file.4-3 華麗で苛烈な神の試練
前回のあらすじ…
さらに奥地に進む一行の前に目の潰れた狼が襲いかかる!しかしロキを含めた3人がそれを追い払う!ロキも戦闘ができることがわかり、更に歩いて着いた先は見慣れない村だった。5人は国から来た救援の人だと思われており、ひとまずはその流れに沿って依頼をこなしていくことになった。そして句崇刃は村を見回るが、海が隣接した普通の村ということしかわからなかった。そして依頼が終わった後、雑談をして夜がふけるのだった。
その村に仕組まれたものにはまだ気づかないまま
そうして5人はこの村での問題解決に従事しつつ突破口を探すことになった…
〜かだんの頼まれごと〜
かだん「えぇ!?風車の修理をして欲しいって?うーんやったことはねえが持ってる資格を活用して何とかなるかな…」
村人「何とかお願いしまする…これがないと村人達は時間を知ることができなくなりまする」
かだん「そうだな!確かに時間を知れなくなるのは困ることも多いからな!わかった!何とかしてみるぜ!」
〜そうして半日後…〜
かだん「はぁ…はぁ…どうだ?何とか動いてるか?」
村人「おぉ!ありがとうございます!これでまた時間を知ることができまする…本当にありがとう」
がたん「それはいいんだが…この動作でどうやって時間を知っているんだ?」
村人「それは……重力によって自然に動きが決まるようになっておりまする。本来はズレたりしても治るようになっていますが…流石に動かないとなるとまた動くようにするしか方法がなくて…」
かだん「へぇ……広い世の中にはすごい道具があるもんだな、でも習得してた技工士の資格で何とかなりそうな感じでよかった
かだんの頼まれごとは無事に終了した
〜ジランの頼まれごと〜
ジラン「さて…今日は何があるのか」
村人「そこの御仁、悪いが俺達の仕事を手伝ってくれねえか?」
ジラン「ふむ…構わないが、私に何をさせたいのか聞いても?」
村人「漁だよ!漁!人手が足りないんだ!」
ジラン「そうか、人手がいるというなら私も同行しよう」
そうして海に駆り出してしばらくが経つ…
ジラン「それで?今日は何を取るのかね、魚か貝の類か…」
村人「普通にアジとかそういう魚だから素人でもできるんだが…いかんせん普通に人が足りんもんでな…悪いが引っ張るだけでいいから頼むぜ」
ジラン「そのくらいのことでいいのか?だったら」
そういってジランは1人で網を持ち上げ船に引き上げる
村人「なんてこった…見た目からは想像できないほどの力持ちな御仁だ、これならいつもより早く終わりそうだ!報酬は弾むからどんどん引き上げてくれ!」
ジラン「漁協を学べると思ったが…まあこういう日もあるか」
そして全ての網を引き上げ…帰路に着く
村人「ありがとうなぁ!陸に戻ったらこの魚で美味しい料理!作ってやるぜ!」
ジラン「それはありがたいな、そろそろお昼時ぐらいとは思っていたところだ」
しかしその帰路の目の前に突如イカの魔物が現れる!
イカルガン「フシュー!お前達のその魚、貰い受けるぞ!ここ最近取り合いが激しくてな、悪く思うなよ」
村人「ひええ!イカのバケモンだ!早く魚を」
ジラン「……その必要はない、こいつがいなくなれば全ては何も起こらなかったことだ」
イカルガン「ほう?お前に俺が倒せるか!」
ジラン「あの頃に比べれば、今起きていることは匙にすぎぬ」
イカルガン「ほざけ!」
しかし勝負はジランの圧勝だった…
イカルガン「ば、バカな…」
ジラン「イカの魔物よ」
イカルガン「お、俺をどうするつもりだ!」
ジラン「……ここから南東に1km、まだ魚が残っているところがある。そこに早く向かうんだな」
イカルガン「お、お前さん…ありがとう!この御礼はいつか返すぜ!」
村人「凄えな御仁、いつの間にそんな場所を見つけていたんだ」
ジラン「まあ、昔弟から習った海洋術の受け売りだ」
そして陸に戻ったらジランは漁師村人から美味しい魚料理を振る舞ってもらい、美味しい思いをして仲間の元に戻るのだった
〜句崇刃・ロキの頼まれごと〜
句崇刃「まさか演奏会の手伝いとはな…村だからそういうのはないかと勝手に思っていたが、ここでは常識は通用しないな」
針音「まあ私としては得意分野といえる依頼で助かりますわ(まさか推しとふたりっきりですの!?ああこのまま…ってダメですわよあの子のこともあるんですし)」
句崇刃「それで準備するものは…アンプスピーカー??やっぱりこの村は造られた存在と考えてよさそうだな、流石に中世風の村にアンプスピーカーなんてないだろ」
針音「ま、まあ私としては扱いやすい機器で助かりますわ!それにセッティングもしやすいですし」
句崇刃「へぇ…ロキってそういう機器の使用とかもできるんだな、素直に感心した」
