file.4-4 それは静かに確実に踏みしだく
前回のあらすじ……
この記録は破れていて読めない……
立ち入らなければそれでよかった
句崇刃「それで…今日1日で調べたことを話してもらってもいいか?」
からん「は、はい…複数人の村人さんに似力を使わせてもらいましたが…概ね普通の人であるとは思います…」
かだん「概ねってことは一部に問題があるのか??」
からん「えぇ…いつもは見えすぎるくらいに見透かせるようになってしまったこの似力なんですが…一部の人に繋がった時に少しだけノイズが入っている状態になっていました。」
針音「つまり…その怪しげな一部の村人に何かこの地の攻略方法に繋がる情報がある可能性がありますわね」
からん「えぇ…一応その村人の特徴を書いたものを用意しておきました、是非目を通してください」
ジラン「……大したものだ、うちの博物館のバカにも見習わせたいところだ」
からん「あ、ありがとうございます」
かだん「姉貴、もしかして緊張してる??」
句崇刃「確かに俺らといる時はなんというか焼いた餅みたいな感じなのに今は焼く前の四角い餅みたいだよな」
からん「何言ってるんですか句崇刃さん???寝る時に頭に余計な情報流し込みますよ??」
かだん「何意味わかんないこと言って姉貴キレさせてんだよ!?」
針音「フフ……面白い子ですわ、私に遠慮はいりませんわよ?」
ジラン「私も昔の人使いが荒い怪盗に比べたらどんな人だろうと驚きはしないさ」
からん「そ、そうですかぁ…見えすぎるせいで昔はやっぱり色々あったもので…初対面の人は今でも緊張するんですよぉ」
針音「うっ!この子もしかして結構かわいい??よかったら今度私のライブ見にこない?」
ジラン「まぁ……少しでも打ち解けられたのならよかった」
句崇刃「そういえば俺はみんなに生い立ちとか話したことあるけど、みんなはまだそれぞれそういうことを知らないんじゃないか??無理に話せとは言わないが…もう少し距離を縮めるにはもしかしたら有効な手立てかもしれないだろ?」
針音「貴方……自分が既に話しているからって、楽観視しすぎですわ。余計な気を負わせたりしたらどうするつもりですの」
句崇刃「負い目を感じた人数分×1日生配信する」
針音「適当すぎますわ〜!(でも一日中推しの配信見てみたいですわ〜!)」
ジラン「まあ、私はいうて話してもいい内容の範疇だから構わないが…」
かだん「私はそういう話とかじゃないから姉貴がどうするかだな」
からん「私は……自分を変えてみたいですぅ、お二人が良ければ私の話を聞いてくれませんかぁ?もしかしたら今後初対面の人と話しやすくなるかもしれませんしぃ」
針音「はぁ………わかりましたわ、私のこともお話ししましょう!でも別に何も面白くない話ですわよ?」
句崇刃「じゃあ一番まともそうなジランからで」
ジラン「適当にも限度があると思うぞ…まあ別にいいが」
〜ジランの過去〜
あるところに2人の兄弟がいました、ごく普通の兄弟でしたが…その家は普通ではありませんでした。兄弟の家庭はある神の信奉者であり、兄弟は幼い頃からそれに付き合わされ疲弊する毎日でした。しかしあるとき両親がついに神を呼び出したと訳のわからないことを言い祠に連れていかれた…しかしそこにいたのは神というには何もかもおかしい異質な存在だった。それが放つ雷が八方に放たれたとき、既に両親は炭だった、残った兄弟は兄が弟を庇ってその雷を受けてしまう。泣き叫ぶ弟に意識がなくなろうとする兄は手を差し伸べようとすると、受けたはずの雷は消えていた。そして空から声が聞こえてきて、その声はこの力について教えてくれた。それからは兄弟2人で暮らしていくために頑張っていくことになった……
ジラン「私の話は以上だ……」
句崇刃「………適当に指名してすまん」
かだん「大変だったんだなぁ…」
針音「だから適当すると痛い目を見ることになりますわ〜!」
ジラン「まあ君達と違って親との確執がある分まだまともってことだ、気負いする必要もない。それに弟を守ったのは私の誇りだ、そのおかげで2人でやり直せたんだからな…」
句崇刃「いい話になったところで次はどっちが?」
針音「まあ私が先に話しますわ、少し刺激が強いかもしれませんが…勘弁してくださいまし」
〜ロキの過去〜
あるところに名家のご令嬢がいました、名を針延露季といいます。彼女は針延家の跡取りとして昔から色々なことを……教え込まれていたわけではなく、両親は彼女に最もやりたいことを考えるようにさせてそれを延ばそうとしていました。そして彼女は自分が最も気に入ったことである歌うことを選択したのです。それから針延家に美声を発する子供がいる噂がすぐに広まりました、そして針延家はより繁栄……するはずでした突如送られてきた豪勢な絵画を壁に掛けるまでは。その絵画を壁に掛けた途端、不気味な声をあげてその不快な音を屋敷中に響かせました。そしてその音を聴いたものは意識を失い、死に至りました。ただ2人の人間である針延家のご令嬢と耳の聞こえなかった執事の爺やだけが生き残ってしまったのです…
