file.3-2 お悩み相談:発電所の再稼働
前回のあらすじ…
国の視察にきた句崇刃は室伏の父親と母のことを交えつつ初めて邂逅して話し合った。その後、室伏に観光がてら案内された後、国民の悩みを解決してほしいと言われ、それを承諾する。そしてその後、宏衣エマや寝具巻袋羽と出会い、チームお悩み解決を結成して依頼にあたるのだった…
次の日になってから直ぐに色々と聞き込みをして、色々な人の問題を解決することになった。
句崇刃「なるほど…この場所に神社を…それならここをこうすれば土地の所有率を減らしつつ、周りに迷惑がかかりにくくできそうだな」
宏衣「ン〜?つまりここにある街路樹をもう少し通行しやすク?だったらこっちに植え直した方が万が一車椅子の方などが来ても大丈夫デスヨ!」
寝具巻「ホッホ…カフェに使うコーヒー豆がないと…?わかりました、私に伝手がありますのでよかったら連絡してみましょうか?」
そうしてチームお悩み解決隊は3日で大部分の問題を解決することとなった…
室伏「やっぱり本職の手際の良さじゃの!前の事件の時もウチらではアイツの毒牙を見抜くことはできなんだ…」
句崇刃「そういや結局アイツ変な化け物呼び寄せるために死んだ(?)後は大丈夫だったのか?」
室伏「……復活しておったよ、でも利用されるだけされて結局また死んだ。ちょっとは反省してたみたいじゃから墓だけ建ててやった、それだけなのじゃ」
句崇刃「そうか…やっぱり大変だったみたいだな、よく頑張ったな。俺がいる間くらいは頼ってくれよ」
室伏「……うん、頼りにしてるのじゃ」
〜そうして部屋に戻った後お悩み解決隊はロビーに集まって会話をしていた〜
宏衣「いくら強くてもカノジョ、まだ年端もいかない少女なんですヨネ」
句崇刃「そうだな…それがいきなり一国の主だ、いくら顔に見せなくてもわかることは透けて見えるものだ。俺たちにはな」
寝具巻「……私達にできることで彼女の負担を減らすことがきっと国主としての成長の助けになりますよ……zzz」
句崇刃「そうだな…とりあえず明日からは部下さん達の問題解決の方に取り組んでいくことになりそうだ、明日は発電所の所長さんに会いにいくぞ。寝具巻さんは眠いなら早く寝てください」
宏衣「私にはナニカかける言葉はないんですカ〜?」
句崇刃「もし室伏の気分が落ち込むようなことがあったら励ましてやってくれ、適当なエマさんだとは少し思っているがその明るさと問題への柔軟な対応は随一だ。そういう点は尊敬してるぜ」
宏衣「へ〜…いつもはソンナこと言わないカラてれマスネ…でもそういうことなら任せて下さい!もちろん本題の問題解決にも尽力しますヨ!」
〜そうして各々休息を取り…次の日〜
句崇刃「ここがその発電所か…確かにあんまり動いてるような気はしないが、話を聞いてみないことにはな…」
鬼火垣「初めまして皆様、新しく室伏様の護衛になりました、今は発電所所長の鬼火垣幽姫と申します。」
句崇刃「俺たちがどんな人か聞いてるとは思うが自己紹介はさせてもらおう。俺は句崇刃升斗、句崇刃探偵事務所の所長だ」
宏衣「私は宏衣エマですヨ!句崇刃探偵事務所の一員デース!」
寝具巻「ホホ…寝具巻探偵事務所所長の寝具巻袋羽です…よろしくお願いします」
鬼火垣「皆様それぞれ自己紹介をありがとうございます。それで早速本題のことになりますが…」
句崇刃「今発電所の発電を担っているのは火力発電で、それに使用しているのが部下の鬼火達だと聞いていますが何か問題があったと?」
鬼火垣「はい……ここ最近鬼火達の様子を見つつ、最適な業務時間や休憩時間を取ってもらっていたのです…それでしばらくは正常に稼働していたのですが…」
宏衣「もしかしてオニビちゃんの調子でも悪くなっちゃっタ?」
鬼火垣「鋭いですね…そうなんです、いきなり動きが悪くなる鬼火達が数体現れるようになりまして…他の鬼火達と大きく何か違いがあるのかとも思っていましたが…」
寝具巻「ホッホ…確かに主人様でも原因がわからないとなれば、探偵の手を借りるのはやむなしというところではありますか」
鬼火垣「部下の不調の原因がわからないとは妖怪の名折れですね…お恥ずかしい限りです」
句崇刃「とりあえず見てみよう、俺たちにはわかる何かがあるかもしれねえ」
〜そうして鬼火達の元へ〜
句崇刃「うーん、確かに見た目は変わっているような様子はないな…」
宏衣「流石に妖怪サンの心うちは私にはわかりませんね……何かおかしな行動を取ったりとかはしてないですヨネ?」
