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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
8/110

幼なじみと妹?

やはり説明するために何も知らない人物を作成しなければいけないと思いました

「馬鹿じゃないの?」


東東高校の保険室

道場破りをした後飛影は病院に行くのが生物学的にダドマに禁止されている


飛び出た骨を無理矢理戻し一目見たら右腕が出血しすぎている少年であったので


飛影は包帯や血を消すために保険室へとやってきた


既に出血は止まっているが流石に見栄えが悪いと判断したのか包帯を貰いに保険室へ行ってこの怪我の説明をしていた


説明し終わった飛影に白衣を着た少女が言った言葉である


「う…」


「わざわざ弱体化を確認するために骨折までする?普通にリタちゃんや彗君に組み手でもお願いすればいいじゃん」


物凄くアホな子を見るような眼で飛影を睨む少女


「…考えてなかった」


そしてその少女に対して思い切り下手にでている


というより強く言い返せていない飛影


少女はテキパキと慣れたように飛影の右腕の血を拭い

固定せずただ包帯を巻く


この少女

名前は椿

名字は市原

明るい茶色のふわふわした髪でアホ毛が飛び出ているのが特徴で

身長は158cmで

アホ毛を入れれば161cm

飛影の身長よりも僅かに大きいことになる

暖かな笑顔で可愛い少女で外見は飛影と同い年に見えるが

何を隠そう飛影の幼なじみである


歳は274歳


274年の付き合いである


飛影の考えをなんとか理解することができる人物である


「はい、終了」


ペシンと包帯を巻き終えた椿は飛影の右腕を叩く


「あの…椿さん、普通なら悶絶してますよ」


「ふ~ん…そうなんだぁ普通の常識なんて知らないからわからない~」


あたかも飛影のせいで知りませんと言っている


「…」


黙ってしまう飛影


「それでさ…その子誰?」


怪我の治療中

ずっと飛影の隣にいる少女


制服は東東中学の制服である


椿は気にはなっていたが飛影から説明されるだろうと思って黙っていたが


何時まで経っても説明がないので聞いてみる


「ん?妹?誰の?」


桜の記憶では飛影に妹はいないはずである


「兄ちゃんの妹だよろしく!!」


ポニーテールの少女は外見と同じように活発そうな雰囲気で笑いながら飛影を指差して挨拶をする


「あぁ妹ね。私は椿、よろしくね」

にこりと笑う椿


「私は市原火月!!火の月って書いてかげつだ!!」


「よろしくね~火月ちゃん…んで飛影ちょっと来ようか」


火月に向けた笑みと同じ表情


しかし飛影の背筋が凍る


名前は火月

名字は市原


飛影の妹である

身長は165cm

飛影よりも高い

種族としては人間であるが飛影の妹ということは普通ではない何よりの証拠だ

15歳程の少女

東東中学の制服に身を包んでいる

実年齢も15歳である


そんな火月を保険室で待たせ


飛影と椿は少し離れた廊下にいた


「妹って初耳なんだけど!?いつから飛影に妹ができたのさ!?ってか怪我した後の話を続けろぉ!!」


溜まっていたツッコミを爆発させる


「良かったら私が納得しうる理由を100文字以上で説明しなさい」


妙な圧力


世界を気まぐれで滅ぼせる程度の力を持つ飛影が廊下の壁まで後退する


「えっと一つ一つ答えると…火月はついさっき妹になったから義妹だな。怪我をした後、火月がそこの道場に通っていて学校サボって稽古しに行って俺と道場主の闘いをこっそり見てたらしく、終わった後に火月が飛びかかってきて弟子にしてくれと言ってきてな、普通じゃなかったから弟子にした」


ふぅと喋り疲れたのか飛影は側にあった自販機で飲み物を買い同じ飲み物を椿に渡す


「ありがと」


「おぉ」


さすがに274年の幼なじみである飛影は椿が飲みたかった飲み物を買っていた


二人して喉を潤し一息入れる


「それで?そのままだったら弟子のままだと思うけど…義妹にランクアップした理由は?」


「あぁ孤児なんだって…親に捨てられて家族がいない。」


孤児


その一言で椿の表情が変わる


「はぁ…セコいよ飛影は」


その場に座りこむ椿

憂いを帯びた表情


「悪いな」


同じように座り込み同じ目線で謝罪する飛影


「まぁ大体の事情はわかったよ。…うん、許す。認めましょう」


「椿のお墨付きなら安心だよ」


本当に心底安心したような飛影

自身で本当に義妹にして良かったのかという葛藤が僅かにあった

だが幼なじみの言葉でその葛藤が消え去る


「ただし、飛影はちゃんと私達といる意味はわかるよね?」


「大丈夫だ」


「絶対に生き残る術を教えてあげて、それと絶対護ること」


「当たり前だよ。俺の側にいるやつは何が何でも守ってやる」

270年以上飛影が貫き通した信念である


飛影は再び保険室に戻っていく


「その守るやつに自分自身を入れてほしいんだけどなぁ」


ポツリと椿は保険室の扉越しに飛影を見ながら呟いた


その呟きは飛影には届かない

PV500超えててびっくりしました

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