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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
魔界編
69/110

冷静になって一騒動


上半身を吹き飛ばされた飛影


学園を破壊することはできるのか…



「おいこらジジイ…どういうこった?」


完全復活した飛影は仕事をしているセリエを邪魔するかのように机の上に胡座をかく


あの後、シーレイが城に到着して死屍累々となっている状況をリタが発見


気絶している彗と秋野と火月よりも上半身が無くなっている飛影を見て


ぶちギレたリタ


シーレイは日頃見せることない俊敏な動きで脱兎の如く光速の般若から逃走


スロウスは解除され


飛影は再生、起き上がって状況を確認して近くにいたコレットに彗達を任せてセリエのもとに向かったのである


「いきなりきていきなりなんじゃ?」


いつものようにドアを蹴破られて減給が確定して泣きべそをかいている護衛二人を見ないようにして


セリエは仕事の手を止める


「あぁ!!?なんじゃもこうじゃもねぇよこらジジイ!!!!仕事しすぎだ!!休め!!顔色悪いんだよ!!!七時間は仮眠とれ!!!」


言い方はキレているが言葉自体は心配している飛影


「お前はキレてんのか心配してんのかはっきりせい!!!」


矛盾である


セリエが突っ込みを入れるのも無理はない


「キレてるさ!そんで仕事を頼もうと思ったら疲れてっからどうすりゃいいんじゃぁあ!!」


「儂が知るかボケェ!!!!」


メリア魔法学校のことでセリエに仕事を頼みたかった飛影だがそのセリエがかなり疲れが溜まっているのだ


「いいや…ちょっと魔法学校のことなんだけど…俺の好きにしていい?」


飛影の好きにしていい?…その言葉をイエスと答えた時の飛影の行動は予想がつかない


もしかしたら、魔法学校を滅ぼそうとするかも知れない(セリエは飛影の行動を知らない)


そんな考えが一瞬だけセリエの脳裏によぎるが


「…別によいぞ」


長年の連れ


飛影はどんなに馬鹿なことをしてもメリアにとって悪い影響は与えたことがない


ほぼ即答である


「予算はどんぐらいじゃ?」


「あぁ…え~と上手くやるから今のところはいらない…けど」


飛影は一度区切りニヤリと笑う


シーレイが無理矢理頭から血をというか上半身か吹き飛んだことによって冷静にいつもの飛影に戻る


その笑顔


そして


「けっこう派手にやるぜ」


その言葉を聞いた瞬間


セリエは物凄い嫌な予感が


(あっれぇぇ…!!!!!?儂判断ミスったかのぉぉ…!!!!?)


