file.1-1 ここが噂の幽霊屋敷
句崇刃「幽霊屋敷ィ〜?ほんとかよ」
宏衣「シンジテませんねぇ〜でも既に同じ場所で被害者が頻出しているんデスヨ」
渡部「実際に問題が起きている以上、それが幽霊であろうが人間の仕業であろうが解決しなくては近隣の住民は怖がりまするぞ」
句崇刃「それは…そうだな、もしかしてウチに依頼きてるのか?」
渡部「そうですね…ウチが受けなくても他のところが受ける可能性はありそうですがね」
ここんところのcome・me区は事件があまり起こらなくなってしばらくが経過していた、それもあって探偵業は少し下火気味だ、寝具巻さんなんかは遠い異国に探偵業しにいくぐらいだ。事件の取り合い…ということではないが、他の探偵が受けなかった依頼などの情報は前よりも情報の伝達が早くなった気がする。
句崇刃「まあウチは今しばらくは依頼受けなくても大丈夫だが…何もしないってのもな」
あの出来事が終わったあと、区を守ってくれた褒賞として割と馬鹿にならない額のお金を受け取ることになった。胤波さんからそのことを聞いた時はビックリしたものだ、ちなみにキサラの生活費や喉についての治療費などはここから出ている。
渡部「それでは…依頼を受けるということでよろしいですかな?」
句崇刃「そうしよう、しばらく出てなかったから俺も久しぶりに探偵業に復帰だな」
やっぱり所長になってから探偵業の回数自体は減った気がする、春咲さんがぼやいてた理由も少しわかる気がした。
宏衣「ヤル気ですね!それで一人で行くんですか?」
句崇刃「うーん…まあ一人でも良さそうな気はするが、何があるのかわからんからな」
渡部「むっ…?どうやら我ら達が依頼の受領を出した後に他の探偵事務所の方からも依頼の受領があったみたいですぞ」
句崇刃「被っちまったな…こういう時の取り消しってめんどくさいんだよなぁ…そっちはどうするって?」
渡部「どうやら共同でやってもいいとのことみたいですな」
句崇刃「それならこっちも共同捜査でいいよ、久しぶりだな…エバン以来か」
エバン・レーゲンと解決した事件は思い違いから始まった挙句…結果的に犯人は何者かに殺されてしまった…未だにその謎は解けていない。幸いなのは身内を殺され、犯人すらも殺されてしまった狼噛はソロ活動ではあるがちゃんと音楽業界に戻ってまた人気になったみたいだ。
句崇刃「とりあえず現場に向かうか、留守番頼みますよ、先輩方」
宏衣「オッケー!」
渡部「お任せくだされ」
〜問題の屋敷に移動中〜
句崇刃「ついたが………既にお相手の探偵がいるみたいだな…」
その女の子はスタスタとこっちに歩いてくる
剣呑「………よろしく」
句崇刃「お、おう…君が一緒に捜査してくれる探偵ってことでいいのか?」
剣呑「(コクリとうなづく)」
この子は剣義探偵事務所の新人探偵の剣呑身怜という子だと送られてきたメールに書いてあった。なぜ探偵か聞いたかというとその見た目がガチの剣道少女みたいな佇まいだったから思わず疑ってしまったからだ
句崇刃「ま、そんな難しい依頼でもないし肩の力を抜いて解決していこうぜ」
剣呑「………わかった」
句崇刃「(しまった…馴れ馴れしすぎたか?年下の女の子は春咲さんの妹たちか室伏くらいしかあんまり話さないしな…)」
剣呑「(えっ!?別の探偵事務所から他の方も来るとは聞いていましたが…まさかあの句崇刃さんが来るなんて思いませんでした!!あの大事件から配信を見始めたのですがすっかりハマってしまって…今日は生で探偵業を見れるなんて…)」
剣呑も句崇刃の配信のファンだった
句崇刃「とりあえずその噂の幽霊屋敷の調査に行こうか…」
剣呑「は、はい……」
〜幽霊屋敷の門の前に到着〜
句崇刃「…っと、配信はこんなもんでいいかな?」
剣呑「……………」
句崇刃「あぁ、すまないな…事件解決の時に配信を使うことがあるのか俺のやり方でな、映っても大丈夫か?ダメなら無くても別に事件解決はできるだろうし切っておくが」
剣呑「……構わない」
句崇刃「ありがとな、んじゃ始めるか」
おっ!あの名探偵の配信が始まったぜ!