鬼火垣「まあ…流石に変な動きがあれば気づくとは思いますが…やはり何かしら外的な要因が掛かってる可能性もあるのでしょうか…」
寝具巻「鬼火といえば火の妖怪の分類ではありますね…外的要因として温度などが関わっている可能性とかが挙げられますが…まだまだ判断するには厳しそうですねぇ…」
句崇刃「この体調不良の鬼火達は発電所の何処で働いているんだ??」
鬼火垣「そうですね……ここからここまでの子達がタービンの近くで調節の作業を、ここからここまでの子達が出来上がった電気をこの国で使えるように調節する機械の作業を、そしてここからここまでの子達は発電中に出る多少の熱や煙を危なくないように排出する作業をしています」
句崇刃「ん……鬼火の熱で発電しているのに煙が出るものなのか?」
鬼火垣「そうですね……普通の火力発電程ではないですが一応蒸気を使っての発電であることに変わりはないので…」
宏衣「やっぱり環境なんでしょうかねー?しかし妖怪に体調不良の概念とかあるんでしょウカ?」
寝具巻「体調不良…とは違うかもしれませんが、妖怪にも動きが悪くなったりということは稀に存在します。これは人間体や妖怪そのものの姿に限らず起こり得ることなのですが…原因の特定はやはり難しいんですよね…」
句崇刃「とりあえず一度深く考える必要があるかもな」
〜そうして別室で謎を解く3人〜
句崇刃「今の話を聞いて一つ思いついたのは、蒸気を出すための水になんかあってそれが不調の原因かと思ったが…それだと電気を調節する班が水が近くにあるとは思えないんだよな…」
寝具巻「タービンの近く、電気の調整…変圧器のようなものでしょうか、その近く。そして熱や煙を排出する場所の近く…共通点は確かにあまりないようには見えますが、きっと何かあるはず…」
宏衣「そもそも場所によるものなのでしょうか?」
句崇刃「聞いてみよう…エマさんの考えはたまには役にたつ」
宏衣「ちょっと引っかかりマスガまあいいでしょう!例えば物質による体調不良が人間だとよくあることでしょう!でも今回は妖怪です、何も物質や環境に囚われることもないのでは…と思ったダケですヨ…」
句崇刃「なんでいきなり自信無くすんだ…でも確かに人間のように考えてその思考に囚われるの……も……」
寝具巻「ん?どうしたましたか?もしかして何かに気づきましたか?」
句崇刃「あぁ…もしかして寝具巻さんも気づいたんじゃねえのか?」
寝具巻「まぁ…確証が持てませんでしたが、句崇刃さんもそこにたどり着いたのならきっと間違いはないでしょう」
宏衣「なんだがいきなり真相に辿り着いたみたいですネ!」
句崇刃「また、なんとなく助かったぜエマさん」
〜そうして鬼火垣の元へ〜
鬼火垣「それで原因はどういったものなのでしょうか?」
句崇刃「電気だよ…驚くかもしれないけどな」
鬼火垣「電気!?今までは発電所の運営に問題はなかったのに…」
寝具巻「鬼火は意外にも電気がダメになる量というのが存在しているんですよ…まあ元々古いことで今は知っている人は少ないでしょうことなんですけどね…」
宏衣「なるほど…でもお二人はどうやって気づいたのですか?」
句崇刃「俺は前母さんがその話をしていたのを聞いたことがあってな…その時に他の妖怪の意外な弱点とかも教えてもらっていたが、実際エマさんがあの発言するまでは気がつかなかったよ」
寝具巻「私は先代の所長が珍しいものを集める趣味があって、その中にある本で知りましたね。」
鬼火垣「つまりこれから電気量が増えるにつれ、体調不良の鬼火が増える可能性が?」
句崇刃「そうだな…鬼火の分の発電量は規定値まで抑えて残りをどうするかまた室伏と話し合ってみるといい」
鬼火垣「そうしてみます、皆様問題を解決してくださってありがとうございます」
句崇刃「いいってことよ、室伏の事、頼んだぜ」
そうして鬼火垣の問題を解決した3人はホテルへの帰路につくのだった
まずは手始めに国民の問題を解決し、ほとんどを終わらせた句崇刃達は、室伏から事の顛末を少し知ることになった。そうして次の日は部下の鬼火垣が従える鬼火の不調について解決しようと行動する。最初はわからないことだらけで苦戦したが、エマの囚われない発想を持つという発言から突破口を見つける。そして原因はなんと電気そのものであったことがわかり、発電方法などの見直しが取られることになって、問題は無事解決した。次の悩める依頼人は一体誰なのか?
file.3-3に続く…
空茨里「あら〜どうしてちゃんとお世話してる花が枯れるのかしら…」




