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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
魔界編
63/110

新人教育と愚痴


帰還した飛影達です



どうせいつでも会える


そんな理由でお別れパーティは開かれず普通に世界を移動した


さっそく飛影を先頭に城へ突撃


手近にいた運が悪い侍女を捕まえ飛影が事情を説明すると直ぐに微笑みながら行動し


今は城での部屋を割り当てを行ってもらっている


そして元々部屋がある飛影はセリエとエリアと一緒に庭園で紅茶をすすっている


「お父様お帰りなさい!!」


ニコニコと満面の笑みで身体中から喜びオーラを放出しているエリア


犬のように尻尾があれば振りすぎて千切れるかと思うほどである


「…はぁ」


エリアとは反対にセリエは溜め息を吐いていた


「ただいまエリア!!元気にしてたか?」


頭を撫でる飛影


エリアは一瞬で蕩けた


「お父様お父様!!!今夜はお暇ですか!?お話したいです!!」


トーナメント以来会っていない


そして飛影はトーナメント中忙しくあまり話すことができなかった


その鬱憤が溜まっている


エリア的にはお父様パワーを補充したいのだ


「もちろん、例え用事があっても大丈夫だ」


メリアの有名話


超親バカと超ファザコン


可愛らしく笑うエリア


「ありがとうございます!!ではお父様!私はお稽古の時間なので失礼します!!!」


ぎゅ~と飛影を一度抱きしめて稽古に向かうエリア


稽古は主に学術と魔法の制御である


両方とも飛影が必要だからとスケジュールを組んでいてエリアはそのスケジュール通りきちんと100%以上の成果でこなしている


もともと飛影とセリエの話し合いだったが


エリアが飛影が帰宅したことを聞いて稽古の合間の休憩時間を使って飛び込んできたのだ


先程までは魔王と世界一の大国の国王と王女がいるという


かなりの豪華さである


そして今も魔王と国王の話し合いと凄まじく豪華なものである


庭園にいるのは飛影とセリエ


そして飛影によって弄られ給料が減給され続ける可哀想な護衛二人と新人の護衛候補一人


コレットとレインの合計7人である


状況はコレットは飛影とセリエにお茶を注いだりと侍女の仕事をこなし


レインは思考停止中


護衛二人は飛影がいるため護衛の必要性が無いと理解しているため芝生で寝転がり会話をして


新人の護衛候補は思考停止することはないがセリエの後ろで固まっている


固まっていながらも付近を警戒しているのは護衛候補といえどレベルの高さを表している


「とりあえずだ!!!レインと新人の…シルフェは楽にしろ」


ここまでガチガチが二人いると面倒だと飛影は判断した


「ふぇぇ!?ま……ままま魔王様にな…なま…なまうぇ…名前をよば…ばば」


レインは飛影に声をかけられて思考が戻ったが


名前を呼ばれたことに対しての緊張で再び思考停止


「いえ!!!私は大丈夫です!!」


シルフェという新人は緊張しながらであるが真面目に回答する


「…」


その二人の回答に対する飛影の返事は一つ


《炎舞・火柱》


飛影は指先に小さな球を造りだし寝転がっている護衛二人に放つ


さすがに国王の護衛のため危険を察知し起き上がるころにはすでに遅い


小さな球だった火が圧縮が解除され一瞬で雲を突き抜ける程の炎の火柱が護衛の二人を包み込む


『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』


「コレット…ちゃんと教育しろ~!!」


護衛の二人には炎柱


コレットには優しい注意


「これはもう教育じゃなくて…慣れだと思いますね」


いつまでも


死ぬって!これヤバイって!と炎柱の中で喚いている護衛二人は完全に無視


コレットは苦笑いしながら固まっているレインを見る


「ちょっ!!!飛影さん!いきなりなんですか!!!?」


ようやく炎柱から脱出できた護衛二人


怪我はしておらず服すら焦げていない


当然ながら手加減した炎柱はただの炎柱ではなく護衛二人の魔力を考慮し温泉のお湯程度の熱を与える程度である


「俺がいるときは護衛の必要はないって伝えてなかっただろ~?」


にこぉと笑う飛影


その手には再び炎が


「いや…一応は言ったような気が…」


炎柱リピート


『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』


炎柱終了