雨桜ちゃんがいなくなって寂しかったけどやっぱ生で事件解決を見れるのは楽しいぜ
今回は別の探偵さんも一緒か
結局雨桜…彼方さんがいなくなった後も普通に配信は続けていくことにした。いなくなった経緯は師範代がコラボして経緯を説明するというパワー技で解決した。
句崇刃「よっ!みんな久しぶりだな、忙しくて配信頻度が少なくなってるのはすまねえ。今日は噂になってる幽霊屋敷の真相を確かめに来たんだ、こちらの方は今日一緒に捜査してくれる剣呑身怜さんだ」
剣呑「(深々とお辞儀をする)」
新人の子かな?
この子知ってるわ、2年前の剣術大会で優勝してた凄い子じゃん。
それより貴方!うちのアイドル事務syo(コメントが消されました)
句崇刃「みんなありがとな!これからその幽霊屋敷に入って調査するからなんか知ってる情報とか画面を通して気がついたことがあったらじゃんじゃん教えてくれよ!」
やる気あがってきたぜ!
新人ちゃんも頑張ってね〜
貴方の(コメ削)
最近やばい人用に入れた自動コメ削除機能はちゃんと機能してるようでよかった
句崇刃「にしても剣術大会を優勝するほどの猛者だったとは…頼りにしてるぜ」
剣呑「(顔を赤らめる)」
〜幽霊屋敷に潜入〜
句崇刃「うお…これは確かに幽霊屋敷…というより昼だと結構なゴミ屋敷だな…」
剣呑「……全くだ」
句崇刃「とりあえずこの一階の近くの部屋から見ていくか、鍵は……かかっていないな」
〜一室目〜
剣呑「……(キョロキョロと周りを見渡した後)これは…」
句崇刃「何々?これは書き置きか?」
そこには
正門降りて妖気の軍団が現れる。そしてその国の国民は吊し上げられる。
句崇刃「なんだぁ?脅しのつもりの文章か??」
そのとき句崇刃の首に何かが引っかかる!それは円に結ばれたロープだった!
句崇刃「何!?いきなり手荒いお出迎えだな!」
剣呑「…………」
しかし句崇刃が対処する前にそのロープは円の根本から切れていた
おい!?今の太刀筋見えたか!?
いや、ほとんど見えなかった…これが優勝者の実力
早速活躍したぜ新人ちゃんが!
句崇刃「おっと…たすかったぜ、今のは居合か?」
剣呑「あぁ…私にはこれしかないからな」
句崇刃「それでもこの速度は早々出せない、頑張ったんだな」
剣呑は褒められた嬉しさを出そうとしたが我慢した
ん?新人の子…
熱いねえ
でも名探偵様にはあの子がいるだろうに
剣呑はコメントの内容に?を浮かべつつもそのまま周りに何かおかしな点はないか探した
句崇刃「にしてもいきなり即死させるようなトラップ仕掛けやがって…幽霊にしろ人の仕業にせよ一発デカい反省してもらわねえとな!」
新たに句崇刃が所長となり句崇刃探偵事務所に舞い込んできた初めての依頼は噂となっていた幽霊屋敷の調査だった。初めは一人でやるつもりだったが、剣義探偵事務所の新人探偵の剣呑身怜の依頼を受け共同で捜査することになった。久しぶりの配信をつけ噂の幽霊屋敷に入って初めての部屋に入るが、そこにあった書き置きを読んだ瞬間に句崇刃の首にローブがかかる!しかし剣呑の居合でことなきを得る。そして句崇刃はより事件解決への熱意を高めるのだった…
file.1-2に続く…
???「…………zzz」




