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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
冥界編
84/110

父と子


まだ魔界です


城内部はリーべとエリアに任せてリタは城の上空から敷地内に入るものを光弾で破壊している


「この状況はどういうことですか?死者の管轄は天界ですよね」


状況を第三者から見ると下は骨が蠢いていて


上からは綺麗な光の雨が降り注いでいる天国と地獄状態である


「ん~多分、飛影がまだ依頼が完了してないね…冥界のシステムが壊されてる。それに…こっちの世界と冥界がリンクしてきた。善も悪も関係なく人も動物も関係なく自分の身体がここで朽ちたなら次々に蘇る…今のところ150年分は蘇ってると思うね」


冷静そうに分析する ライン


《神の翼》


「じゃあ早く焦って死にながらなんとかしてください」


首に神の翼が突き刺さる寸前で止まる


「普通死に物狂いだと思うんですけどすいませんでしたぁ!!」


突っ込みしようとしたら徐々に刺さっていてどうしようもない


「とりあえず、私とアユリが天界で色々やればこれ以上の甦りは無くなるよ」


現在ウジャウジャと骨が蠢いていている


絶対強者級なら一撃で終わるが護るために全力が出せない


「じゃあ早く行ってくださいよ」


「転送札取られたから無理!!」


清々しいほどの爽やかな笑顔


《キュリクレイ・ベリアルサーズ》


リタの右手が光に包まれる


「冗談っす!!まじで!!冗談だからほんとすいません!!ごめんなさい」


頭が潰されるかと思ってしまうほどの万力で頭を掴まれる


光がラインを包む


「これ私のせいか!!?完全飛影が悪いでしょ!?」


「…ちっ」


リタが舌打ち


光の女神であるリタが心底嫌そうな顔で舌打ちをした


誰にも見せられないことである


「とりあえず…爆弾になってください」


リタはそのまま地面に向けて全力でラインを投げる


「ギャァァアァァア!!」


大量に骨がいる場所に叩きつけられ包んでいた光が爆発する


それだけで骨は消滅する


ラインはぎりぎり気絶していない


(……生きてるって素晴らしい)


本当に死ぬかと思っていたラインは命の大切さを実感する


そんなラインは上空から転送札と紙切れが降ってきたことに気付く


紙の文面は


あぁ…死なないんですね。しぶといですね。ゴキブリみたいですね。

その転送札で早く帰って止めてください。

ちなみにもう渡したので代金として5,000万でいいですよ


「相場の10倍!!?」


支払いたくないと思っても支払うことになる


逃げても光速で追われて戦ってもぶち殺される


最強すぎる取り立て屋である


しかもすでに受け取ったため代金は発生している


「とりあえず早く止めなきゃな」


これ以上増やしたら殺されそうだと予想する


ラインはすぐに転送札を使用する。


「とりあえず知らせなくてはいけませんね」


リタはラインが行ったのを確認し光を身に纏う


本来なら城に結界を張りたいが城の内部からも現れるため逃げ道は残しておきたい


そのためリタは今の座標の視界を固定して移動する


城に近づこうものなら目視による精密射撃で破壊できる


「殺しても魂は死なない…それが無ければ完全に詰んでいましたね」


リタはぼそりと呟く


彗達の時とは違い


今回は誤魔化せるものではない


今のところリタが確認した肉体持ちは王族のみ


そしてその王族は飛影の友人である


飛影には身内になにかがあれば暴走する


一度死んだ者だが今は蘇っている


魂を還すのなら飛影はキレたりはしないが魂ごと死ぬなら飛影は暴走する


そうなれば詰みである


といってもリタはその考えまで最初は到達せずあっさりと殺したが


「はぁ…」


自分自身の駄目さに溜め息がもれる


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


基本的にメリアの王族はかなり強い


それは一般レベルや普通の反則級の話である


つまり絶対強者級にとっては苦戦をしない


そう絶対強者級ならば苦戦はない。


今のところは絶対強者級は復活していない


「…お父……さま」


しかし、護衛がやられ城内にはリーべとエリアしかいない


そしてエリアの目の前には父がいた


飛影ではなく、写真でしか見たことがない血の通った本当の父親


メリア・ガイル


事故で亡くなったエリアの父親でありセリエの息子だ


「もしかして…俺の娘?」


ガイルも対峙しているエリアに若干の戸惑いがある


ガイルの今の年齢は20歳前後


整った顔の造形で眼の色がエリアと同じである


エリアより少し歳上


「…はい」


母親の面影があるエリアにガイルはすぐに気付く


「大きくなったな…」


ガイルの意思では近付いて抱き締めたいが本能が戦いを望んでいる


だから近付くことはできない


「……はい」


エリアの眼に涙が溜まる


「そこまで育てたのは親父か?」


「いえ、お父様は飛影様です」


すぐに否定するエリア


あっさりと誰もそんな人には育てられてませんよ?

