登場人物
※)前回と違いのない基本情報部分は省略しております。
※)【新】は新登場のキャラです。
◆須藤皐月/右蓮
覚醒を司る花人――― “漆黒の蓮華〈ヴェルゼアン・ラスア〉”
とされる、未だに謎多き自称十七歳少年。
逸人らの “新たな父親” 説など、
自分に関する様々な噂が広まり始めていると知り、
“情報操作” を図りながら、
飛叉弥をはじめとする関係者幹部らと、時おり密談を交わす。
その正体は…?
◆蓮壬彪将飛叉弥〈はすみ・ひゅうじょう・ひさや〉/飛蓮
対黒同舟花連の隊長。皐月と瓜二つ。
萼では若手の逸材として重用され、
次代の担い手と目されていた一人だが、
その分多くの機密をにぎっている。
現に、よからぬ噂が急拡大。
やづさを右腕としていただけでなく、
彼女と恋仲だったという話まで浮上……。
まんざら嘘ではないと、 “かつて” を知る皐月に
にらまれている。
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◆ 逸人
妙季の息子。
六人兄弟の長男坊、九歳。孝行者で利発。
実は、八年前の大旱魃の際、
妙季が拾った孤児。
女医・智津香のもとで雑用を請け負いながら、
少しずつ薬草について勉強中。
弓道場にも通い始めた。
◆ 妙季
皐月は愛称として「お妙さん」と呼ぶ。
小太りで快活な逸人の母。
孤児として拾った子どもたちを、
酌婦による稼ぎで養う。
昔は、男に貢がせるほど美しく、
有名な踊り子だった。
【新】◆ 貫
皐月は愛称として「貫介さん」と呼ぶ。
妙季の人柄に惚れて、
五年前まで共に逸人らを育てていたが、
仕事に失敗し、借金を残して家を出たまま、
音沙汰なしとなっていた。
元染め物師。
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【新】◆ 寇湛砂
元海賊によって組織された黒幇(マフィア)・
陸渦幇の一派だが、
現在は蔓萄橋の商いと花街を牛耳る長であり、
自衛団を兼ねている水寶門四代目。
義侠心に富んでおり、明らかな闇金ではないものの、
高所得者の性で、金銭の貸付も商売にしてきた。
田舎に、何も知らない母親がいる。
【新】◆ 榴里
湛砂の美人妻で元妓女。
湛砂と二回り近く年が離れているが、恋愛結婚。
大事な記念日をないがしろにして、
突然行方をくらました湛砂に立腹。
出て行ってしまったとされるが、
彼が母親の元へ行ったと気づき、こっそり追跡中。
【新】◆ 赤松の阪馬
湛砂の子分。
皐月は「ナンバー2」と呼ぶ。
通りすがりに助けた誉媛を好きになり、
周囲に内緒で交際中。……だったが、弟分たちを手なずけ、
遊んでばかりいる親分代行・皐月に追跡されてバレる。
【新】◆ 雲傑
昼は邸で来客対応をするお茶出し係。
夜は酒楼で給仕長を務め、
利き酒を得意とする青年。
湛砂が抱える子分の中で、唯一の切れ者。
【新】◆ 道児
道冥幇の頭。
まだ若いが、頭がよく詐欺師集団を形成。
一代で黒幇と目される規模に組織化させた。
キレると手が付けられず、
部下の耳を削ぐという噂で恐れられている。
【新】◆ 誉媛
人身売買の一種で、麻薬生産の労働員にされるはずだった。
逃亡に成功したが、花街近くで男たちに絡まれていたところを、
阪馬に助けられた。(仮設定)
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◇【幇】とは……
中華圏で宋代に始まったギルト。
海外などの異郷にて、水運業などの同業者・同郷・同族
によって組織された、互助的な団体。
強い団結力と排他的性格をもつ。
各組織の経緯・構成員により性質が異なるが、
同郷会・互助会・協同組合という穏やかなものから、
マフィア・暴力団と同等の非合法勢力もあり、
一律に定義できない。
※〈 要注意! 〉
「幇」は現実世界の事物ですが、作中に登場するものは、すべてフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
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〔 参考資料 〕
幇 - Wikipedia
幇の書き方や読み方 Weblio辞書




