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異世界の契約者  作者: 木剣
第一章 異世界へ
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ステータス確認

現在、大規模に改変中ですので内容が全く別のものになっている可能性があります。矛盾してね?と思ったらすでに前章が改変されているかもしれないので注意してください。

「待て! 待つんだ! まだここが異世界と決まったわけじゃない! ドッキリかもしれないだろう!」

クラスメイト達がやると決めてまとまり始めていたが、まだ先生は諦めずに説得を試みていた。

「ふむ、どうやらまだ信じていない方がいるご様子…一度信じていただくため外をご覧になってください。これ案内しなさい」

「ハッ!」

なんだか金色で派手な騎士がいるな。周りの騎士とは違う紋章が刻印されているから別の国の騎士か? それとも宗教専属か。もしくはエリート中のエリートかもしないな。いや、待て派手な奴のほうが多いからエリートの可能性はないのかもしれない…ちょっと気になるから情報収集の対象にしておこう。


さてと、どうやら信じていない人に外を見てもらって信じさせようとしているみたいだ。俺も外を見たいからいいけど。金ぴか騎士の案内で外に出るとそこは町でも都会でもなくただ自然が広がっていた。

「どうでしょう?これで信じていただけましたか?」

「…はい」


これは先生も否定できなかったみたいだな。あの一瞬でこの人数を山の頂上に移送するには無理があるからな。それにしても奇麗な景色だ。空気も汚染されていない奇麗な空気…田舎のばあちゃんの家に帰ってきた気分だ。実際は違うけど。

「うむうむ、では先ほどの部屋に戻りましょう。ちょうどステータス確認をするための準備も終わっているでしょうから」

キター! とうとうステータス確認タイムだ! どんな能力があるのかな? わくわくが止まらない!


さっきの部屋に戻ってくると机の上に大体ケータイよりも1.5倍くらいの大きさのカードが置かれていた。王様がいた場所には金ぴかとは違う鎧を着た男の人が立っていた。先ほどから見かける騎士とは明らかに違う強者のオーラを放っていた。そして隣には魔術師みたいなローブを羽織っている女性が補佐についていた。


「おう、初めまして勇者達。俺はエステル王国騎士団、団長のガイアだ。よろしく。さっそくだが全員の職業と能力を確認させてもらう。能力は『固有技能』という欄に現れる。固有技能によって職業と技能が変わってくるな。大体は固有技能を生かすための形で現れることが多い。これからの訓練の内容を決めるために使うから嘘偽りなく報告してくれ」

「使い方はカードを手にもって自分の熱を注ぎ込むようにすると自分のステータスが表記されるわ。もし出なかったら言ってちょうだい。新しいのを用意するわ」

そう言われてさっそく言われたとおりにするとこんな内容が浮き出てきた。



西城 蓮  年齢:17歳 性別:男

Lv.1

職業:契約者コントラクター

種族:人間

称号:召喚者

加護:魂の盟約、???

固有技能:<共感>、???

技能:契約、隷属術、我流格闘術、言語理解


体力:30

筋力:30

魔力:10

敏捷:20

防御:20

魔防:10


<共感エンパシー>

どれだけ離れていても契約や隷属させた相手の位置がわかり、感情も伝わるようになって会話することもできる。信頼度によって隠された力を引き出す可能性を秘めている。


『契約』

書類や魔法陣なしで契約することできる。


隷属術れいぞくじゅつ

相手を一方的に使役することができる。ただし、自分より強い相手には効果がない。相手が受け入れた場合は問題なく隷属させることができる。


我流格闘術がりゅうかくとうじゅつ

自分の成長に合わせて変化する格闘術。


『言語理解』

言語を完璧に話せるようになる。文字にも対応しているが書くことには対応していない。


『召喚者』

召喚されたものに贈られる称号。


『???』

取得条件を達成していません。



……え?ちょっとまってこれだと少ししか戦えないうえに生産もできないぞ。

『???』ってなに?我流格闘術は兄貴のおかげかな。多少はマシだけど…いや待てもしかしたらステータスが高い可能性もある。まだ希望は捨ててはいけない。

「ステータスは平民は10が平均だ。まあお前らなら50くらいが平均になるだろう。もっとも才能があるやつなら100は軽く超えるはずだ。いやーお前らがうらやましいぜ」

…冷汗が止まらない。そういえば天野はどうだろう。



天野 優斗  年齢:17歳 性別:男

Lv.1

職業:勇者

種族:人間

称号:召喚者

加護:幸運、闘神の加護

固有技能:<覇気>、<光刃>

技能:全属性適正、全属性耐性、物理耐性、剣術、格闘術、剛力、縮地、気配感知、魔力感知、魔力回復、限界突破、反応防御、言語理解


体力:150

筋力:150

魔力:150

敏捷:150

防御:150

魔防:150


<覇気はき>

全ステータスに補正が掛かる。


<光刃こうじん>

光を刃に変える力。光量によって剣の大きさが変わる。


縮地しゅくち

一瞬で距離を詰めることのできる技能。


剛力ごうりき

腕の力や打撃の威力が上がる。


『限界突破』

ステータスを3倍まで上げる。ただし、使用後はステータス低下の呪いを受ける。


『反応防御』

自分が反応できない攻撃を魔力を消費して防御する。ただし、発動中は待機中の魔法や技は全て解除される。


『闘神の加護』

全ステータスに補正が掛かる。



「さすがだな。レベル1で150なんてなかなかいないぞ。技能も普通は4つくらいしかないはずだがな」

「これなら戦っていけそうだ」

周りのほとんどの生徒も戦闘職だ。その他は治癒師といった後方支援の職業で揃っている。どうやら生産系の職業はいないみたいだ。鍛冶師はいなかったか…残念だ。

「レベルはその者の限界を教えてくれるぞ。レベル100なんて到達した人類はいないからそれ以降があるかは知らないがな。案外お前らなら到達しそうだな」


急に横から声が上がった。

「えー!なにあんたこれどうやって戦うの?」

「っ!!」

横を見ると野原さんが水谷の取り巻きにカードを取られていた。

「ねーみてよーこれー何もする気ないじゃん役立たずだよー」

「か、返して!」

そのままステータスカードをみんなに見せて回っている。ちらっと内容が俺にも見えた。



野原 桜  年齢:17歳 性別:女

Lv.1

職業:平民

種族:人間

称号:召喚者

加護:

固有技能:<獣化じゅうか>

技能:変身、言語理解


体力:10

筋力:10

魔力:10

敏捷:10

防御:10

魔防:10


<獣化じゅうか>

己の本能を映す鏡。


『変身』

己を変えたいと願うなら祈れ。姿を変えることができる。



…あれだと確かに何もできない。でも、固有技能が<獣化>というのが気になるな。ここはフォローするか。

「それなら俺はどうなるんだ?」

俺はカードの内容が皆に見えるように掲げた。

「うっははは! あんたはまだましじゃん。てか、どっちも使えねぇじゃん」

俺達は馬鹿にされたが、団長が手を叩いて声を張り上げた。

「うるさいぞ。お前ら! 静かにしろ! この2人も好きでその技能を得たわけじゃない。使い方によってはとんでもない力を発揮することがある。だから2人とも気にするんじゃないぞ」


ありがたいフォローだが、周りは確実にいじめに走るだろうな。警戒しておかないとまずいだろう。不相応な力を得た子供は暴力に走るだろうからな…

「とりあえず、確認が終わったら部屋に案内するぞ。明日からそれぞれに合った訓練をするからな。気を引き締めろよ!」

そう言われ不安を抱えながらも俺達のステータス確認が終わった。

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