file.2-final 今宵、甦る怪盗
句崇刃「結局はこうなるのか…まあその方がお前らしいといえばそうなのかもな…」
ハイエンミュラー「全くその通りだよ!少し心が救われたぐらいで怪盗をやめてしまっていたなんてね!それを弟子に教えられるとはね…」
ラフディアナ「そ、そんな…今更あんなこと言った手前、また怪盗に戻ることは…」
ハイエンミュラー「心配しなくてもいいよ、僕が勝ったらラフディアナ達も纏めて怪盗として電撃復帰するのを認めてもらうさ!」
句崇刃「今更それを許す俺とでも思っているのか?少しは期待していたんだがな…」
渡部「どういうことなんですか!?これがやりたかったことなんですか!?」
ラフディアナ「ほんとはハイエンミュラー様が戻ってくるのは嬉しかった…でも今はこんなことになって!2人が争うのは間違ってる!!」
キタラート「止めなきゃだよこれは!」
ラウンゼス「……やめておいた方がいい、さっきから少し見ているが両者とも手を出したら殺しかねない殺気のオーラを出している。悔しいが俺達は見守るしかなさそうだ」
〜そうして2人の決戦が始まる〜
ハイエンミュラー「宝石化の対処はできるのかな?」
そうして鏡侵力を使い宝石化しようとするが…
句崇刃「透の流型、あいにくと流石に2回目は通用させねえよ」
ハイエンミュラー「……流石に対策済みか、ならこれはどうだい?」
そういうとハイエンミュラーは空中につららのような宝石を数本生成する!そしてそれをぶつけようとする
ハイエンミュラー「針の宝石!!」
句崇刃「鬼牙の覇拳!!」
宝石を全て粉々に砕くが、ほんの少しだけ手に傷がつく
ハイエンミュラー「全く君は本当に強くなったな…こっちも殺す気でやらないとダメそうだ」
そういうとハイエンミュラーは宝石の装飾品をつけだす
句崇刃「それは見たことのない技だな…まだまだ侮れない力を持っているのか。慎重に行こう」
ハイエンミュラー「一度負けて死んでいるからね…たとえ相手が誰だろうと簡単に負けてやる気はない!!」
ラフディアナ「え……?ハイエンミュラー様は一度死んで…??」
句崇刃「全くだ…キサラが声を無くしてまで復活させたというのにお前は…だがそれが決めたことだというのなら正面から叩き潰すまでだ。鬼魂体覇刃の型!」
句崇刃の腕から鋭い刃が生える!
渡部「……ガチですね、ほんとにお二人は殺り合っている」
ラフディアナ「そ、そんな…」
ハイエンミュラー「へぇ…そんな殺意高そうなこともできるんだね」
句崇刃「俺はやるといったことはやる、それで後悔はしたくないからな」
ハイエンミュラー「そうかい、ならもう問答はやめよう!宝刺札!」
句崇刃「覇鬼の王雷!!」
2人の攻防は更に激しくなっていく
ハイエンミュラー「鏡侵力・ディストライア!」
句崇刃「刃の襲撃!」
キタラート「御二方とも互角…!?」
ラウンゼス「……いや、このままだとハイエンミュラー様の負けになってしまうな…」
ラフディアナ「そんな!?私はどうすれば…」
渡部「……信じてみましょう、句崇刃殿に考えがあるはずです。少なくとも何の策も無しとは思えません」
ハイエンミュラー「クッ…やはり強くなっているな、それだけの敵と経験だったということか。でも僕は負けるわけにはいかないね!これでも弟子に失望されるのは嫌なんでね!」
句崇刃「そうかよ、でも探偵として怪盗を許すのはやはり…な、それにキサラがあの時お前にかけた最後の言葉を忘れたわけじゃないよな?」
ハイエンミュラー「……うっ、それは」
キタラート「?誰のことなの」
ラウンゼス「少なくとも私達が知るような人ではないな」
ラフディアナ「ハイエンミュラー様が動揺するような人なのか!?」
渡部「鬼沙羅叉鬼殿ですね、句崇刃殿の幼馴染のアイドルの子です。ハイエンミュラー殿はどうやら死んだ後、キサラ殿の似力によって復活することができたと聞いたことがあります。しかしその後キサラ殿は声が出せない状態になってしまっています…ハイエンミュラー殿はもしかしたら負い目を感じてしまっているのかもしれませんね…」
ラフディアナ「なるほど私にとって恩人だったように、ハイエンミュラー様にとってはそのキサラさんが恩人であるのか…確かにそれを引き合いに出されれば、動揺してしまうか…」
渡部「……何か狙いがあるのでしょうか…」
ハイエンミュラー「…確かに僕は彼女に救われて、そして今は充実した生活を送れている…でもこの怪盗としての生き方だけは彼女とは関係のないことだ!」
句崇刃「そうか……あくまでそういう主張をするのか、ならもう遠慮はしねえ。これで終わらせる」
そういうと、句崇刃は止めの構えを取り始める
ハイエンミュラー「終わらせよう、どちらが生き残るのかそれで決まる」
ハイエンミュラーも最後の技の詠唱をする
ラフディアナ「これで終わる…のか、こうなることを望んでいたはずなのに…」
キタラート「やっぱり止めようよ!」
ラウンゼス「もう遅いな…今間に割り込めばタダでは済まない」
渡部「信じてはいますが…もしもの時は…」
そうして2人は最後の一撃を放つ!