「伝えるってのは言うだけじゃなくて理解させなきゃ意味がないんだゾ!!!」


『すいませんでしたぁ!!!』


綺麗な土下座


飛影はそれを見て頷いて


炎柱リピート


『なんでぇぇぇぇぇぇえ!!!??』


炎柱終了


「いや面白かったからつい」


「ついで殺されてたまりますか!!!」


「なに考えて…あぁ何も考えてませんでしたね」


「……」


飛影の右手に黒い黒い光すらも焼く闇色の炎の無炎が現れる


『申し訳ありませんでしたァァァァァァァァァァ!!!』


即土下座ではなくジャンピング土下座でシンクロする神がかった謝罪をする


護衛二人は急いで焦りながら慌てて少し離れた場所でシルフェに決まりごとを熱心に教え込む


「んで…浮かない顔をしてどうした?」


ようやく一区切り


「誰のせいじゃボケ!!!」


「ボケてねぇよボケてるのはお前だよ!!!」


「いきなり帰ってきたかと思うたがいきなり10人増えとるし!」


本当にいきなりである


いきなり連絡もなく帰ってきてぞろぞろと連れてきて運悪く捕まった侍女に部屋の割り当てをお願いしている姿を侍女や従者が見ていて直ぐにその情報はセリエに届けられた


それが10分前のことである


「部屋に余りがないとか?」


「いやそれは大丈夫じゃ」


「お金が無いとか?…いや、でも金は俺が払ってるし」


「そうじゃな」


飛影はセツネの代から住んでいるが城のお金は民からの税である


魔王とはいえ使っていい金ではない


そのため飛影は衣住食代として一年で500万ほど払っていた


それが約10倍の5,000万程度なら飛影は軽く100年は過ごすことができる


「ワシが言いたいのは連絡無しで帰ってくるのはなぜじゃァァァァァぁあ!!!」


「……やっぱ迷惑だったか?」


「超弩級で迷惑じゃ!!!そもそもお前は…」


(あ…始まった…)


セリエの年取ってから身に付いた特技


長い愚痴


これが始まると30分は越える


しかも恐ろしいことに同じことを繰り返すのだ


飛影はすでに聞き慣れていてレインの緊張癖をどう直そうか考え中である


話が始まって少しほど経つとようやくレインも思考が戻った


コレットは慣れと言っていたので慣れさせることにする


「…」


飛影は紅茶を飲み干すとコレットに目配せする


それだけでコレットは理解してグッと親指を立てる


コレットはレインに紅茶のお代わりを指示する


「はゎ…へぅ…ひゅ」


慌てすぎて何を喋っているの状態でガタガタと震えながら小動物のような警戒心の如く飛影へ近づく


「…」


飛影はなるべく視線をセリエに集中させ、なるべくレインを見ないように


緊張をさせないように努める


「し……しししつつれいしまます!!」


一瞬飛影は暗号化された言葉かと思ってしまった程の理解不能な噛み方である


だが飛影は何も考えず言葉にせずお代わりが注がれるのを待つ


視界にレインの手元を写すとガクガクと震えながら奇跡的に溢れることはなく注ぎ終わる


「ししつれれいいいします!」


先程とは暗号が変わる


カチコチと品性はまるで感じられないが元の位置に戻る


なんとかお代わりを注ぐことを達成したレイン


飛影は褒めてあげたかったが話しかけることで再び緊張感が戻ってしまうと判断


再びコレットに目配せ


「…」


そして再びコレットも親指を立てる


「レイン…よくできたわね、素晴らしいわ…でもまだ固いから徐々に慣れること」


「は…はい!」


褒めるところがお代わりを注ぐことができたことしか浮かばなかった


コレットの言葉を心に刻み付けるレイン


そしてその間に飛影は皿の上に置かれていたお茶菓子を食べ終わる


目配せ


親指を立てる


レインに指示


なんとか完遂


目配せ


親指を立てる


褒めて指摘をする


心に刻み付ける


およそ10回程繰り返しようやく身体の震えは消えてあまり噛まないようになった


もう一息


というところでセリエの愚痴が終わることを察知した飛影


意識を再びセリエに向ける


「つまり貴様が連絡寄越さねばパーティーができんじゃろうがぁぁぁ!!!」


「パーティー?」


一瞬思考が止まる飛影


なんとか聞き返す


「パーチ~じゃ」


ニヤリと笑うセリエ


「…」


その笑みはどこかセツネに似ている


「善処してやるよ!!」


血は馬鹿にできないものだと飛影は笑いながら頭の中で計画を立てる



こっからが本番ですね


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