表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編集 冬花火

ネムリヒメ

作者: 春風 月葉

 あぁ、今日が終わる。


 コマ送りの日常を終えて、疲れたなぁと溜め息を吐き、弱音を溢し、涙を流してみた。

 感情の渦は止まることを知らない。

 泣いて、泣いて、泣いて、また少し疲れて涙も枯れてしまって、気がつけば眠りについていた。

 眠れない夜ばかりだったあの頃よりは良いのだろう。

 このまま明日が来なければ、なんて思いながら朝を迎える。

 夢の世界は優しさに溢れていたのに、現実は冷たく無機質なだけだった。

 せめて私が眠るまで、誰かが温めてくれたなら。

 そんな夜ばかりを期待する自分が嫌で、また私は夢へと逃げる。

 今日も夢の世界は温かい。

 私は次の朝を知らない。

 眠りは深く、深く、私を夢の中へと引きずり込み、私は夢に溺れた。


 暗いアパートの一室、一人の男が冷たく横たわる女性を抱え込み泣いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] あうう、傍らにいてくれる人がいてよかったですね
2019/11/26 08:09 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