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能力を手に入れた話
俺は、優鬱な気持ちを抑えて学校に向かった。
教室に入るとそこはいつもと同じ景色…ではなかった。
何人かの頭上に何やらゲージらしきものが見えた。
俺はその後、次の三つのことを理解した。
一つ目は、このゲージが見えているのは恐らく自分だけであるということ。
二つ目は、このゲージは俺が好意を持っている女子の頭上にしか見えないこと。
三つ目は、このゲージは恐らく尿意を示しているゲージであること。
最初の二つはすぐ分かったとして、三つ目に気付くのは大変だった。軽くことのいきさつを話すと、
さっきこのゲージが何なのか確認するために、このゲージがかなりいっぱいになっていた生徒会長のみさきを観察していた。
すると、みさきはトイレに入った。そしてそこから出てきた後にゲージを確認すると空になっていた。そして、ゲージを良く確認するとそこには「最大容量」と「現在の容量及びパーセント」が書いてあった。そして俺は三つ目のことを確信した。
このシリーズはこんな能力を手に入れた僕が体験した話だ。
僕は便宜上、志麻と名乗ることにする。