針音「推しに褒められ……う゛ぅん!まあ私の矜持みたいなものですわ、自分に関わるものはより深く理解してこそ100%の力を引き出せるというものですわ。まあこの教えを授けてくれたのはお父様ですが…」
句崇刃「そういえばロキの力も思ったより厄介なものなんだよな?だから出会った時はバレないように装ってたんだな」
針音「まあcome・me区で良家の家系となると自ずと数が絞られてしまいますので…名が消えた家系とはいえ深掘りされれば知ることができることが出てきてしまう…それは両親が望むところではありませんしね。って何でいきなりそんな話を?」
句崇刃「いや、信頼してる人には昔のお嬢様の時みたいに話してくれてるなって思ってさ。それが嬉しいし、ロキも無理してない自然体の動作が見られて得した気分だ」
針音「な、な、なぁ!?いきなり何を言ってるんですの貴方はぁぁ!そういうことはもっと幼馴染のキサラちゃんにでも言いなさいな!最近構ってくれないってキサラちゃんがぼやいていましたわよ!!まったく…(でも推しに気遣われて、嬉しいって言われて……これでは勘違いしてしまいますわ…)」
村人「どうです?機材の方は準備できましたか?」
針音「え、えぇ!もう少しで完璧に使えるようになりますわ!お待ちになってくださいまし」
村人「ありがとうございます、今日は村の中でもとびっきり歌が上手い女性が歌うので準備が終わったら是非あなた方も聞いていってください」
句崇刃「だってよ、こういう時歌いたくならないのか?」
針音「アイドルとはいえ他者のライブにむやみやたらに参加するわけではありませんわ!貴方は一体アイドルをなんだと…」
句崇刃「え?でも俺の配信でよく歌枠してると乱入してくるアイドルの子いるんだけどなぁ…」
針音「……ちなみにどんな声の子なんですの?」
句崇刃「なんかキサラともロキとも違ってなぁ、一言で表すなら透き通った聞いてると心が落ち着く声質の持ち主だなぁとは思ったぜ。まあアイドルとしての手腕は、キサラやロキほどではないと感じたから…新人の子なのかなとは思ってるけど」
針音「……もしかしてその子、乱入した時に毎回エレガンス・スワリナを歌ってませんこと??」
句崇刃「えっ?何で知ってるんだ、もしかして知り合いなのか?」
針音「ハァ……その子は海匙箔音、まあ新人っちゃ新人の子ね。
貴方と私達が巻き込まれた…世間ではミューメイル事件と呼ばれてる事件の被害者の霧月さんが最後に担当してた子よ。」
句崇刃「なるほどな…大丈夫なのか?」
針音「まぁ気になっていましたので…ちょっと発破をかけつつ手助けを(あの子推しの配信で何してますの〜?こうなったら私も乱入しようかしら)」
句崇刃「でもうちの配信では結構好評でな、それで集客を増えてるって前言ってたぜ」
針音「はぁ…まあいいですわ、あの子事件があってから妙にメンタル強くなってますし。変なことがあったら守ってあげるのですわよ?」
句崇刃「安心しろ、俺の前でそんな真似はさせねえよ…っとそっちも終わったみてえだな」
針音「私達も彼女の歌唱を聴きましょう、異世界の歌唱のレベルとやらを見るチャンスですわ!」
そうして広場に来た2人だが…何か様子がおかしい
句崇刃「どうしたんだ?」
村人「それが歌ってくれる子が急に体調を崩しちまってな…せっかく調整してもらって悪いが今日は中止だな…」
針音「それは………残念でしたわね」
句崇刃「折角なら…ロキが乱入してみればいいんじゃないか?さっきの話を聞いて、やる気に俺には見えるぜ?」
針音「……はぁ、なんだか心を見透かされているようで癪ですが…私でよろしければ歌いますよ。それでもよろしいですか?」
村人「いいのかい?それは助かるが」
針音「たーだーし!貴方も歌うんですのよ、発破かけといて逃げられるとは思わないほうがいいですわよ?」
句崇刃「えぇ?俺もかよぉ?いいのか?村人さん」
村人「いいんじゃないでしょうか?お二方は仲もよろしそうですし、きっといい舞台になりますよ」
針音「(しゃあ!推しとのデュエット権ゲット!配信にお邪魔しているようですが!私も負けませんよ箔音!)」
句崇刃「何かよからぬこと考えてんのかこいつ…??」
そして演奏会は普通に大盛況で終わった
句崇刃「今日も依頼をこなした終わりって感じか…でもこのままずっとって可能性もある、からんが今日はフリーだったから星屑通信で村人達を探ってもらっている。さて明日からは本格的に神嶺地攻略に赴くとしますかね!」
村の破滅まで後…
鬼姫「なんだか嫌な予感がするねぇ…まあうちの息子はこの私を救ってくれるほど成長していたし、何も心配することはないさね。それにいつまでも古きが手を貸すようなことができるとは限らない、息子とその仲間達ならきっとやれるさ」




