登場人物
※)前回と違いのない基本情報部分は省略しております。
※)【新】は新登場のキャラです。
◆ 須藤皐月
眉目秀麗な少年主人公。
今回は、飛叉弥に敵意を持つ各軍部トップらとの間で、
中立的な意見を発する潤滑油となりながら、
どちらかというと飛叉弥の味方はせず、
むしろ追い詰めて楽しむ。
“紗雲” という人気奇術師でありながら
凄腕の女梟者だと偽って、
匕仙房が抱える任務―――
俊瑜と黄蝶の後ろに潜む魔物退治に協力。
◆蓮壬彪将飛叉弥 〈はすみ・ひゅうじょう・ひさや〉
黒同舟という敵一味となった元同士・蓮尉晏やづさ
と内通している疑いにより、花人の信用を失墜。
事実無根を証明するため、
言われるまでもなく戦いに貢献してきたが、
やづさとの間に取りざたされる様々な疑惑については、
未だ頑なに口を閉ざしている。
が、睿溪の前で、皐月に追及を受け……?
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◆ 阮睿溪
当代の華瓊楽国王。
市井に繰りだす際は、東扶桑出身のさすらい剣士を装い、
武尊〈ほたか〉と名乗る。
飛叉弥には「暇人飲み師」と馬鹿にされ、
皐月からは「ウザいおじさん」呼ばわりされるが、
文化・経済的興国を掲げる奎王としての手腕は確かで、
竜氏とも目される名君。
今回の一件で、民妓の釵蘭に想いを寄せていること、
不当な就労、収益をなくすため、
煬闇の妓女の供給源である人身売買等を、警軍の摘発対象としているが、
かつて黄塵獄だった領域の改善には腕をこまねいている実情など、
皐月に相談する。
【新】◆ 清釵蘭
竪琴・箜篌の名手。
本名は向呉勢。
武尊がよく通う香来閣の妓女。
煬闇に潜入することとなった皐月に、
人身売買の実体験を語る曰くつき。
龍神信仰の国・蘆那珠の王族の生まれらしく……?
【新】◆ 月世代空 康黛紅
照華を得た五種の動物の化身――五大仙のうち、
月華(月)の力を会得した黒弧。
あえて神格を落とし、
現在は琵園琳の妓女たちが信仰してきた豊穣神、
兼、芸事を司る神を装う。
鼻煙壺を小棚に沢山並べた壺中天の堂に籠っている。
黒髪に榛色の瞳。
銀扇を持つ蠱惑的な美女に化け、
蔓綏八艶の一人・紅黛珱を名乗る。(仮設定)
【新】◆月凊隠
神代崩壊直後、南壽星海で
国生みに関わった月神であり、創造神の一柱。
酒を求めに来るついで、飛叉弥によく助言をもたらす。
碧火との因縁があり……? (仮設定)
【新】◆日世代空 胡碧火 / 穂摂
照華を得た五種の動物の化身――五大仙のうち、
日華(日光)の力を会得した白狐。
前・世界樹――壽星桃の按主 = 華瓊楽の国巫を担っていたが、
いざす貝の呪力に対抗しきれず、命を落とした。
飢饉から守ってくれる “穂摂” として、
李彌殷の三角州にて、農民に祀られていたが、
神代崩壊直後、誕生した当初は、
不正の陰気から生じた障礙神(マデ・ランサ)=「覚」
を妨げる神だった。
現に、夜になると狂暴化する性質で、
発火現象を制御できない苦悶を抱えていた。
元は金髪だったが、老いて銀髪に変化。
榛色の瞳。金扇を愛用していた。(仮設定)
【新】◆李齊毅
華瓊楽建国初期の皇子。
幼くして王妃の母を亡くし、天壇にいる碧火を慕った。
正義感にあふれ、彼女と切磋琢磨するように善政に関わる知識を養い、
歴代奎王の一人に数えられるはずの人徳をそなえたが……。(仮設定)
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【新】◆ 唐馬
公には馮登剣と名乗っている。
父の姓が唐、母の姓が馬。
それ以外自分の素性を示すものは無い孤児として育った。
匕仙房の諜報員・珠聯追の手練れ。
国外から救世主として招かれた飛叉弥に敵対心を燃やしてきたが、
実は彼の想い人も、八年前の大旱魃の被害者で……。
【新】◆ 黄蝶
本名は黄鶯梅。
煬闇でも格の高い客しか入れない大天城廓、
金絨の間に囚われている妓女。
十二歳のとき、大旱魃の被害をこうむり、
暴動・襲撃に巻き込まれて家族とはぐれ、
行きずりの男に煬闇へと売り飛ばされた。
ケリゼアン欲しさに、俊瑜らの言いなりとなるしかない身分。
「黄蝶」の妓名を切望した理由に、唐馬との思い出が……。(仮設定)
【新】◆ 原唯
邏衛軍八封旗営――通称、警軍所属の京衛武官。
李彌殷における東郭・北城市治安部隊の大隊長、
兼、都内の全旗営を統括する総大将。
父親の死後、救世主ともてはやされながら、
現在は敵との内通が疑われている飛叉弥を目の敵にしている。
が、今回、花人のよからぬ噂を広める民間団体・セイカの動向を知り、
飛叉弥に若干の心配を寄せており……。
【新】◆ 磨琦
珠聯追。
酒楼に酌婦として潜入し、皐月扮する紗雲の同僚として働く。
任務中に負傷。
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【新】◆ 鴉陣
本性は “九頭鳥” という鳥妖。
生者の精気や死者の霊魂を喰らう。
もともと頭は十あったが、犬に食いちぎられてしまい、
そこから血を滴らせており、それがついた家には災いあり、
犬がいれば避けられると言い伝えられてきた。
【新】◆ 徐俊瑜
宮廷画家を目指して翰林図画院に入ったものの、
劣等感を抱き続けている良家子息。
人物画の腕を磨く対象物という口実で、女を集い、遊び惚ける毎日。
話題沸騰中の紗雲を一目見たいと思っていたところに、
自分も彼女を探しているといって現れた鴉陣と意気投合し、
豪遊に引き込まれた。
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◆ 玉百合姫(環玉)
飛叉弥の潔白と信頼性を示すため、
側で支え続ける現萼元首の一人娘。
実はやづさによって、いざす貝が強奪されるまでの背景を知っており、
飛叉弥がその場に居た事情を話せない理由にも関与している。
己を犠牲にして、針の筵に座る思いに耐える飛叉弥を心配し、
摩天で無縁を装っていた皐月を探し出した人物でもある。
◆ 寇榴里
湛砂の妻。
煬闇での闇取り引きに手を染めていた侠客・吉彫の娘で、
生まれながらの女侠。
実は幼少期、東扶桑系の酒楼・富極楼に売られ、
十六歳で蔓綏八艶に選ばれた。
私妓としては異例。
その壮絶な過去とは……。
◆寇湛砂
蔓庸河を遊覧する画舫を売りにした高級料亭、兼、
遊興施設・泰縁の経営者。
蔓萄橋一帯の商人を取り仕切る、自衛団的な役割を兼ねた侠客。
資金業も兼ねているが、踏み倒されるのが分かっているため、
飛叉弥に金を都合するのだけは全力で嫌がる。
見込んだ者の出自は問わなかった海賊・林笙亭の船で、重用されていた。