針音「というのが私の過去ですわ…結局後から調べてもこの絵画を送ってきた人が誰かはわかりませんでした…」
句崇刃「そうか……come・me区でそんな騒動を起こしてバレてもいないのか…相当にやばいやつだな」
ジラン「それでその時に力を得てしまったということでいいのか?」
針音「まぁ…不本意ながらそうですわ、しかもこの力は不用意に使うことも誤って使うこともできませんし…」
かだん「確かに不用意に能力を出しちゃいけないってのは辛いよな、姉貴もそういう方面で辛い思いしてたしな」
からん「そうですねぇ…その制御も爺やさんが?」
針音「そうですわね……今考えても凄いお方でしたわ。遠い異国からきたといっておりましたが…正直なところ未だに死んだということ自体も信じておりませんわ、アレ半分仙人みたいなもんでしたわよ」
句崇刃「なんだか話題が爺やさんに持ってかれていきそうだから最後は姉妹の話でもしてくれないか?」
かだん「うーんとはいっても前句崇刃サンに話したこと話しても退屈だろうしな〜」
からん「そうですね…それでしたらこの話をしましょうか…」
〜ある過去のからんとかだん〜
かだん「うーん…流石にこれ以上の掛け持ちは厳しいな…」
からん「あまり無理しなくていいよぉ…幸運にも国から高テクノロジー体の補助金は入ってきてるし…」
かだん「しかしなぁ……おっ!この求人とかいいんじゃねえか?」
そうして2人は夜に山奥の小屋にきたのだった
からん「えぇ…!?大丈夫なのここぉ?」
かだん「別に心霊スポットみたいじゃないみたいだし、この短時間でカメラを置いて映像を撮ってくればかなりの時給になるみたいだしな」
からん「確かに時給はすごいけどぉ…ちょっと怪しくない?」
かだん「これでも大企業からの依頼なんだぜ!ちゃんと確認もとったしな」
からん「はぁぁ……まぁかだんちゃんと一緒ならいいかぁ」
そうして1時間後…
かだん「やっぱり何も起こらねえじゃねえか!」
からん「えっ…嘘?かだんにはこの声が聞こえないの??」
かだん「えっ、姉貴にはなんか聞こえるのか?」
2時間後
かだん「やっぱり私には何も感じることがないが…」
からん「えぇぇ…??さっきから声に続いてなんか物音までするんだけどぉ!」
3時間後
かだん「姉貴……もしかして似力のせいでなんかよくないもん拾ってんじゃねえの?」
からん「いやっ!絶対これなんかいるよ!どうしてかだんちゃんはきづいてないのぉ!?」
4時間後
かだん「っとこれで仕事終わりだな…姉貴は一体なに……っを!?なんだこの腕!?」
からん「ほらぁ!やっぱりなんかいたぁ!早く出よう!」
そうして出てきた2人の前には種明かしをしようとしていた集団がいたのだった
かだん「えっ?今度の映画のワンシーンで使うようの映像の撮影だったのか…」
からん「じゃあ私が聞いた声は貴方達が出していた音だったってことですか…」
かだん「なんか意図しない映像になってないか?大丈夫か?」
待っていた人たちは逆にハプニングみたいでいいと了承してくれました
かだん「何はともあれよかったぜ!最後の手もびっくりしたしな!」
しかし部屋の中にはなにも用意してないという
集団と姉妹は顔を見合わせる
かだん「わ、私が運転するから早く帰ろう!!そうしよう!」
そうして逃げるように帰ってちゃんと報酬はもらい、その小屋はバリバリの心霊スポットになりましたとさ
針音「……これ、ただの怖い話ですわ〜!」
かだん「いやーあの時は死ぬかと思ったぜ、車運転してた時も後ろから手や足がペタペタするような音してたしな」
句崇刃「ガチの心霊話じゃねえか……ジランはなんで笑ってんだ?」
ジラン「いや、怖さでキャラ崩壊した君がちょっと昔の弟に似て面白かっただけだ」
からん「も〜!怒りますよ!」
句崇刃「まあ少しは距離が縮まったってことで……帰ったら一日中ぐらいは配信するかぁ」
針音「適当ですわね、でもそういうところを支持する人もきっといらっしゃるのね(まあ私もその1人なんですけど)」
句崇刃「さて、早ければ明日にもこの試練を終わらせにいくとするか!」
しかし既にこの地は神罰の執行を下すのだった…
マルエラ「少し出かけてくるわ、娘のことを大切にしてくれる所長さんを放っておくのはママとしては我慢ならなくなったわ」
ガルバルド「待てい!俺も行こう。今回は荒れそうだと思って準備はしてある…何せうちの娘をあげてもいいと思えるくらいの好青年だからな!ガッハッハ」
エマ「………大丈夫でしょウカ、句崇刃さん………2重の意味で本当に……」




