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能力があるとやっぱり嬉しい話

僕は尿意ゲージを見る能力を手に入れてから、よりいっそう女子を"そういう目"で見るようになってしまった。

授業中、周りを目わたして見ると意外にもトイレを我慢している人間が多いことに気付く。

ここではその例を三つ紹介する。

一つ目は影山さんの例だ。影山さんはとなりの席の女子で、落ち着いた雰囲気で、それでいて良く笑う小柄な子だ。

ある数学の授業のとき、いつものように班になって問題演習を行いながら少し談笑をしていると影山さんの笑った顔がひきつっているのに気付いた。

そしてふとゲージを見てみると

「85%」。かなり高い数値だ。顔に余裕がなくなるのもうなづける。

その後もゲージは、86、 87..と少しずつ増えていった。

しかし、僕は異和感に気づいた。

さっきまで88%だったゲージが86%まで下がっている。

僕は何が起こっているか一瞬分からなかったが、思考をめぐらせ一つの決論にいたった。

(恐らくちびっている。)

影山さんのゲージは一度97%までその後上がったが、最終的には94%まで下がっていた。

授業が終わると、彼女の友達である、まほが話しかけていたが彼女はそれを軽くあしらって教室を出てトイレの方に進んでいった。

彼女が置き忘れていったハンカチは、少しぬれていた。

僕はタイミングを見計らってトイレの方へ進んだ。恐らくトイレには影山さんしかいっていない。

そう確信した上で僕は女子トイレの前を通り男子トイレへ入った。

女子トイレの前を通ったときにきこえた


ショオオオオオオ


という強い音は、恐らく影山さんのものだろう。

置き忘れていたハンカチを見た影山さんはひどく赤面していた


次に二つ目の例だ。

ある日の長距離の授業、松谷という少しなまいきな、色黒なテニス部の女子が細めに走るのを止めて、しゃがんでは下腹部のあたりをさすっていた。

異変に気付き僕はゲージを確認した。

「96%」

走るのにはもうキツい量だ。

しかし、松谷は走りきった。

その後、松谷は少ししゃがみこんでから先生に、

「保健室に行く」

と言い、校舎内に入った。

その後間もなく僕も保健室に向かった。そして、校舎に入るやいなやしゃがみこんでいる松谷を見つけた。

大丈夫かときくと彼女は頬を赤くしながら、

「トイレに行きたいの、でももう限界で。助けて。」

と言った。

僕は彼女をおぶって女子トイレまでつれていこうと思ったが、一階に女子トイレはなかった。

なので男子トイレにつれていくと、松谷はズボンを下ろして男子用の便器に股を向けた。

個室に入れば良かったがもうそこまで頭は回らなかったようだ。

松谷が用を足し始めた。


シュイイイイイ

シュイイイイ

シュイイイイイイ

シュイイイイイイイイイイ


強い音を立てながらの排尿はおよそー分半におよんだ。

ゲージは少し残っている。恥じらいから途中で止めたのだろう。

松谷がロをひらいた。

「ねぇ、トイレットペーパーとってくれない。」

俺は言われた通り、トイレットペーパーをとり、松谷が股をふくのを見守った。

松谷の股は、他の部分よりかなり白く、長期の我慢の結果ヒクヒクと震えていた。

その後チャイムが鳴り教室に戻ると、松谷はもう一度トイレへ入った。

次こそゲージは空になっていた。


次は三つ目の例だ。

これは、今までとは違い教師の話だ。

英語担当の伏見先生。恐らく20代後半のかわいらしい小柄な先生だ。

ある英語の授業、伏見先生がときおり教卓の下で手をもぞもぞさせているのに気付いた。

僕はゲージを見た。

「98%」

小柄な体に相当ためこんでいるようだった。

およそ15分後。すでに容量は増減をくり返していた。

伏見先生が、忘れ物をしたという口実で教室を出た。

2、3分後。戻ってきた伏見先生のゲージは0になっていた。

そして、さっきまでスカートの下に履いていたストッキングがなくなっていた。

赤らむ顔。

僕は改めてこの能力の有用性に気付いた。


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