全て私をここまで育てていだだいたのはお父様ですよ?

お父様最高ですよ?


という念が込もっているかのようであった


「はい!!?…え!!?飛影に育てられたの!?社会に適合できてるか!!?悩みはないか!!?馬鹿になったりはしてないか!!?」


本気で心配するガイル


飛影は友人として家族として一緒だったがそりゃまぁ大変非常識なのでいくら子育ての経験者でも物凄く不安である


「お父様の侮辱は許しませんよ」


いくら実の父親でも許しませんよ?

お父様の侮辱をする方は殺しますよ?

廻しますよ?


と雰囲気が滲み出ていた


一歩たじろいでしまうガイル


「侮辱じゃないんだけど…まぁ確かに飛影ならなんとかできるか」


安心したかのように安堵の溜め息を吐く


「飛影はいるのか?」


「今は外出しています」


「あら…残念、殺してもらいたかったんだが…」


自分自身の状況はわかっているガイル


本能に殺戮と戦闘が根付いている


目の前の娘にすら殺意をいだいてしまう


そうなる前に殺されたいと考えるが飛影がいない


「エリアは今いくつだ?」


「16歳です」


「じゃあ今すぐ逃げろ…俺に娘を殺させないでくれ」


強靭な意思で本能を押さえつけているがすでに限界が近い


愛する娘を今すぐに殺したい


メリアの王族の特徴として基本的に成人に近いのが一番強い時代である


ガイルは20歳の肉体


エリアは16歳


ましてや女の子のエリアである


ガイルの判断は正しい


しかしそれは普通に育ったエリアの王族の話になる


「お父様…私に戦いを教え稽古してくださったのはあのお父様ですよ」


意思とは別に魔力が開放され構えるガイル


エリアも魔力を開放し構える


「あの飛影にか…それなら安心だ…エリアに俺が殺せるか?」


「無理ですよ、殺すなんてしたくないです」


本当の父親と母親は死んでしまっている


飛影がいたから大丈夫だったが、時々本当の父親と母親のことを考える


何故死んでしまったのかと


本当の父親と母親と飛影に囲まれていればどれだけ幸せだったかと


「ですが…還すだけなら私はやります、死んだ者は生き返らない…だから、自然の摂理を守るだけです」


「……逞しく育ったな」


「はい!!」


《廻眼》


《クリウス》


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


戦いは佳境に入っていた


リタ

静紅

シーレイ


は絶対強者級と対峙している


黒鋼

リーべ

アンジェレネ

コトハ

秋野

火月


は雑魚を掃討している


ラインとアユリは上手く処置ができてきて死者の復活はもう起きていない


彗達三人の反則級はリタから姿持ち以外の駆除を頼まれていた


姿持ちからは逃げろと言われている


秋野もそれを忠実に守っていた


骨を蹴り飛ばして消滅させる


「……」


「っ!!?」


その背後に誰かが接近していた


(まずい!!?)


姿持ち


背後から殺気と攻撃の気配を感じる


その場から退きながら振り向いた時にはすでに遅くナイフが眼前に迫っていた


(動きが予想されてた!?)


もう間に合わない


秋野がこんなことなら彗に告白したかったなと最後に思い


直前でナイフが弾かれる


「大丈夫か!?」


そこにいたのは綺麗な青年であった


身の丈ほどある槍でナイフを叩き落としていた


「キサ…」


「とりあえず死のうか?」


急な乱入者が現れて動きが硬直した男


秋野を助けた青年は槍で一刀両断にする


「あ…ありがとうございます」


一瞬見とれてしまった


「気にするな、ふむふむ…これは驚いた…君の名前は?」


秋野を観察した青年は少し驚きながな微笑む


「佐藤秋野です」


「秋野か…私の名前は…ネッセだ。少し事情が聞きたい。秋野は守るから事情を聞かせてくれないか」


手を差し出すネッセ


「はい!!」


迷うことなくその手を握り握手を交わす



次は冥界です

世界を行ったり来たりでわかりづらくて申し訳ないです


エリアとガイル

秋野とネッセの話は一話ずつ書く予定です


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