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最強ですが、何か?  作者: 夢狐
4/5

第3話 「冒険者登録~冒険者に俺はなる!(笑)~」

やっと完成だぁ…時間かけた割に出来あんまよくないけど…ごめんな。




前回のあらすじ

人族の街『ロンペイ』に着いた和馬達。

門番に換金してもらったり、情報を貰ったりと色々ありつつも、無事街に入るのであった。

街に入った和馬とエイルは周りを見渡していた。和馬にとっては、夢見た世界に現実にいる訳だし、エイルは人族の住処には近づいたことはあれど入ったことなどない為に両者共にとても楽しそうな顔をしていた。

露店からの呼び込みの声、人々の話し合う声、飲み屋のような所から聞こえてくる怒号のような声、耳に届く様々な声が2者をさらに楽しませてくれた。


「いやぁ、いいねぇ…楽しいよ!」


『うむ、中々いいものだな』


「けど、なんか見られてね?」


『ん?……あー、そうだな、見られておる』


周りの人達は和馬達が通ると、そちらの方に目を向けていた。だが、それも仕方ないことだ。何せ傍目から見ると、美少女が見た事も無い服を着て歩いており、さらに隣には可愛らしい子犬がそれについて、とてとてと歩いているのだ。注目を集めないわけがない。特に男達の和馬に向ける熱い視線は凄かった。


「まぁ、どうでもいっか。どこ行きたい、エイル?」


そんな視線など気に止めず、エイルにどこに行きたいか聞く、まるで彼氏に聞く彼女かのように。


『そうだな…私はあまり人の街には詳しくないのでな。フォルテ殿に任せるよ』


「そう?なら…冒険者組合(ギルド)に行くぞ!」


和馬もこの世界の街のことなどまったくもって知らないが、それでも異世界に来た時から絶対なりたいと思っていたものがある。それが冒険者だ。


『ほぅ、冒険者になりたいのか』


エイルも、魔物として自分を襲ってくる冒険者という存在は知っていた。

和馬は周りにいた人に冒険者組合(ギルド)の場所を聞き、そこへ向かった。



■□■□■□




教えられた場所に向かうとそこには三階建てほどの木製の建物があった。周りの建物と比べてもかなり大きめで、存在感があった。和馬はここで間違いないと思い、その建物の中に入る。


「へぇ、意外と綺麗にしてるんだな」


『そのようだな』


中は和馬が想像していた荒れた感じは無く、綺麗に整っていた。中央には受付カウンターがあり、内に3人の女性が座っていた。左側には依頼が貼ってあるのであろうボードがあり、たくさんの紙が貼られていた。

右側は飲み屋のようになっていて、屈強な肉体にそれに合う武器を携えた者、軽装で身軽な装備をした盗賊風の者、ローブを着て杖を持ったいかにも魔法使いといった感じの者など、様々な人がそこにはいた。


「さて、行くか」


和馬は、受付カウンターに向かって歩き出す。

飲み屋にいる者が何人か入ってきた美少女と子犬をじっくり見ていた。

その視線を気にすることなく、和馬は受付の前に来ると、目的を告げる。


「あの、冒険者になりに来たんですがーー」


「ぎゃははははは!聞いたか!あんなガキが冒険者になりたいんだと、おいおい嬢ちゃんここはお前みたいなひょろっちいのが来る所じゃねぇぜ!」


飲み屋で飲んでた男が突然声を上げた。

そして、立ち上がり和馬に近寄ると拳を振り上げ、和馬を殴ろうとする。


「てめぇの体に叩き込んでやるよ!」


和馬は殴られそうになっているにも関わらず、やれやれといった感じで目の前の男を見ている。その態度に苛ついたのか男の拳に更に力が入る。その男を見て受付の女性が軽い悲鳴を上げる。そして男のその拳を振り落とすが、和馬は少し横の動くだけで避ける。


「おっそいねぇ…手加減しすぎじゃない?」


男の顔が羞恥と怒りで赤くなっていく。彼からすると手加減した気はない、むしろ最大限に力を込めていたつもりだ。速さも充分早かったはずだったそれを和馬のような見た目からすると弱いようにしか見えない奴に軽く躱されたことはこの男からしたら羞恥の極みでしかない。


「て、てめぇ…よくも――っ!?」


男が再び拳を握るが、それより早く和馬が男の横っ腹を蹴る。見た目通りの強さだったら、大した威力もなく男も嘲笑していただろう。しかし和馬は見た目こそ細い体のか弱い少女風だが、本当は規格外の能力を持った化け物級の男だ。そんな奴から放たれた一発が普通の威力なわけなく、受けた男はそのまま外まで吹っ飛んでいった。いきなり屈強な男が飛んできたからだろう、外が騒がしくなった。


