表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
のんびり平和
92/110

一週間後

暴走から一週間後です

あれから一週間の時が経ち飛影は眼を覚ます


飛影は魔力と体力共に限界まで使っていた


もっと簡単に言えば生死を彷徨うほどであった


飛影は薄く眼を開けて状況を確認する


左腕動かない

右腕動かない

身体起こせない


「かなりずたぼろだな…」


自分の身体じゃないほど重い


首は動かせそうだが動かす気が起きない


「あっ♪飛影さん起きましたか!!?どうします!?何か飲みます!?何か食べます!?それとも私を食します!!?」


「…」


飛影は頭を抱えたくなった


(いやいや…ありえん)


目の前の状況


聴こえてくる声


あり得ないものである


(幻聴か夢か……まぁ夢が一番可能性が高いな)


「飛影さ~ん?」


「…お休み」


飛影は再び眼を閉じて眠りにつこうとする


「ちょぉい!!飛影さんあれですよ!!?感動の対面じゃないですか!!」


飛影は身体を揺すられる


(最近の夢はリアリティあるな…)


飛影は軽くこの状況に逃避しつつある


「…うるさい…」


飛影の左腕から意思があるように声が発せられた


「シーレイさん申し訳です…」


どうやら飛影の左腕はシーレイという名前らしい


飛影の身体が揺さぶられることが無くなった


しかしそれでも視線は消えることがかなかった


根比べである


「…とりあえず、あと五時間寝かせてくれ優希、まだ身体が本調子じゃない」


飛影の体内時計ではまだ深夜二時


とりあえず眠りたいため飛影は夢の相手にそう告げる


「はい、了解でっす」


優希と呼ばれた少女は眼を閉じていたので確信は無かったが笑顔で敬礼した


そして五時間後


きっかり五時間後である


飛影は目覚めた


少しは調子を取り戻しかと考えた飛影だがやはり身体が重い


五時間前にも考えたことだが、飛影は首を捻る


左腕には左腕を枕にして寝ているシーレイがいた


「…」


右腕には右腕を枕にして寝ているリーベがいた


溜め息を吐きたくなる飛影


首だけ持ち上げると身体には火月とエリアが枕にして寝ていた


「アホか!!」


突っ込みを入れてしまった


さすがに耐えきれなかった


「ん?あぁ飛影起きたか」


セツネの声だった


飛影はその方向に首を向けると同じようにベットに横たわって寝ているセツネがいた


「この状況じゃ普通起きるって!…怪我でもしたか?」


「いや…ただお前と同じで魔力と体力使い果たして寝てるだけだ」


もう全回復したがな


と笑いながら付け足すセツネ


「めんどくさがりは治らないのか…今の状況滅茶苦茶だろ」


「今の私は過去の人物だ…その私が手伝ったら今の意味が無くなるだろ?」


なんとももっともらしい言葉である


だがそれは真理だ


「それよりも飛影はいつのまにかそんなに好かれるようになったんだ?」


地面を指差すセツネ


飛影は無理やり首を曲げてその方向を確認する


「わぁお」


リーベ

シーレイ

エリア

火月と飛影を枕にしている四人以外に


飛影の屋敷のメンバー全員集合していて他にも彗と秋野やコトハ


さらにはアユリまでいた


飛影は知るよしもないが交代で従者や侍女が飛影を見に来たりもしていた


セツネの時代では無かったことだ


「この馬鹿どもめ…」


呆れながらも笑う飛影


そしてやはり幻覚でも夢でもなく優希が寝ていた


「どういうことだ?」


優希は確実に死んだはずである


ガイルの視点でそれを見ていた飛影


しかし死んだ人間は爆睡することはない


「何がだ?」


「…いや何でもない」


あとで聞けばいいかと飛影は風華を使って自身を枕にして寝ている四人を浮かす


「なんだ?でかけるのか?」


起き上がるセツネ


「おう…政治関連はセリエに任せるとして…復興作業として瓦礫の撤去とかはしなきゃな…セツネも手伝え」


力仕事ならば過去も今も関係ない


そう飛影は言ってセツネの承諾なしに風華で浮かす


「変わらんなお前は…」


逆らっても無駄なのでセツネはそのまま抵抗せずに吹き飛ばされる


城下町は少し酷い状態になっていた


今も力のある男達が撤去作業を行っているがまだまだ瓦礫は山のように残っている


飛影とセツネはバレないように着地しいかにも歩いて来ましたよな雰囲気で現れる


「あっ魔王さんこんにちわ!どうしたんです?」


メリアの国民で瓦礫の撤去作業を行っている男が飛影に気付く


「手伝おうと思ってな」


「へ?いやいやいや!!いいですよ!!魔王さんにそんな仕事させるなんて」


飛影の言葉に恐ろしい勢いで首を振る


(良い国のまま育ってくれたな…)


