表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
のんびり平和
98/110

魔王補佐な祭りの楽しみかた

更新遅れて申し訳ありません

ケースリタ


現在国全体でパーティー中


城は開放されていないが全ての地域でお祭り騒ぎだ


パーティーの中心は記念公園であり、そこでは野外コンサートやダンスホールなどが用意されている


リタは悩んだが記念公園から離れぶらぶらと無計画に歩いていた


基本的に全員が全員放浪癖があり、固まっていない


今回の騒動でリタはようやく魔王補佐として顔が広まった


復興作業中でも声をかけられたりして、特にお礼を言われることが多かった


「補佐のお姉ちゃん!!」


それが小さい子からのリタの呼び名だった


年齢的にはお姉ちゃんではなくオバサンが正しいのだが外見は少女だからお姉ちゃんである


「はい、なんでしょうか?」


女の子に声をかけられてもリタは敬語を崩すことがない


丁寧な対応


「補佐のお姉ちゃん守ってくれてありがとう!!これ感謝の気持ち!!」


少女がそう言ってリタに渡そうとするのは一輪の小さな花


種類はわからないが可愛らしい花だ


千切ったようなあとがあり、すぐに枯れてしまう花


「私が育てたの!!」


とびきりの笑顔を見せる少女


恐らくリタを見つけて急いで家まで戻り摘んできたのだろう


微妙に肩が上下に動いている


「あのね!!私が骨に襲われそうだったのをお姉ちゃんが助けてくれたの!!だからこれ受け取って!!」


リタはラインからの情報を伝えるために移動しつつ破壊していた


それによって助かった


ただリタは光速で移動しながらだったのでリタの姿は捉えられなかったが光が骨を破壊したことはわかった


少女は復興作業中の飛影を見つけて直接お礼が言いたいと事情を説明するとリタの攻撃だと判明したのである


「ありがとうございます。」


リタは柔らかな笑みを浮かべて花を受けとる


持ち歩くとすぐに花は散りそうでポケットにしまうのは論外


少し考えたあと花飾りとして髪に付ける


「…どうでしょう?」


上手く付けられているか少し不安なリタ


「物凄く可愛くて綺麗!!お姉ちゃん女神様みたい!!」


「ありがとうございます。」


実際女神なのですがとリタは空気の読めないことは言わず礼を言って微笑む


「それじゃまた今度お話してね!!バイバイ!!」


子供なりにリタは偉い人物だと知っているのか、少女はあまり拘束してはならないと考えて満面の笑みで元気よく手を振る


リタも微笑み手を振る


少女はすぐに人混みに紛れてしまったが


騒がしい祭り中でもリタの聴力はお礼の言葉を聞き取れていた


リタは微笑んで歩みを進める


「おぉ!!補佐の嬢ちゃん!!」


リタの年長者からの呼ばれ方である


実際は4~50の大人より遥かに年上で正しくはオバサンだが外見は少女であるため嬢ちゃんである


少女と別れて五分後に再び声をかけられて脚を止めるリタ


「なんでしょうか?」


「嬢ちゃんに礼が言いたくてよ、倅が助けられたってもんだから感謝の気持ちを現したくてよ!!レアもんだから受け取ってくれや!!」


誇らしげな男性


リタに箱を渡す


包装紙に包まれているが少し不恰好である


この男性もリタを見つけて走って戻った者である


「苦労したぜ!!この珍種オメガバードドッグキャットを捕まえるのは!!」


「…」


鳥なのか犬なのか猫なのかハッキリしてほしい名前


しかしそれよりも生き物ということが重要である


「って包装紙に包んだら死んでしまいますよ!!」


その場で確認するのはマナー違反ではあるがこの場合はしょうがない


リタは急いで包装紙を丁寧に取り外して中を確認する


「ひぁ……」


リタは小さな悲鳴をあげ硬直する


「どうた!?オメガバードドッグキャットは!!?可愛いだろ」


「…」


誇らしげにする男性


リタは固まっている


大口を開けたままで


頭脳明晰運動神経抜群絶対強者級で飛影の補佐をつとめる完璧な存在


戦い方も弱点はなくまさに完璧と言えるリタ


しかしそんなリタも苦手なものはあった


虫である


ハエ程度でも全力で逃走するリタ


いつもなら気配を感じて逃げるのだが、今回は虫だとは思わずに開けてしまいその手に持っている箱には一匹の綺麗な虫がいた


手との距離五センチ


顔との距離は一メートルも離れていない


リタからすれば超至近距離だ


思考すら停止している


「…」


外見的には蝶のような外見であるがリタから見れば虫だ


最初は感動で驚いていたかと思っていた男性だが


「ま…まさか嬢ちゃん虫苦手なのかい?」


その返答は無かったが徐々に青ざめていく顔色を見て確信した


箱をすぐさまリタから取ってみた


しかし反応はない


「……ぁぅ」


気絶するリタ


「あ~これ私が引き取るわ」


その場で倒れそうになった身体を支えた


スーツ姿の天界の魔王補佐アユリである


「嬢ちゃんの知り合いかい?」


「そうよ、知り合いよ」


溜め息を吐きながらアユリはリタを担ぐ


「嬢ちゃんが起きたら本当にすまなかったと伝えてくれ…悪気はなかったんだ…」


申し訳なさそうな表情の男性


女子に虫はどうかと思うが、アユリの目から見ても綺麗な虫である


リタが虫嫌いすぎるのも困りものであった


「伝えておくわ…」


「ありがとう!!」


男性はアユリとリタに感謝と謝罪の意を込めて深々と頭を下げてから去っていく


