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プロローグ
「渚〜!起きなさい!」
「まだ寝させてよ...」
「もう学校まであと10分だから急ぎなさい!」
そう言われて目をはっきりと覚ます
急いで時間を遅くする
この時僕だけはどうやら普段の速さで行動できるようだった
急いで準備を進める
朝食をとる時間まではなかったが15分(現実では5分)くらいで準備ができた
走ったらちょうどいいはずだそう思って家を出る
「いってきま〜す」
「優衣ちゃんおはよ〜!」
「おはよ〜!」
そう明るく返事をしている彼女には裏があった
彼女は自分だけ周りより3倍で動くこともできるようになっていた
もちろん周りからそんなことを知られてはいけないし優衣自身知られたくない
直近で3倍になって動いたのは近所の野良猫が車に轢かれそうになったときだ
この力は自分で止められるらしいが他はわからない
使って自分がどうなるかもわからない
ただ、周りが知っていることも一部ある
「優衣ちゃん成績いいよね!今度教えてよ!ほら、この前のテストだってみんな60分くらいかかってたのに優衣ちゃんだけ20分くらいで解いてたじゃん!」