file.3-3 お悩み相談:庭園を荒らすものは?
前回のあらすじ
国民たちの問題を解決して、次なるお悩み解決として部下の鬼火垣の発電所で動きの悪い鬼火達がこうなっている原因を調べることになった。最初は鬼火ということもあり水などが原因かと思っていたが、三箇所で起きていることもあり何が原因か探すのに難航していた…しかしエマの発言によって2人は鬼火の隠された弱点に思い至り、それが電気そのものであると気づいてそれを伝える。そうして発電所の発電は規定量にとどめて、残りをどうするかまた考えることでお悩みは解決したのだった…
発電所のお悩みを解決した次の日…
空茨里「(薔薇のベッドで寝ている)」
宏衣「この麗しい女性が次の依頼主デスかぁ?」
寝具巻「ですが寝ておられますね…出直してましょうか?」
句崇刃「おかしいな…室伏の話だと普通に喋ったりできるって聞いてるし、流石に人気に気づいて起きてくると思ったんだがな…」
そうやってどうしようかと悩んでいたところ………
空茨里「あらぁ?そっちは私ではないですよ」
いつの間にか3人の後ろに蔦のカートに乗って移動してきていたのだった
句崇刃「ん!?こっちは本人じゃなかったのか…気づかなかったな、流石はアルラウネの大妖怪といったところか」
空茨里「お褒めいただきありがとう…私は空茨里榴根彩よ。貴方達のことは鬼火垣ちゃんから聞いたから自己紹介は大丈夫よぉ」
句崇刃「それは手間が減って助かるな…それで悩みってのはなんなんだ?」
空茨里「とその前に…」
空茨里が句崇刃に近づき、花の匂いを嗅ぐかのように鼻を近づける…
宏衣「アーー!!エッチスギマァス!」
空茨里「うーん、やはり君もいいわねぇ…食べちゃいたいくらいだわぁ…」
寝具巻「また随分と妖怪らしい言い分ですねぇ…」
句崇刃「……やめときな、この根源の力はそう簡単に扱えるものじゃない」
そうして句崇刃は鋭い目を向ける
空茨里「……ふふ、冗談よ。貴方様のことはご主人様から聞いてるわ、私は凄いことを為せる人が大好きだわ。だから困ったことがあったら相談して頂戴ね」
句崇刃「植物のことで困ったら相談させてもらうよ」
空茨里「じゃあこっちのお姉さんたべちゃおっかしら!」
句崇刃「お好きにどうぞ」
宏衣「エ?」
寝具巻「ホホ、和やかな雰囲気になってきましたね」
空茨里「あら?貴方…それは…」
寝具巻「?私がどうかしましたか?」
空茨里「…いえ、なんでもないですわ。本題に入らせてもらいますわね…私が相談したいのはこの庭園の円周外部が何かによって汚染されている原因を探って欲しいのです」
句崇刃「汚染か…植物にはありがちなことだが…貴方ほどの実力があってもってことはまた原因が分かりにくいとかそういうことか?」
空茨里「えぇ…もちろん気づいた日から根を地面に潜らせたり何か植物を害する動物がいないかは調べていたのだけど…それのどれにも該当しないっぽくてね、他に何があるかと考えてはいるところなの。」
宏衣「マア、確かに専門の人でもまだわからない原因だとすれば探偵の力が必要かもしれまセン!」
空茨里「幸い、汚染の状況はかなり緩やかなのが救いかしら。ここもこの国では立派な観光地なので原因の特定をよろしくお願いね」
寝具巻「とりあえず現場を一度見てましょうか」
〜そうして四人で現場に〜
句崇刃「……確かに少しずつではあるが汚染された場所があるな」
宏衣「デモ地中や害獣の類ではない可能性がほとんどだということではあるのですよね…」
空茨里「自分のガーデニングの腕に自信があるわけじゃないけど、妖怪としての勘や洞察には自信があるからそういう類のものが原因とは考えていないわ」
寝具巻「地中や地面にいる獣ではないとしたら空にいるものの可能性は考えられますね」
空茨里「空………確かに鳥の魔物とかが何かをしている可能性はあるわねぇ、とりあえず原因がわかったらまた私のとこに来て頂戴。ちょっと眠たくなったから寝てくるわぁー」
句崇刃「マイペースだな…まあいい、さっさと何が原因か突き止めよう」
〜そうして3人で調査を開始する〜
句崇刃「この汚染は園内の縁から徐々に広がってるな…外からの影響がないとは言いきれなさそうだが…」
宏衣「ここの汚染だけ何故かちょっと色が違いますネー、何かの手掛かりになると私は思いマァス!」
寝具巻「ここは…確か庭園のために使われている水の出所ですが…でも何か混ぜられているなら気づかないことはないと思うのですが」
