file.3-final 国主と神子と
前回のあらすじ
突然の断水により国の危機になってしまった。二手に分かれて水を作るチームと原因を探るチームで各々の行動を取ることになった。原因を探るチームによって原因はバカデカい石が水を堰き止め反射させていることだとわかったが、すぐにどうすることもできず撤退を余儀なくされた。水を作るチームは水を作れたものの、圧倒的に足りなかった。打ちひしがれる室伏に叱咤をかけたエマは自分が元王族であることと、受け継いだ白紋章を使ってミズキ神を呼び出す。少しの問答の後、ミズキ神は恵みの雨を降らしてくれた。そしてどうやって足を運び出すかになったところで、ついに寝具巻の秘密が明かされる…
句崇刃「いやーまさか寝具巻さんがバカでかい鳥の妖怪とは思わなかったぜ…目にはそれなりに自信があったはずなんだがな…流石というところか」
寝具巻の秘密というのは自分が大妖怪:梟雄の長という出自であることだった…
寝具巻「ということで私、脱ぐとデカいんですよ」
室伏「お、おう…それでどうするのじゃ?」
寝具巻「つまるところ、私がその石を運べるようなものを作ってもらいたいということです」
句崇刃「どんなのがいいんだ?気球のような感じにすれば運びやすそうだがどうやって載せるかとかあるしな…」
鬼火垣「そこら辺はもう少しどうやってどこに持ち運ぶかで臨機応変に変えていく必要がありますね…」
空茨里「とりあえずベーシックな気球の下についているような籠型にして、都度抱えてもらって調整する形の方が良さそうね」
〜そうして籠を作って持ち上げてを繰り返した結果〜
句崇刃「結局底が抜けることを考慮してアレハンドロさんが作った特殊な布を均等に吊り下げることで運んでもらうことになったな…まあ特殊なバカでかい石だし苦難になるのはわかりきっていたとこか…」
宏衣「何かあった時は私達でサポートすることで事件解決に辿り着くのデス!」
室伏「とりあえずその石の場所にむかうのじゃ!」
そうして一行は石の場所に戻るのだった…
引岸「……成程、私の斬座上でこのクソデカ石を布の上に置いて欲しいと」
引岸さんにも声をかけて室伏の部下達と俺とエマさんと寝具巻さんでこの石の周りでサポートすることになった、元ギャング達のみんなにはこの石を置き直す場所までの中継地点で問題が起きた時に緊急的にサポートできる可能性があるかもしれないので個々に待機してもらっている
引岸「それでは…ッ!?流石に重いですね」
室伏「加算光龍!これでどうなのじゃ!」
引岸「おぉ!これなら流石に!よいしょっ!これでうまく行ったはずです」
寝具巻「ホホ、ありがとうございます。それではしばらくの間運んでみますね…」
そうするとその姿が消え、空を見上げるとバカデカい鳥が既にいた
鬼火垣「これが…梟の妖怪としての真の姿……」
空茨里「私達もこのくらいできるようにならなくちゃいけないのかしらね?」
室伏「まあ…国主としては側近には強くあってもらうほうがよいのじゃろうが…無理はいかんからな!」
そういって話をしている間に既に石は進み始めていた
宏衣「最初は無事なんとかなりましたが…」
句崇刃「エマさんまた真面目モードになってるな、エマさんはもう少し気楽な方が実力出ますよ」
宏衣「そ、そうデスカ…とりあえずは寝具巻サンが頑張ってくれるのを見守っていきまショウ」
そうして順調に運んでいたが…突如強風が吹き荒れる!寝具巻は大丈夫そうだが、下の石の安定感が徐々に無くなっていく!
