡がない?」
剣呑「あぁ…置いてあるシャンプの容器や床が全くと言っていいほど濡れていない。普通に入り込んでも問題はなかった…」
句崇刃「そうだな…常人であれば風呂には毎日入る…それがないということはここの住民はそれができない状況…例えば監禁されているとか、最悪は…」
ヒェッ…
怖いこと言わないでよ〜
毎日風呂に入るかどうかはわかんないだろ!
句崇刃「うちの事務所は風呂キャン勢NGだからな」
剣呑「まあもしかしたらコメントの通りにたまたま入れない時期だったのかもしれないしな…」
そう言ってはいるが顔が少し引き攣っている
句崇刃「まあ、こんなとこ借りる発明家か研究者なんて変わり者だからありえんことはないか…とりあえず生きていることを願おうぜ」
剣呑「あ、あぁ…とりあえず風呂場はもう他に調べることはない…はずだ」
句崇刃「そうだな…次の部屋行くか」
〜そうして次の部屋に向かう〜
句崇刃「次の部屋は…っとやっぱりなこの部屋に鍵がかかってる、この部屋の鍵だったんだな」
そうして鍵を通そうとするが普通に通らなかった
句崇刃「は?」
www
やっぱりな
可哀想
句崇刃「クソォ!どこの鍵なんだよこれ!ふざけんな!」
剣呑「お、落ち着いて下さい…」
流石の剣呑も少し困惑している
剣呑「でも確かに鍵がかかっている部屋なのに鍵が使えないのもおかしいですね」
句崇刃「そもそも使える鍵じゃねえのかもな…仮にどんなズボラで風呂に入らないやつだとしても鍵をそこら辺に放置してはいかねえだろ」
剣呑「この部屋は一旦諦めて次の場所に行きましょう…」
句崇刃「そうするか…」
〜そうして更に次の部屋に向かおうとするが〜
句崇刃「おっ!展望テラスか、流石元デカい豪邸なだけあってこういうのあるんだな」
剣呑「そう…だ…な…?」
句崇刃「ん?どう…し…た?」
ロボだった。そこにあるのは豪邸に似合わなすぎるロボだった。
グーレウス「ピピッ!シンニュウシャハッケン!オイダシシーケンスカイシ!」
句崇刃「うお!こっちに向かってくるぞ!?」
剣呑「どうやら問答無用のようですね」
ロボ!?
ここに住んでる人何者なんだよ…
やばい女TV
句崇刃「とりあえず室内で暴れられたら後から何言われるかたまったもんじゃないからな!展望テラスに出て動作を止めるしかねえな!」
剣呑「了解した」
そうして2人は展望テラス側に出て戦闘態勢を取る
ちなみに事件解決後に知ったのだがこのロボの名前はグレーウス・ソラウスというらしく元々は軍事用に使用されていた特殊兵器のロボだったのだが誰かが買取をして警備ロボになっていたらしい
グーレウス「オマエタチ!ドコカラハイッタ?」
句崇刃「いや…普通に玄関からだけど…」
剣呑「なんなら肝試しで何人か既に侵入されてますけど…」
グーレウス「ヨルハキドウシテナイカラキヅカナカッタ…」
句崇刃「おい、やっぱりこの屋敷に人がいるだろ。俺はそいつに話があってきたんだ」
グーレウス「アヤシイ…モクヒスル!!」
剣呑「聞く耳持たずだな…」
句崇刃「とりあえず大人しくしてもらうぜ!」
〜そうしてグーレウスとの戦闘が始まってしまう〜
句崇刃「不鬼豪拳!」
剣呑「居合!懺火傷!」
2人の攻撃が当たるが
グーレウス「フーン、ソンナノキカナイモンネ」
句崇刃「思ってた通りに硬いなこいつ…」
剣呑「あまりに手こずっていては剣が折れてしまうやも…」
グーレウス「サッサトカエルナラ、キガイヲクワエルツモリハナイケド?」
句崇刃「生憎、受けた依頼を放り出す奴に探偵が務まると思ってないんでね!」
剣呑「そうだな…それにお前のようなロボを作っている研究者など放置しておけぬ」
グーレウス「フーン、マアダッタラオトナシクカエッテモラウヨウニスルダケダネ」
グーレウスが肩や手のひらなどの場所からミサイルや鉛玉を飛ばしてくる!