そうして情報を集めていくが…
句崇刃「うーん…外とも中ともいえないし…地中とか害獣の類ではないのは確かだと結論づけられるのはそうなんだが。やはり空からなのか…」
宏衣「流石に汚染しているって事実だけじゃ難しいデスね、汚染の原因物質とかは出なかったんでしょうか?」
寝具巻「そういうのがあればあの方が気づかないはずありません、なにせアルラウネの大妖怪ですからね。それでもわからないとなるとやはり環境とかとは違う気がしますね」
句崇刃「フェルヴェーレングの奴らがなんかしてたらどうせ母さんにバレて折檻喰らって終わりだしそれだと環境でおかしくなるはずだからな…やはり魔物とかの類なのか?しかしこの国でそういうことをして無事で済むのか?」
宏衣「うーん…やはり庭園の中で起こってることなんじゃないでしょうカ、外の要因であれば他の人が違和感を抱く可能性もありますシ…」
句崇刃「でもそうなるとあの大妖怪の彼女が見落とす可能性があることだということか?その要因は何がある??相当なことだとは思うが…」
宏衣「うーん、やはり庭園内だとすると水?それとも肥料?はたまたもしかして植物そのもの?」
句崇刃「流石にそんな…わけ…いやまさかありえるのか??」
寝具巻「もしかして何かわかったのですか?」
句崇刃「それを確かめるためにも一度見たいものがあるな」
〜そうして3人は室伏の元に〜
室伏「おぉ!どうしたのじゃ!お悩み解決は順調かの?」
句崇刃「そのお悩み解決の手伝いを頼みに来たんだ、この国に入ってきたもののリストを見たい。特に植物のな」
室伏「んん?まあいいぞ、植物ということはもしかして今は空茨里殿のことを?」
句崇刃「まあな…っと、やはりなこの植物が一度だけこの国に来ているな。これは誰が送ってきたものなんだ?」
室伏「その植物はラト・ラテルーン殿が旅をしている国から送ったものだな…」
句崇刃「ラト・ラテルーン?もしかして前言っていたギャングとの闘いの時の?」
室伏「そうじゃ…闘いにまきこまれ変えられない未来を憂いておったが、今は未来を少し変えられるとんでもない仲間じゃ!空茨里殿は特にいたく気に入っておるぞ」
句崇刃「なるほどな…情報提供ありがとな、それじゃお悩み解決してくるとするか…」
〜そうして3人は空茨里の元に戻る〜
空茨里「あらぁ?原因特定終わったのぉ?もしそうなら聞かせてもらおうかしら」
句崇刃「あぁわかった、この汚染の原因はこの植物だ」
宏衣「これはさっき見ていた想い人から送られた植物ですヨネ」
句崇刃「あぁ…美しい花を咲かせる代わりに適した土や水などは少ない…だから間違いはないだろう」
寝具巻「……そういうことですか」
空茨里「そう…真相がわかって何よりだわ」
句崇刃「…アンタ、知ってただろ。でもそれでも植え続けていた」
空茨里「……だって、あの子が嬉しそうに私に送ってくれたんですもの。初めは私を怖がるだけの憂いの女性でしたが、いつのまにか強くなって外の世界に飛び出していた。だから私もつい答えたくなっちゃってね」
句崇刃「それだけか?そんなわけでもないだろ」
空茨里「この植物、ほんとに美しいのよ?だから皆に見てほしかったのもあったけど…もう探偵さんに言われちゃったもの、諦めることも大事よね。ありがとう、この植物はまたどうするか考えてみるわね」
句崇刃「もし良かったら、上手いこと咲いた時に一輪分けてくれないか?俺の知り合いに園芸店やってる人がいるんだ」
空茨里「いいわよぉ!これ私の連絡先、いつでもかけていいからね。寝てる時は流石に取らないけど」
宏衣「何はともあれこれで一件落着ですネ!」
鬼火垣の悩みを解決した次の日、今度は空茨里の庭園が少しずつ汚染されているという悩みの解決に乗り出すチームお悩み解決隊。庭園内の土や害獣などの被害ではないかもと言われていた3人は空からの影響や庭園外に原因があるかもと考えたが特定することはできなかった。しかしエマの発言によって句崇刃が何かに気づいてこの国に入ってくる植物について調べたことでその原因がラト・ラテルーンから送られた海外の美しい花による影響だと気づく。そのことに気づいていた空茨里だったが、どうしても嬉しい顔で送ってくれたラテルーンのために諦め切ることができなかった。結局指摘されたことで断念して、贈呈の約束をしてお悩みは解決するのだった…
file.3-4に続く…
エレミ「あれ?あのお方来てるじゃん!?どうして教えてくれなかったの室伏ちゃーん!」