ハイエンミュラー「宝鏡の奪剣!!」
句崇刃「断迷の拳!!」
2人の一撃がぶつかる…その勝敗は
ハイエンミュラー「くっ!負けるかぁ!」
句崇刃「悪いが迷っている奴には負けねえよ!」
ハイエンミュラー「うぁぁぁぁ!」
ハイエンミュラーが吹き飛ばされ、壁にたたきつけられる
ラフディアナ「ハイエンミュラー様が負けた…」
キタラート「まさかってことはないと思うけど…」
ハイエンミュラー「負けたな……早くやれ」
句崇刃「そうだな…そうさせてもらうか」
そうして近づいていき
ラフディアナ「や、やめ!」
句崇刃はハイエンミュラーを思いっきりビンタした
ハイエンミュラー「は?……」
ラフディアナ「…………え?」
句崇刃「アホか!あんだけキサラに言われてたのにお前また1人で抱え込もうとしたな!!」
ハイエンミュラー「な、何を…僕は反省して今度は巻き込まないようにって!!」
句崇刃「確かに反省しろとは言われたがそれはそれとして迷った時やどうしてもの時は相談しろとも言われてただろうが!!」
ハイエンミュラー「探偵である君に怪盗についての相談なんてできるわけないだろ!!」
句崇刃「……確かに俺は探偵だ、だがなそれ以前に」
俺 は お 前 の 親 友 だ
ハイエンミュラー「………いいのかい?探偵が怪盗とつるむなんて」
句崇刃「別にどこかの世界に1人ぐらい怪盗と仲がいい探偵がいても大多数は気づかねえよ」
うんうん
配信にはガッツリ乗ってるけどな
まあ普通の怪盗なら、ね?
ハイエンミュラー「……まあ、それでいいならいいか。なら遠慮なく頼らせてもらうとするよ」
渡部「一旦は一件落着ということになるのですかな」
句崇刃「そうだな…とりあえず今日はもう疲れた…後のことはまた明日だな」
〜そうして明日になった後〜
ラフディアナ「とりあえず私達3人は一旦帰るな、また今後のことが決まったら連絡するな」
句崇刃「あぁ、いつでもいいぜゆっくりしたいならそうするといい」
キタラート「句崇刃様〜何から何までありがとうだワン!」
ラウンゼス「全くこいつは…私からもありがとう言っておきます。」
ラフディアナ「……本当にありがとう、私達もハイエンミュラー様も君には敵わないな」
句崇刃「……これは俺の持論だが」
人は誰しも何かを持って生きることになる、それが強大な力なのか…それとも生きるうえで不利になることなのかもしれない。生まれ持つその性質を変えることはできないが…その生き方には自由があると思っている。だから俺は手を差し伸べられる人には手を差し伸べたい、かつて俺にそうしてくれた石郡春咲さんがそうだったようにな
ラフディアナ「そうか……貴方はやはり強いな、だから人から慕われ…そして事を成していく。私も貴方の配信を見て、それを学んでいこうと思う」
句崇刃「……いや、俺の配信からは学べねえよ。それは自分自身と向き合って学んでいくんだ。」
ラフディアナ「そうだな……ありがとう、またいつか!」
キタラート「また会おうね〜句崇刃様」
ラウンゼス「今度はいい報告ができるよう努力します」
そうして3人は帰っていた…
渡部「そっちは終わりましたか、後は…」
そうして待っているとハイエンミュラーが現れる
ハイエンミュラー「3人とも帰っちゃったか…あの子達のこと頼んだよ」
句崇刃「それでお前はどうするんだ?」
ハイエンミュラー「あれから悩んだけど…やっぱり怪盗に復帰することにするよ…ただしやり方は変える」
句崇刃「本当の意味での義賊生活ってやつか?」
ハイエンミュラー「まーそうなるかもね、博物館はまー特に何もなければ廃業かな?」
句崇刃「……今のお前、前よりいい顔してるぜ」
ハイエンミュラー「自分を偽って、少しは反省して表で過ごしてみたけど…裏でも人の為に動くことはできるみたいだしね」
句崇刃「名織さんとこも結局はヤクザだしな」
ハイエンミュラー「また困ったことがあったら相談する、友達としてね」
句崇刃「あぁ、いつでもきな!それじゃ、帰るとするか!」
元怪盗VS怪盗VS探偵 かつてみた憧憬 エピローグに続く…
ハイエンミュラー「………ありがとう、君は僕の生涯の最高の宝物だよ」