頭を抱えるセリエ


「取り敢えず寝ろ」


首に手刀


首を落とすためではなく気絶させるためである


一瞬で意識を刈り取られたセリエをそのまま飛影は風で浮かしベッドに放り込む


布団がかかったのを確認して飛影は部屋をでる


「…さて…誰連れて行こうかな~?」


ニヤリと笑う飛影


その視線の先にいたのは


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


「お父様とお出かけはお久しぶりです!!!」


偶然通りがかったエリア


稽古も無く暇だったため飛影は拉致


喜んで飛影についていくエリア


この笑顔が笑顔じゃなければどの笑顔が笑顔と言うのかと思うほどの笑顔である


城下町


再び学園に向かっている飛影とエリア


エリアは飛影と手を繋いで鼻唄にスキップしそうなほど上機嫌


エリアにはいつも護衛が10人程で厳戒体制でこっそりと堂々と護衛しているのだが


今回は護衛は0


理由としては護衛千人よりも遥かに強い人物がすぐ隣にいるからである


「セツネお婆様?」


「そうそう、俺とセツネが作った学校が改悪されたからちょっと改善しにいく」


エリアから見てセツネは物凄い上の先祖である


正式な名称は長すぎるため


エリアは~お婆様、~お爺様で統一している


「え!?あの学校はお父様がお造りに!!?」


初耳である


魔法学校とは聞いていて一度訪問したことがあるエリア


教えていたのが魔術で飛影から魔術を見るな触れるな感じるなと言われていたため脱兎の如く逃げたのである


魔法と魔術を一緒だと考えていた学園に疑問は感じたが魔法を使えるのは本当に一握りしか覚えられない


そのため魔術を教えることを選んだのだとエリアは解釈していた


「そうだよ、あれ?言ってなかったっけ?んで魔術教えてるし実力無いし平等じゃないから改善しにいくわけだよ」


飛影の意に背いている


それだけでエリアの気持ちは一つに固まっている


「私は何を廻せばいいですか?」


僅かにエリアの眼が赤くなる


飛影の仕事の手伝いをする


それがエリアの気持ちである


「いや、エリアは俺と一緒にお出かけだと思ってくれ」


すぐに頭を撫でて落ち着かせる


エリアは廻眼の制御はまだ慣れていない


そのため気持ちが高ぶると自動的に発動してしまう


「えへへ…わかりましたお父様!!!」


いつもは上品に笑うエリアだが今回は俄然テンションが上がっているため子供のように笑う


到着する飛影とエリア


場所は再び校門である


一瞬でベテランと新人が土下座しながら道を空ける


飛影は笑いながら門を蹴り破る


「さぁて…何人切れるかな~」


「さすがですお父様!!!」


手を繋いで仲良い親子


子はともかく親の方はこの学校に最悪な災厄な再革をもたらす存在


「よぉし!!!エリア…なんか魔術っぽいなとかなんか無駄だなって感じたら教えてくれな」


「はいお父様!!」


王女として育てられてきたエリア


その鑑定眼は一級である


次々と無駄に豪華な箇所を指差す


そして飛影はその箇所を燃やし尽くす


金だろうが銀だろうが容赦なく蒸発していく


「あれ魔術っぽいです」


エリアが指すのは魔術師の生徒


「生徒はいいや」


生徒に悪気はない


そう飛影は思っている


向上心さえあれば誰でも遅れは取り戻せる


「じゃああれとかですか?」


エリアが指差すのは魔術の教師


「そうあれ!!」


飛影は頷いて風華を発動


空中に固定する


「よっしゃ…このまま~いこー!」


「はい!!!お父様♪」


もはや魔王の暴挙とも言える


この飛影が居なかった年月で無駄な装飾を全て破壊する


魔術を教える魔術師の教師も無駄なもの


学長も無駄なもの


武術ではなく遊びの範疇(スポーツ)をさせていた教師も無駄なもの


装飾は燃やし破壊する


教師達は全員門の外まで風で移動させ再び固定する


飛影は一人一人の顔と教師達の情報が載っているファイルを見比べて何度も頷く


「え~と…なんだ…全員いらないじゃん」


エリアも後ろからそのファイルを見ている


「お給料高いです…」


魔術師の教師の給金は通常の教師の二倍~三倍


学長は五倍である


それが20人分


「ボーナスもプラスして~…うわぁお!!!」


「うわ…毎年これでやってるんですか…国に払うお金誤魔化してます」


さすがに王族であるエリアは一目で不正な箇所がわかる


逆に一目でわかるほど酷い有り様である


「……」


飛影とエリアは熟考する


政治に関わるものとして興味深く酷く苛立つ資料であった


こんな爆弾物が学長室の隠れ地下室にあるなどあまりにも無防備すぎて飛影は笑ったほどである


「……ふむ」


飛影は最後に一度頷く


《風華・伝達》


「俺だ…飛影だ」


飛影は風を使って声を運ぶ


声の運び先はメリア国の兵の詰所である


「今から資料を送るから、その資料の住所行ってごみ以外少しでも価値のあるものを没収土地の権利書も全てだ。城に全て運べ…魔術的妨害の可能性があるから…危なかったら素直に引いて俺に連絡」


全て一方的な伝達


ファイルの紙も風華の風で運び送る


しかし問題ない


今のだけで充分に伝わるほどの理解力と実力はある


これで一時間もすれば目の前でなにもできない教師達は無一文である


「よし…エリア…例のものを」


指をぱちんと鳴らす


「はい!!!」


元気よく飛影の隣に移動する


「…例のものってなんですか!!?」


返事をしたはいいが何も聞いていないエリア


「すまん…適当に言ってみただけ」


何も伝えていないし


まずなんとなくカッコいいからという理由である


「え~と…お前らはご存知か知らねえが魔王はけっこう権力あるわけだ…んで…俺は権力使うの嫌いだけど…」


教師20人と学長1人


計21人が何も言えないし反抗もできないのは理由がある


「選べ…職を無くすか命を無くすか…」


純粋な圧力である


風による圧力と飛影から発せられる威圧感の圧力によって呼吸程度しかできない


「あっ…エリアは眼を閉じてなさい」


「はい」


飛影の言うことを素直に聞いて少し離れてから眼をつむる


「……あれれ~?返事が聞こえないぞ~?」


ニヤニヤと笑っている飛影


圧力で返事ができないのを当然知っている


「困ったなぁ…三秒…待って返事なかったら…平和的な方を選ぶ」


さりげない飛影の優しさ


もしかしたら望んで逆を選ぶ者がいるかも知れないため強制的に黙らせている


数人からは圧力の恐怖から僅かに安堵の光が灯る


「はい三秒」


飛影は魔法を解除する


「はい…平和的な解決ね」


圧力も無くなり深呼吸で酸素を全身に行き渡らせる


『申し訳ありません!!!』


21名全員が飛影に頭を下げて謝罪する


「いやいいよいいよ…俺も大人げなかったし」


《風華・炎舞・ダニ除去》


飛影は笑いながら魔法を発動


21人全てを風が切り裂き炎が存在を燃やす


「うん、平和的解決だ…」


国を腐らす害虫を駆除するのと逃がすの


どちらが平和的な解決になるか


飛影にとっては害虫を逃がして他の人に迷惑をかけるよりは


今ここで駆除した方が平和だと判断した


「さすがに関係無いのを殺すのは大人げないからな」


キレた時は全員殺そうと考えていたが関係無いメリアの民を殺めるのは頭が冷えた今の飛影ならいけないことだと考えられる


「…忘れてた」


《炎舞・謝矢(あやまるくらいならしんでわびろくそやろう)


飛影は手に小さな無炎の槍を生成し喧嘩を売った門番に放つ


ぐるり壁を半周し直撃した瞬間


刹那以下の時間で存在ごと焼失する


もう片割れのベテランは忽然と姿を消した新人に腰を抜かすだけである


「エリアもう大丈夫だよ」


「はい!」


言いつけ通りに眼を閉じていたエリア


「この学校どうなさるのですか?」


校舎破壊や教師消滅


魔術を今まで教えてきたメリア魔法学校はかなりの崖っぷちである


「ん…?エリアの政治の練習…必要な人材は俺が揃えるし一時的だが学長になるけど政治はエリアが行うこと…簡単に言えば学長の上になるな…そろそろ人と協同で何かを行うことを体験した方がいい」


「……えぇ!!?嘘ですよねお父様!!?」


咄嗟にでてきた言葉


エリアは生まれて初めて飛影の言うことを疑ってしまった


その後、飛影から詳細を聞くが終始お父様を疑ってしまったと俯いていたという



軽くプチ切れ飛影でした


20人の抜けた穴は飛影一人で充分に補えるどころか釣りが払いきれないくらいです


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