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2:『波花物語』――霓尾(人魚)伝説


◍【 神代崩壊をきっかけに、禁断の恋に踏み切ったある天兵と人魚姫 】

 共に果てた二人の特徴は、うてなの未来を背負う当代のある花人と、彼に拾われた波乱万丈のある娘にそっくり……?

…………………………………………………………………………………………………



   *



『昔々、得も言われぬ美しい人魚姫がいた。他の人魚が持つ特徴は皆、ふななまずと変わらなかったが、彼女だけは鱗が空色で、玻璃の団扇のようなその尾びれは、月下に真珠の輝きを放った』



『天海を清める彼女の歌声は、雲下からの侵略を受け始めていた神代末期、多くの軍神らを癒し、魅了した。彼女は心優しく、誰もが彼女を愛した』



『しかし、太一界たいいつかい時代に月花の甘露を独り占めしようとした神々がいたように、盤臺峰の天鬼神にも、彼女を我が物にしようと目論む者が少なくはなかった。そんなある時、彼女は白髪の鬼神に恋をした』



『彼は後に、天兵たちの先陣を切る軍神。未来を見通していた他の人魚たちは諫めた。戦を好む神と関わってはいけない。姫の血肉こそが、今に世を破滅に導く争いを巻き起こすことになるだろうと――』



『しかし、想いを絶ったところで、神代の終わりはやってくる。戦火を避けられない時代の訪れに、人魚姫は自ら大鎌を手にし、白髪の鬼神に加勢することを決めた』



『そして当代、二人が共に果てたという天海の面影を残す海には、〝波の花〟と名付けられた美しい現象が起きるそうだ――』





――【 ちなみに 】――


●本編だと『浄き月は神代の真涙珠』で触れる昔話。

●これも、書きたい場面だけ書く(断片的描写で終わる)可能性大だが、『波花物語』は別途、神代視点で試し書き中。



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