「はぁ…とりあえず城に放り込めばいいわよね」


リタを背負うアユリ


再び大きな溜め息を吐く


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


ケースアユリ


アユリもリタと同じように放浪していた


目的はあるが放浪していると言える


目的はただ一つのこと


偶然飛影と出会うことである


そう偶然である


アユリは一度解散になってから再び出会うことが目的だ


魔力探知を行えば一瞬だがそれを行わずただぶらぶらと歩いている


偶然飛影出会うことができればそれは運命だと思っている


「賑やかね…」


ぶっちゃけアユリは暇していた


アユリは飛影やリタのようにそこまで有名ではなくナンパ以外では声をかけられたりすることはなかった


ナンパされること三回


全て丁重に断った


氷を統べる者としてアユリはナンパした者を精神的に極寒の地に放り込んだ


肩までかかる程度の長さの銀髪と金色の眼


その容姿も加わりナンパしようとするものは多い


そんなアユリはぶらぶらと歩きながら屋台で買って食べ歩きを行っていた時である


「おい、聞いたか?魔王さん今記念公園でダンスしてるってよ!!一目見に行くしかないよな!?」


ピクリとアユリの耳が声を聞き取った


騒々しい中常人とかけ離れた聴力をもつアユリは確かに聞き取った


(…記念公園…これは別に知りたくて知ったわけじゃないし…偶然知ったのよ!!)


ピタリと足が止まる


(逆に考えれば私は飛影様と出会う運命よ…そうこれは私は飛影様と会わなきゃいけないのよ…まぁもともとダンスしたかったし、記念公園に向かうつもりだったし)


アユリはその場で反転


自分の目的地を都合のいいように変える


(飛影様とダンス…ってそれは物凄く接近するわ…密着!!?…ふふ…これはもう全力で記念公園に行こうかな…いやけどさすがにそれはなんか偶然じゃないわ…偶然会うためにはやっぱり普通に歩いていきましょう)


飛影とのダンスを想像しているアユリは軽く表情がにやけていた


「どうしたんじゃ?そんなにやけて」


「あら?ギルギアさんこんばんは」


真正面からギルギアに話しかけられた


二人とも脚を止める


「うちの魔王は仕留めれました?」


「ばっちり全殺しじゃ」


ラインの味方はいなかった


「ギルギアさんはどちらに?」


「む?私はあの方に偶然出会うために放浪しておる」


考えることは同じだった


「ぬしはどこにいくんじゃ?」


「記念公園」


「むっ…そうかではさらばじゃ」


ギルギアはさっきまで飛影といたため、アユリがにやついていたことを思いだし全てを理解した


「えぇまた」


微笑みあい別れる


そしてアユリは鼻歌混じりに歩いていきリタを発見したのだ


結局飛影と出会うことはできなかった


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


ケースギルギア


「ギャァァァァァァァァァァァアアァァアァアァァァァアァア!!」


断末魔が空に響いた


上空1,000メートル


ナルカミを使い逃走を試みたラインだが


飛影の風による空気抵抗とギルギアの重力によってズタボロになって落下していった


「あ~スッキリした」


「ふむ…すっきりじゃ」


この一ヶ月間の鬱憤が晴れた瞬間である


清々しい表情の飛影とギルギア


「さて…やるか?」


いい具合に準備運動ができたのでヤル気満々な飛影


いつも通りの殺し合いが始まる


「今日はそんな気分ではないのでな…却下じゃ」


と思ったが珍しく


というより初めてギルギアがそれを断る


「ふぇ?」


飛影も予想しておらず呆気にとられる


「キサマが主役なのじゃろ?我と殺し合いしている場合ではないじゃろ」


真っ当な意見


飛影は理解が追い付かない


「珍しい…」


「今日はよい。一発殴れたしの…」


乾杯の時の一撃


頭を吹き飛ばしギルギア的にはそれで満足であった


飛影はやられ損であるが


「そんなもんか、まぁいいや…俺もなるたけ時間削りたくないしな」


殺し合いが始まっても超短期決戦にするつもりであった


同意の上での殺し合いでなければギルギアと殺し合いをすることは無い


「まぁもう一度言うけど暴走止めてくれて感謝はしてやるよ」


ギルギアのことは大嫌いな飛影だが


それだけは本当に感謝していた


「…ち!!」


軽く舌打ち


物凄く嫌そうな顔である


「一つだけ言っておく…あの殺し合いはつまらなかったの…不愉快じゃ…あんな雑魚を止めるぐらい造作もないのじゃが…不愉快じゃ…良いか?我と殺し合いするのはキサマじゃ、災厄ではない」


本当に不愉快そうなギルギア


ツンデレとかではなく本心である


殺し合って楽しさを感じなかったのだ


確かにその言葉の中には嘘がある


災厄は雑魚では無かった


実力だけでいえば勝つために柔を使用したりと飛影より実力はある


だが実力は負けていても飛影の方が強い


「そうか…不愉快だったか…これからは気をつけるとしよう」


「…わかればよい、では我は用があるのでな」


伝えたいことを伝えるとギルギアは街へと降下する


場所はてきとうだ


ダドマと会うことが目的で偶然出会うためにてきとうである


「…さて、俺も遊ぶかな…」


少しスッキリした表情の飛影であった


あと一話か二話はこんな感じです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