空茨里「ここは私が!茨障の庭園!」
地面から生えてきた茨の壁が風を完全に遮る!無事に強風が止むまで石を守り抜くことに成功した
室伏「いきなり強風とはついてないのじゃ」
しかしそんなことを言っていた数分後…
句崇刃「今度は日照りか…」
鬼火垣「次は私がいきましょう。煌情の太陽!」
空に現れた熱源がもう一つの熱源がを抑え込み、その温度を下げていく、石は大丈夫だったが、寝具巻は少し影響を受けてしまったようだ
鬼火垣「体力を消耗させてしまいましたね…申し訳ございません。」
句崇刃「そうだな…一度休憩してもらった方がいいかもな」
そうして一度妖怪化を解除してもらって休憩することにした
寝具巻「しかし強風に雨とはこの石を動かしたことがそんなに気に入らないのでしょうかね?」
室伏「流石にたまたまなんじゃ無いのかの?」
句崇刃「俺もそう思っていたが…石を動かしたのに水がまだ出てくる気配がねぇ。俺たちは何かしらの試練みたいなものに巻き込まれているかもしれねえな」
宏衣「ナンにせよ、この石を運び終わった後に全てがワカル!って感じだといいですネ!」
句崇刃「雨降らしの神様が今日まで雨が降るって言ってたのに日照りになったしな、いろんな可能性に気を配った方が良さそうだ」
室伏「水を貯めておいてよかったのじゃ…」
寝具巻「あぁ〜いいですよ、電気マッサージはいいものですね」
エレミ「そんなに褒められるとそっちの道でも頑張ろーかなって思っちゃうかもな〜」
句崇刃「……普通の人間にやったら気絶しそうだな…」
そうして休憩を取ってまた石をのせて目的地まで移動する
そして次なる障害は…
句崇刃「えぇ…?空からなんか降ってきてるんだけど」
引岸「そういうのであれば私なお任せを!斬座上巨鍛の型!」
巨大化した斬座上が降り注ぐものをバッタバッタと切り落としていく
句崇刃「すげーな、またできることの幅が増えたんじゃないか?」
引岸「私が警護としてできることの幅が多い方が良いと思いましてね」
そして更に障害は続き…
室伏「今度は紐をつつくカラスなのじゃ!?」
句崇刃「なんでこんなとこにカラスいるんだよ…だとそれはそれとしてここは俺がなんとかしよう」
そうして殺気を飛ばしてカラス達は帰っていくが、吊り上げている紐はかなり傷んでしまったようだ…
宏衣「一度休憩しまショウ!丁度あそこにいるアレハンドロさんに直してもらえるかもしれないですし」
〜そうして二度目の休憩に〜
アレハンドロ「ここまですれば目的地まで確実に耐えられると思います」
寝具巻「ホホ…ありがとうございます、もう少し頑張りましょうかねぇ…」
ジルコット「少しわたくしの力を貸して差し上げますわ…頑張るのですのよ」
寝具巻「こちらもありがとうございます…」
句崇刃「後もう少しだ…何事もなければいいがな…」
〜そうして最終地点まで向かう…〜
句崇刃「なんかさっきまでと比べて安全だな…油断はしないが」
しかしあっさりと最終地点まで運ぶことができた…
室伏「あそこなのじゃ、なんでかはわからぬが昨日のウチの夢の中の場所にそっくりなのじゃ!」
句崇刃「ふぅ…なんとかなりそうだ…な?」
しかしその場所には何故かドラゴンがいた
引岸「ドラゴンなどこの地域で見たことはありませんが…しかし邪魔をするのであれば」
空茨里「排除するしかなさそうかしらね」
鬼火垣「申し訳ありませんが、一度去っていただきましょう」
そして3人がドラゴンに襲い掛かろうした瞬間…
バルクヌング「ハッハッハッ!どこに行こうというのかね?」
どこかで見たようなセリフを吐きながらバルクヌングがドラゴンを空の彼方に弾き飛ばしてしまった
引岸「……貴方は一体何をしてるんです?」
空茨里「なんだか拍子抜けねぇ…」
鬼火垣「どうしていきなりここに…」
バルクヌング「ん?室伏のとこの従者達じゃないか、こんなとこでなにを?」
室伏「今は異変解決中なのじゃ!そちらこそどうしたのじゃ?」
バルクヌング「おぉ!本人もおるではないか!我は強くなるために異界から敵を呼び寄せておったのだが、そこのドラゴンが逃げてな…だから追いかけてここまできたというわけだ」
句崇刃「傍迷惑なやつだな…強くなる方法なんていくらでもあるだろ…まあ室伏に勝とうってんならあれこれ試してみるのは悪くないけどもな」
バルクヌング「ほう…我のことに気づいていたか、あやつの息子よ」
句崇刃「あぁ……酔っ払った時に全部バラしてて情報筒抜けだったよ…なんでうち周りの大人はみんな酒呑みなんだ…」
バルクヌング「……大変そうだな、それはそれとして聞いているということは…期待してもいいのだな?」
句崇刃「……まあな、挑まれた勝負に引き下がるような男じゃねえよ。これが済んだらいつでも闘ろう」
バルクヌング「楽しみにしておるぞ!それなら邪魔されないようにあのドラゴンは締めてくるとするか!」
そうしてバルクヌングは吹っ飛ばしたドラゴンの方向へ走っていった
引岸「全く人騒がせな怪物ですよ…」
句崇刃「てか俺とアイツが暴れて大丈夫なところってあるのか??」
室伏「まぁ…なんとかするのじゃ」
〜そしてついにその場所に到達する〜
句崇刃「ここで降ろしてくれ、それなら安定しそうだ」
そうしてついにその場所に石が降ろされる
寝具巻「ホー、疲れました」
宏衣「お疲れ様デス!」
句崇刃「さて、これで一件落着かな」
しかしその石は突如斜めの亀裂を露わにして真っ二つになる!