セツネはそれを嬉しく思う


飛影が魔法を使えば瓦礫の撤去は一日も掛からないが遠慮する


「うっさい!!俺は手伝う!!だけど魔法は今使えないからただの力持ちと認識しろ!!」


(人付き合いは変わったが性格は変わらないなこいつ…)


昔なら会話すらしなかったが今は普通に会話している


しかし、一度決めたことはねじ曲げないのは変わっていない


こうして飛影とセツネは瓦礫の撤去を無理矢理手伝う


「そういえばあれだな」


撤去作業中


セツネが投げた人間大の瓦礫を飛影は受けとり撤去場所へ投げる


そんな作業をしていた時に飛影がふと思い出した


「普通さ~こういう蘇りました的なあれは最後に成仏して終わりとかじゃねぇの?」


「あぁ確かにそうだな」


「そんなのは無い感じ?」


「ふふ!!」


飛影の言葉にセツネは笑ってしまう


「なんだいきなり…?」


それは分かりにくいが心配している言葉である


どうにも笑ってしまう


「そんなもんは無いみたいだ。身体の傷も自然治癒するし、魔力も回復する。更には心臓も動いている特典付きだ」


いわば完全に生き返ったとも言える


「…へ~そうなのか…まぁ展開的にイマイチだな」


「ぶふ!!」


セツネは吹いてしまう


知らないものが聞けば淡泊に聞こえるが完全に照れ隠しであった


「なんだ畜生!!?」


「…これから私が老いるかはわからないがまぁ最低でもまた60年は付き合ってもらうぞ!!」


セツネは廃墟を投げる


「上等だコラァ!!何十万年でも付き合ってやんぞコラ!!」


飛影はそれを難なくキャッチし


投げ返す


「おま…馬鹿かぁぁぁ!!?」


いくらセツネでも無理なものは無理である


魔法を発動しようとしたセツネ


しかし直前で止まる


「びっくりしたかね?」


風で廃墟を浮かしている飛影


「死ぬかと思うわぁ!!」


そんな感じで瓦礫の撤去は進む


「そういえば私が死んでから軽く100年は経ったが何か国に変化とかはあるのか?」


食事休み


労働の後で小休止としておにぎりや豚汁などが配付される


そこでも魔王さんにこんな質素なものを食べさせるにはと一悶着あったが今の飛影とセツネが食べているのはおにぎりと豚汁であることがどちらの勝利に終わったかを現している


「基本的な変化は無いな…世界一を保ってるし…こないだまで魔法学校が魔術学校になってたけど修正したし」


「ってなるとあれだな…今あまり面白いことは無いのか?」


豚汁を平らげるセツネ


残りのおにぎりを食べ尽くす


「企画はしてないな」


飛影はまだ食べていた


食べるのが遅いのではなく量が異常なのだ


セツネのおにぎりは三個


飛影のおにぎりは十個


飛影は半分をセツネに渡そうとしたがさすがに食べきれないとのことで拒否


今飛影は六個目のおにぎりを食べたところである


「企画したいがどう思う?」


「普通に企画書作ってセリエに提出でいいだろ」


飛影も今までそうやってきた


「企画が浮かばない」


「…世界一祭か…授業参観なんてどうだ?」


飛影からの案


「何でも世界一を決める祭と一般公開されてなかった魔法学校の授業参観」


飛影は軽く補足する


「面白そうだ!!両方企画するか!!」


「よし!!それでいこう!!」


飛影が10個目のおにぎりを完食したところである


「よし!!それでいこう!!じゃない!!」


飛影が吹き飛んだ


飛影とセツネは敵かと思い臨戦態勢に移行して


『すいませんでしたぁ!!』


土下座した


魔王と女王の息の合った土下座


その先には鬼がいた


飛影やリーベのように物理的鬼ではない


しかしそこには鬼がいた


椿という名の鬼が


「みんな心配してる…はよ戻れ」


城を指差す


『イエスマム!!』









飛影は皆さんわからなかったと思いますが微妙なツンデレです



ひさしぶりにセツネと会ったためにテンション上がりまくりです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