句崇刃「うお!危ねえなほんとに」
剣呑「やっぱり放置するのは危険ですね」
〜そうして一進一退の攻防が続く〜
句崇刃「クッソ…ほんとに硬さだけは頑丈だな」
剣呑「不味いな…予備は一応持ってきているがもう流石に剣が使い物にならなくなりそうだ…」
ほんと硬いなこいつ…
いい加減倒れてくれー!
ん?今背中になんかなかったか??
句崇刃「ん?背中」
グーレウス「ナニ?」
剣呑「普通に受け取るのであれば背中に何か弱点が?」
句崇刃「……そこまでいうには背中に回ってみてえな、いけそうか?」
剣呑「……任せてくれ」
グーレウス「ンー、イキナリソッチニハシッテドウシタノカナ?マアイイヤマズハコッチカラオカエリイタダコウカナ」
そうして剣呑に攻撃をするが
剣呑「………」
居 合 ! 火 在 絶 刀!
攻撃を居合から放たれる炎で全ての攻撃をかき消す!
すげ〜!
居合の速度で炎を!?
努力の結晶やな
グーレウス「コウゲキヲケサレタ!?アッ、アツ」
グレーウスがよろけそうになった隙に句崇刃が後ろに回る!
句崇刃「さて…一体何…が?」
そこにあったのはクソデカいONOFFスイッチだった
剣呑「えっ」
グーレウス「アッ、シマッタ」
グーレウスが振り返ろうとする前に句崇刃がスイッチをOFF側に倒したので、グーレウスは動作を止めてしまう
句崇刃「と、なんとかなったな」
剣呑「あぁ…今後はもうちょっと鍛錬を積んでいかないとな…」
句崇刃「コイツが硬すぎるだけな気もするがな…十分頑張ってるさ」
剣呑「そ、そうか…ありがとう」
アッ
罪な男…
俺は許さないわ!
句崇刃「と、とりあえず残りの部屋調査しようか」
剣呑「あ、あぁ…」
その後、他の二階の部屋も調査したが人は見つからないし手掛かりも出てこなかった…
句崇刃「おかしいな…居住人はどこにいるんだ」
剣呑「不可解な事件だ」
そういって剣呑は戻ってきた一階の壁際を触っている
句崇刃「何か思いついたのか?」
剣呑「い、いや幽霊屋敷と呼ばれるくらいだから壁がすり抜けたりとか…」
句崇刃「まあ確かに不可解なことが起きてるとも限らんしな…」
そうして壁を触っていた剣呑が床のものにつまづきそうになるが、句崇刃が支える
句崇刃「っと大丈夫か?」
剣呑「あ、すまない…」
その時けたたましい音と共に地下への階段が現れる!
句崇刃「何!?いきなり階段が」
剣呑「さっきよろけそうになった時に触った壁にボタンが…」
お手柄やんけ
流石にここにいるやろ
レッツ地下探検
句崇刃「そうだな、お手柄だ。早速向かおうぜ!」
剣呑「あ、ありがとう、向かおうか」
一階での探索を終え、2階にきた2人だった…最初の部屋は風呂場だった。そこを剣呑が調べた結果、ここにいる居住人は女性の研究者か発明家であり、最近風呂に入ってないことから事件に巻き込まれたか風呂キャン勢であることが判明する。その後、次の部屋に鍵がかかっていたことから句崇刃は意気揚々と鍵を差し込もうとするが普通に差し込めず、句崇刃はキレた。そして展望テラスに辿り着くが、そこに似つかわしくないロボがいて戦闘になる。2人の活躍で止めることに成功して、残りの部屋も調査するが何もなかった。結局一回に戻り幽霊屋敷らしい調査をしていたところ偶然にも地下への階段を発見する、果たして居住人は地下にいるのだろうか!?
file1-4に続く…
???「…zz(パチン!)ん〜!?グレちゃんが止まってる!?なんでぇ!?」