室伏「なんじゃ!?一体何が」
そこにいたのは一人の少女(?)だった
神呼「んん…陽の光は久しぶりだな」
引岸「どなたでしょうか、このお方は」
空茨里「なんだか神秘的ねぇ…」
鬼火垣「……石から出てくるとは穏やかとは言い難いですね」
そしてその少女(?)は口を開く
神呼「今回の突破者はなんともすごい奴らの集まりだな、光の後継者に根源の力の所持者、それにあの王国の末裔に突然変異の梟の大妖怪か。」
句崇刃「なんだか色々知ってそうな
感じだな、只者じゃねえ」
室伏「一体お主は何者でこの石はなんだったのじゃ?」
神呼「その前に自己紹介させてもらおう、予の名前は神呼神子。ここより遥か遠くの和の異国に元はいた現人神だ。」
室伏「ウチは室伏カァト、この近くで国を興している国主なのじゃ!」
神呼「そうか、よろしくな。そうだな、他のものも気になるが…君だけ名乗ってくれないか?」
句崇刃「俺か?俺は句崇刃升斗だ、よろしくな」
神呼「ほう……もしかしてお主の母は鬼姫というのではないか?」
句崇刃「知ってるのか??」
神呼「彼女が若い頃に少し力を貸したことがある、まさかまた彼女に会うより先に息子に会うことになろうとはな。彼女は今どうしている?」
句崇刃「ちょっと長い間昏睡状態になってたこともあったが…今はかなり元気だよ。今度またここにくるよう言っておくな」
神呼「そうか…大変そうだったみたいだが、元気そうでよかった。それでなんでこんなことになったか聞きたいんだったな、それは…」
室伏「それは…」
神呼「元々この地域に根付いてる伝統の試練に予が乗っかって力を借りているからだ」
句崇刃「つまりこの地域には元々こういった試練があるということか?」
神呼「そうじゃな、そしてそれを利用しているのが予だ。ただまあタダ乗りしてるのも申し訳ないから元々の試練よりはかなりまいるど?な感じにしてはあるんだがな」
室伏「つまりはたまたま今がその時だったと?」
神呼「そうじゃな…前は250年前にあったがそこでちょっとだけズレが生じたことで今回は早まってしまった。だがまさかここまですごい人物が揃うとは思わなかったぞ、お陰でしばらくはこんなことをしなくても良さそうだ。ざっと2000年くらいだな」
室伏「2000年はこんなことがなくなったのか…よかった」
神呼「さてと、立ち話もなんだし一度その国とやらがみてみたい。案内はしてくれるか?」
室伏「丁度句崇刃殿が帰るからこの後祝勝会でもやろうと思ってたのじゃ!よかったら参加してくれ、そしてじっくり話を聞かせて欲しいのじゃ」
神呼「そうだな…それが良さそうだ。君も予の話が聞きたいだろう?特にその根源の力のルーツとかな?」
句崇刃「そうだな、この力のこともそうだし、他にも母親の話は息子として知りたいことばかりだ。まだ会えてそんなに経ってないしな」
宏衣「なんか色々ありましたガ!」
寝具巻「これにて本当に一件落着ですね…アイタタ、流石に体に効く重労働でしたね…」
句崇刃「(ルーツか…そういえばジランの力やかだんの力なんかもすごい力だがルーツがよくわからないとは言っていたな。今度またそういうのを探しに行くのに同行してみたり、誘ってみるのも良さそうだな)」
室伏「どうしたのじゃ?」
句崇刃「なんでもねえ、少し話が楽しみなだけだ」
そうして祝勝会が開かれ、そこで神呼からとんでもない話が飛び出したり…句崇刃が母の若い頃の話を聞き一喜一憂していたが…それはまた別の機会に…
画竜点睛・ネクストビルディング エピローグに続く…
???「神呼神子が目覚めてしまったのか…もう思ったより時間はないのかもしれない、できるだけ誤魔化し続けないと」




