file.4-1 ルーツを知る旅
句崇刃「今日も平和だな…いいことではあるが」
室伏の国に訪問してから3ヶ月後…そつなく依頼をこなしていた探偵事務所も閑散期を迎えてしまったのだった。
渡部「うちはどうしましょうか…誰かはいないといけないとは思いますが…」
宏衣「あっ、ワタシはちょっと用事があるので閑散期は出掛けてきますね」
句崇刃「ん?何かあったんですか?」
宏衣「いやー、どうやら白紋章を使ったのがバレてしまって…それで本家に呼び出しくらったんです」
句崇刃「あぁ……」
渡部「それの何が問題なんです?」
句崇刃「俺が所長になるときにも様子を見せてほしいと行ったことがあるんだがな…本家のご両親、エマのことをかなり溺愛しててな…ほんとは探偵業やらせるのも反対してたぐらいだしな」
宏衣「呼び出しとかいってますケド、絶対会いたいだけですよ…ホイホイ信用して白紋章渡すような親ですし…」
句崇刃「まあ頃合いを見て逃げてくるといいです……」
そこで句崇刃は前にルーツ探しの旅をしたいと思っていたことを思い出す
句崇刃「……いや、俺もついていこう」
宏衣「ん?助けてくれるんですか?」
句崇刃「ま、まぁ助けるついでに寄りたいところがあってな…前エマさんいってただろ、広大な知識を調べることができる地下の迷宮がエマさんの実家の近くにあるって」
宏衣「なるほど…それで自分の力のルーツを詳しく知りたいンですね、見返りとして両親をなんとかしてくれると」
句崇刃「……まあそういうことだ、あの場所はエマさんの両親の管轄だからいざというときは頼むぜ」
宏衣「ハーイ!それでは向かいましょうか!」
句崇刃「そうだな…他にも知りたいやつがあるかもしれないから数人に声をかけるか」
〜そうしてエマの実家に〜
メイドさん「お待ちしておりました、お嬢様、句崇刃様。ご主人様は2階の応接室におります」
句崇刃「ありがとうございます、お待たせするのも悪いのですぐにお向かいします」
宏衣「う〜!緊張シマス」
句崇刃「まあ俺がフォローするから過度に心配はしなくてもいいですよ」
そして2人は応接室に入ると…
ガルバルド「おぉ!いとしの娘よ!頑張ってあるのか?もう少し期間を縮めて帰ってきてもいいのだぞ?」
マルエラ「もうお父さんったら!いくら世界一可愛い娘だからって…独り占めしちゃダメよぉ!あたしにも娘とイチャイチャする時間を頂戴!」
宏衣「……始まった、いつものが…」
応接室にいたこのお二方は宏衣ガルバルドさんと宏衣マルエラさん、エマさんのご両親達だ
句崇刃「お宅のご令嬢様はこの前、大きな依頼を解決なされましたよ。私としてもちゃんと依頼をこなしてくれるので助かってます」
ガルバルド「おぉ…そうかそうか!娘が探偵をするなどといったときにはどういう了見なんだろうかとおもっていたが…ちゃんとやってるようでよかったわい!」
マルエラ「あの〜娘は事務所では変なことしていませんか?この子の趣味は正直……」
句崇刃「……業務に支障は出ておりませんので、安心してください」
宏衣「ハァ……まったくパパとママは私のことをなんだと…」
ガルバルド「それで俺らに会いにきただけなのか?近況報告なら別にこうやって会わなくていいというのに」
句崇刃「……鋭いですね、実は私や他の人達のルーツを知りたいと思ってまして。それであの場所に行きたいのですが…」
マルエラ「……まさかあの場所に?大丈夫なの?」
句崇刃「まあ複数人で行くつもりなので変に心配はしてくれなくても大丈夫ですよ」
ガルバルド「…なるほどな、自分の力を知りたいっていうのはよくわかる。だけどあの場所は一応神嶺地だ、そう易々とした理由や見返りでは入らせることはできない」
句崇刃「そうですね、あまり易々とはいってほしくないというのはわかっております。なので…」
といった句崇刃はエマをベルトで拘束する
宏衣「………え?」
句崇刃「エマさんをこの家に閑散期の3ヶ月置いていきます、当然事務所にも戻らせません」
ガルバルド「……ふふ、あっはっは!ありがとう句崇刃君!これが鍵だ、自由に持っていて使ってくれ!」
マルエラ「ありがとね〜句崇刃ちゃん!これで3ヶ月は娘と話したい放題だわ!!」
