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7:その他の伝説・昔話


「◇」は物語に取り入れている現実世界の事物・伝承

「◆」は、物語中の事物・伝承



◆『月花の甘露』


 萼国の〝正史〟とされている言い伝えにおいて、花神を裏切った人間たちが奪おうとした霊薬。

 羽のように軽くなめらかな花弁、頬ずりしたくなるほど繊細な蕊しべと、金月の砂子を思わせる花粉。悦びのすべてが、その蜜にはあったという。

 だが、これは人間たちにとって毒を得たに過ぎなかった。永遠に、その苦しみから逃れられなくなる、三つの毒(欲望・怒り・無知)。

 花人はこの人間たちの子孫と語られている。






◇『呉剛伐桂』


 万能薬となる桂の巨木が月に植わっていると知り、病の母親のため、それを取りに行く男の話。

 彼はいざその木に登ると、力いっぱい揺すった。疫病に苦しむ人々のためにもなるよう、たくさんの花を降らせた。

 その小花は、金星の如くきらめきながら地上の川面に落ち、九里にも渡って甘く香り、延々と流れた。

 万民を思うがゆえの行いとはいえ、これは神の所有物を奪うという大罪に当たる。男は願いを叶えた一方、月に永住し、桂の木から薬を作り続けなければならなくなった。






◆『盤猛鬼人 宝と天梯』


 宝玉が実る巨樹(七宝樹)は、見つけても無暗に上ってはならない。

 限られた聖地にしか存在しないはずであり、これは地力を操る盤猛鬼人が見せている幻の可能性がある。

 盤猛鬼人は、とにかく巨木を探し回る。自分の隠れ家にするため。

 花を飾り、八雲をなし、まるで御殿のようにしつらえて遊ぶ。

 そして、古に思い描いた、戦友たちとの夢に浸る。




その他、随時追加。

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