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<そんな展開求めてない!>  作者: ゆいまる
【一章】それでも店を開きます!
1/3

ー転移しましたー

実に充実した人生だった。


優しくも厳しい両親の元に生まれ、話の合う友人と出会った。

容姿も一般的、性格も成績もそれなり。

良さげな高校に入学して、先生ガチャも割と当たりを引いて、斜め前の席にいる友人と話す毎日だった。

別に引きこもりじゃないし、人生に不満もない。



なのに…


なんでこんなことになったのだ。


「おいココ何処だよ!!!」


「うちの子どうしちゃったのよ!?」






***






数時間前、自宅にて。


高校に行ったため疲れた体。

そのままベットにダイブしてしまえば、眠くなるのは当たり前。


それは私も例外ではなく、ものの見事に爆睡をかました。






ふと目を開けると、優しいオレンジ色が目に入った。

壁だろうか。木のような材質をしている。

次の瞬間には咳込み、目の前には生暖かく赤いものが。



「うぇぇぇ!?血じゃん!」



思わず思いっきり叫ぶ。

そーいえば、喉元がヒリヒリするような…


「ちょっと大丈夫!?

アオイ、しっかりして!」


大きな声で駆け寄ってきたのは、30代くらいの女性。

多分母親だろうか。





[カイセキ中


女性ーアナタの母親


だと確認できましタ



プログラム、アップデート…


アップデート、完了




脳内のキャパをオーバーしましタ

イチド、視覚データを切断しまス]





ん?誰??

そう思いはするものの、いつの間にか前が見えなくなっていた。


おいおい、視覚データって私のかよ。

許可なく切断しないで貰えます!?

しかし過ぎたことを怒っても仕方ない。



それに、誰かに抱えられて移動しているような気がする。

私を抱えているのは、十中八九母親だと思うけれど。

とりあえずはこの流れに身を任せ、目を瞑った。

…まあ瞑らなくとも真っ暗だから寝れるのだが。






***






次に目が覚めると、そこは病院。

視覚も戻っていたが、やはり喉元には違和感がある。



当たりを見回すと人の気配がない。

ここには誰もいないようだ。


丁度いいな、私の視覚を切断してきた奴と話したいし。


「ちょっと、今出てこれる?」



[大丈夫ですヨ

どうされましたカ]



「アンタ、誰?」



[私は、アナタの中に存在するAIのようなものでス

アナタを転移させたのも私でス

なにか、必要なスキルはありますか?]



「情報量多いなぁ…

スキル?とやらは何??」



[アナタの使える能力でス

スキル以外に、MPを使うことで使用できる“魔法“もありますヨ]



説明して貰った上で言うのも何だが、全然分からん。

MPって何?ドラ〇エ的な?

くっそ、こんなことなら前世でRPGゲームやっときゃ良かった…!


「分かんないからテキトーに選んどいて~」


この選択は後々成功するかもしれないし、いんじゃね。



まあ今私が選ぶより、この……


名前なんだろ。まいっか。

……が選んだ方が実用的だろう。


とりあえずはこれでいいか。


そう思うと同時に、また視界が眩む。

「あっ、やらかした」と思うが、その時にはベットに頭からダイブしていた。

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