宏衣「策って…まさか私を売ったンデスカ!?」
句崇刃「わり…事前に相談したらこうなってしまって、3ヶ月にまた迎えにくるから…see you next time」
宏衣「ウラギリモノ〜!恨みますからネ!」
そうしていたいけな(?)一人の犠牲によってルーツを知る旅は始まりを迎えるのだった…
そして少しの時が流れてルーツを知ることができる迷宮、ルーツパルサ・ルランデスの入り口に句崇刃が着くと、そこには既に招集に応じた人達が待っていた。
かだん「おーい、待ってたぜ!」
からん「お久しぶりです、句崇刃さん」
ジラン「世界にはこういうところもあるのだな…私としてもこの力のことをもっと知りたいと思っていたところだ」
針音「よくこんなところ快く貸していただけましたわね(まさか推しに誘われるなんて〜)」
句崇刃「まああの人達の娘への執着は異常だからな…ありがとうエマさん、犠牲になってくれて…(泣)」
かだん「……絶対心にも思ってねえな」
からん「心を読まなくてもわかります」
ジラン「それで…このダンジョンのような迷宮の奥地にその目的のものがあるってことだな」
句崇刃「あぁ…そうだな。ってそれは何をつけてるんだジラン?」
よく見るとジランの持ってきたバックパックには2つのぬいが吊り下がっていた
ジラン「あぁ…これか?前助けた2人組の女性から是非って送られてきたものなんだが…」
針音「あら?この子達見たことあるわよ!今come・me区で少しずつ人気が出てきてるエンジニアだったはず!うちの事務所も最近お世話になってますわ」
ジラン「そうか…助けたときは少し今後の生き方に困っているように見受けられたが、次の道を既に確立しているんだな。よかった」
句崇刃「俺もシステム系に困ったら頼ってみるかな…」
そうして5人はルランデスの奥地を目指すことになったのだ
句崇刃「そういや、ジランはかだんは特殊なそういう力があるのはみたことあるが…ロキもそうなのか?最初はキサラにこの話をしていたんだが…」
針音「そうね…私もちょっとばかり特殊な家系ではあるんだけど…キサラちゃんの力ももしかしたらってこともあるしね、何かしら持ち帰れるといいのかもしれないけど」
ジラン「私もよく教えては貰えなかったこの力について興味がないとはいえない、まあ知ったところでどうというわけではないが」
かだん「私はまだ日が浅いから結構興味あるな〜、こっちは何故か話せるのに何がどうとか教えて貰おうとするとはぐらかされるんだよな。なんでなのかねぇ」
からん「私は……まあ付き添いみたいなものではありますが、似力について知れるのならそれに越したことはないでしょう」
句崇刃「俺は…師範代に聞けばわかるのかもしれないが、話したくないこともあるかもしれないからな。自分で知れるのならそれでいい」
そんな話をしていると変な音がする
針音「なんです…のっ!?」
ジラン「後ろから転がってくる岩か…またベタなトラップだな」
かだん「だがこの程度なら!」
聖断!
岩は真っ二つになって動きを止める
からん「大丈夫?怪我してない?」
かだん「大丈夫だって姉貴!針音さんも大丈夫か?」
針音「えぇ…心配してくださってありがとうございます。貴方達も呼びづらいでしょうしロキの方で呼んでくださってもかまいませんよ?」
かだん「いいのか?私もかだんでいいぜ!よろしくな!」
句崇刃「あの2人、こういうトラップがあるって言わなかったな…まあ悪用されたくない場所だから仕方ねえか、これぐらい乗り越えなきゃな!いくぜみんな!」
室伏の国への視察から3ヶ月たち…すっかり探偵業の閑散期になった頃、エマが実家に呼び出されることになる。句崇刃はエマの実家の近くにある広大な知識のある迷宮の使用許可を得るために、里帰りに同行する。そして父親のガルバルトと母親のマルエラと歓談し、エマを売り飛ばすことで立ち入りの許可を得た。そしてあらかじめ呼んでいた鉄菱姉妹とジランとロキの4人と共に力のルーツを知るためにルランデスの中へと入るが、早速侵入者用のトラップに見舞われる。5人は無事に自分達の力のことを知ることができるのか?
file.4-2に続く…
エマ「う゛う゛〜!ほんとこの親バカがなければいい両親なのに…」