「…彼我の差も碌にわからない人間には困ったものだな」


『全くだ』


和馬の言葉にエイルから返事が来る。エイルは【魔眼】スキルであの男の強さを見て、和馬との差に気づいていたのでおとなしく成り行きを見ていた。


「さて騒がしい人もいなくなったことだし、そろそろ登録させてもらってもよろしいでしょうか?」


「え?…っあっはい!えーと、冒険者登録ですね」


先ほどの出来事に呆然としていた受付の女性だけでなく飲み屋にいる人たちまで、和馬の声で我に返った。


「えっと…ま、まずこの紙に名前と性別、年齢、特技と犯罪歴の有無の記入をお願いします。あっ、代筆が必要な場合は銀貨1枚頂きます。」


「あ、じゃあ頼み……」


和馬が、代筆を頼もうと銀貨を取り出そうとした時、ある事に気づき動きを止める。


(ん?この文字…ゲームのと同じ文字じゃ…)


『エルメイル』には運営が作ったメイル文字というのがあり、ゲームとは全く関係の無いただの運営の趣味だったのだが、和馬は面白がってその文字を習得していたのだ。そして登録の為の紙を見るとこの世界の文字が書かれていたのは、メイル文字と同じ文字だった。


(と、とにかくこの事は後で考えよう…今は登録が先だ。メイル文字なら代筆の必要も無いな)


和馬は困惑しながらも、気持ちを落ち着けて出した銀貨をポケットにしまい、紙に必要事項を書き始めた。

内容としては、『名前:フォルテ=ハルノイド 性別:男 年齢:14 特技:剣術 犯罪歴:無』となっている。和馬の実年齢は25なのでとてもサバ読んでいるが、ゲームキャラの体なので14歳に相応しい見た目となっており問題は特にない…だろう。


「はい、ありがとうございます。確認し、ま…す…男ぉ!?」


紙を渡すと、突然受付嬢が叫び和馬が少しだけビクってなった。


「えっ、あぁ僕男ですよ。」


そこで自分の容姿とさっきの男の『嬢ちゃん』発言を思い出し、受付嬢に言う。

それを聞き、顔が驚愕の表情で固まる。

他の受付嬢や飲み屋の人達も同じように驚いていた。


「あのそんなことより、早く登録を済ませたいんですが…」


「はっ!すいません!では、この内容でギルドカードを発行しますので、少々お待ちください……では、カードが出来るまでの間、冒険者組合(ギルド)について説明したいと思います。」


和馬の言葉に我に返った受付嬢が、紙を隣にいた受付嬢に渡し、その受付嬢は裏に行った。恐らくギルドカードの発行をしに行ったのだろう。

そして、その間ギルドについての説明を受けた。

簡単にまとめるとこうだ。


1.冒険者には等級ランクが存在し、最高でSS等級(ランク)、最低でG等級(ランク)まである。


2.依頼は自分の等級ランクの一つ上までしか受けられない。


3.依頼の失敗及び不正は最低でも罰金、最高で除名の罰則が与えられる。しかし、ギルドの情報に不備があった場合は免除される。さらに不備がある上で達成した場合は報酬に加え、謝礼が少しだけ払われる。


4.依頼には、通常依頼・緊急依頼・指名依頼の三種類があり、指名依頼は断れるものの、あまり断り続けると罰則があるとのこと。


5.ギルドは冒険者同士のいざこざに関しては一切関与しない。これはどちらかが死亡しても変わらない。


6.もし、何か分からないこと等があれば、受付を始めギルドスタッフに相談する事。


だそうだ。ちなみに和馬に絡んできた男の等級ランクはCだったらしい。高くもなく低くもない…普通の男だったようだ。


丁度話が終わったタイミングで、裏に行った受付嬢が戻ってきて、和馬の担当をしてる受付嬢にカードみたいのを渡し、それを和馬の方に渡してきた。


「こちらがギルドカードになります。失くした場合再発行しますが、その際金貨1枚頂きますので、出来る限り無くさないように心掛けてください。」


「了解です。」


和馬がカードを見ると、そこには紙に書いた内犯罪歴と特技が無く、代わりに等級ランクが記されていた。もちろんG等級(ランク)だ。


「はい!これでフォルテさんも冒険者です!これから頑張ってくださいね!」


「は、はい…」


突然元気に激励しだした受付嬢に若干引きつつ、返事をした。


「あっ私の名前はアンリです!よろしくお願いします!」


「よろしくお願いします。そして、失礼します。」


「あっ、はい。ではまた。」


和馬は軽く会釈をして、冒険者ギルドから出た。そこにはまだ男が気絶していたが、無視して移動した。

こうして、和馬は冒険者になった。


「あ!エイルの事話してないけど大丈夫かな?!」


『今頃か…』


この男もしやアホなのでhーーーー

どうです?文書おかしくないっすか?心配すぎかな?


誤字・脱字等あれば、教えていただけると幸いです。


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