登場人物
※)前回と違いのない基本情報部分は省略しております。
※)【新】は新登場のキャラです。
◆須藤皐月/右蓮
霊応がまったくないこと示す黒眼だが、
制御できないほどの甚大な力を秘めており、
飛叉弥をはじめとする関係者幹部らと、
時おり密談を交わす自称十七歳学生。
人間社会で生きていくために、
どんな仕打ちにも耐えてきたが、
タケルの一件に責任を感じており、
自分が “あるべき場所” について、
あらためて考え始める。
◆辻村茉都莉
十六歳になる玄静の孫娘。
皐月の正体にこだわらず、なにかと世話を焼いてきた。
空手家の父の影響か、超がつくほどの格闘技オタク。
喧嘩を見かけると自ら乗り込んでいく正義感の塊。
幼い頃から、いじめられても抵抗しない皐月をかばい、
その居場所を守ろうとしてきた。
皐月の “黒い噂” を広めようとする亮を非難する一方、
皐月には “同類” が必要だ、と思い始める。
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【新】◆串木野亮
かつて暮らしていた八曾木市に、
転校生として戻ってきた男子高校生。
八年前、学校近くの廃車置き場で起こった火災事件には
死人が出ていると言い、
夏休み中に出会った皐月・茉都莉のクラスメイトらに、
そこでの肝試し大会を提案する。
【新】◆井上健二
不思議生命体や心霊現象を追い求める
オカルト好きな男子高校生。
皐月に超能力や霊感の類があると見抜いて以来、
付きまとってきた。茉都莉に警戒されていたが、
悪気はないことを理解してもらい、
今は純粋な皐月の “友人” になるため、
距離を縮めようとしている。
亮の話に関心を持つが、同時に不安と懸念を抱く。
【新】◆有宮タケル
小学生時代の皐月のクラスメイト。
生花店の息子だったからだがら、
男のくせに花好きだとからかわれていた時、
「何が悪い」とかばってくれた皐月に憧れのようなものを抱いた。
以来、転校生としてクラスに馴染めずにいた亮を含め、
友達としてよく遊びに誘った。
茉都莉同様、いじめに耐える皐月の数少ない味方であったが、
八年前の火災事件をきっかけに植物状態に……。
◆大和田みさ緒
茉都莉の友人。女子剣道部。
皐月をただ者ではないと警戒してきたが、
一方的な亮の主張も不審に思う。
◆小谷佳代
茉都莉の友人。新聞部。
小学生時代からの茉都莉の友人。
皐月を怖がってきた。
◆江本幸恵
茉都莉の友人。漫画研究部。
容姿端麗でミステリアスな皐月に、
創作モデルとして以上の魅力を感じはじめている。
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◆蓮壬彪将飛叉弥〈はすみ・ひゅうじょう・ひさや〉/飛蓮
花人とは無縁の摩天界に皐月を住まわせ、
平穏に暮らしてくれることを望んでいたが、
逆に苦しめたという事実を今回の件で目の当たりにする。
◆菖淵史雄勇〈しょうえん・しゆう・いさみ〉/菖雲
皐月を巡って続発する問題を注視。
◆桜源嶺薫子〈おうげん・りょう・かおるこ〉/芳桜
茉都莉と五十鈴を、積極的に関与させようとする。
◆桐峰柴〈きりみね・しば〉/桐騨
医学的知識から皐月の正体を見破った。
看護師の叶から、
生傷の絶えなかった皐月の子供時代を聞く。
◆菊嶋嘉壱〈きくしま・かいち〉/菊羽越
世話焼きな上、真っ直ぐな性格。
心身ともに痛感が鈍りまくっているらしい皐月を
気に掛けるだけでなく、
次第にその根底を探ろうとし始める。
◆真椿芽満帆〈まつばき・めい・みつほ〉/椿奈美湾
本性を隠している皐月を猛烈に警戒。
一方で、相当の戦闘能力を有している上、
悪い奴ではないと思い始めており、
誤解を受けることに無頓着な彼に代わって腹を立てるように。
◆喜梨啓丁〈きなし・けいてい〉/梨琥
飛叉弥を慕っており、皐月を敵視していたが、
色葉病の一件を機に、
ばつが悪そうにしながらも協力的な態度をとるように。
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◆五十鈴
薫子に紹介されたのを機に、
皐月との向き合い方に悩む茉都莉に寄り添い、
励ます存在に。
その経歴とは……?
◆須藤玄静
妖魔や花人、戦いとは無縁な摩天界で、皐月を育てた老人。
萌芽神社の境内にある蓮池に浮いていた皐月(当時五歳)を助け、
人間でないと知りながら生活を共にしてきた。
亮との再会、宋愷来襲を機に平穏を乱され、
“あるべき場所” に帰る意向を口にする皐月に、
“茉都莉の気持ち” をちらつかせる。
【新】◆辻村叶
玄静の娘――茉都莉の母親で、
市内の病院に看護師として勤務。
おっとりした性格だが、
茉都莉と同様に皐月の成長を注視し、
子どもらしからぬ彼の精神面を危惧してきた。
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◆宋愷
黒同舟の一人。
魔薬・ケリゼアンを使う薬物テロ犯。
その集大成として挑んだ前回の一件を皐月に潰され、
自棄を起こしたか、摩天に襲来。
文明社会の最先端で、
謎の動物狂暴化と騒がれるパニックと被害を広める。




