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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
5/110

魔王VS勇者

バトルというか強さを見せつけるだけです

場所は変わり魔界


悪魔の世界ではなく


魔法の世界


魔物もいない

化け物もいない

戦争や紛争が起こっても直ぐに止められるため戦争や紛争もなく平和な世界


科学もあるが人間界には適わない

そんな魔法の世界


なんでも世界一


動物園も

科学力も

戦争の力も

人口も


すべてにおいて世界一


そんな国

メリア


そんな国の城


メリア城の城門の前


やはり黒いコートを羽織っている飛影は欠伸をしていた

その背後には仕えるように同じ黒いコートを着ているリタが

更に野次馬の如く城の使用人に国王ですら見物に来ていた



人間界から魔界

世界を移動して飛影がいる理由

魔王の義務を果たすためである

魔王の義務の一つで売られた喧嘩は買わなければならない


自称勇者が果たし状という喧嘩を売ってきたので飛影は買うだけである


欠伸をしている飛影とは対照的に真剣な表情で

自称勇者が剣を構えていて

相方である魔法使いが杖を構えていた


肉体とは関係がないが

魔法使用時や身体強化する魔力

自称勇者とその相方である魔法使いの魔力量は一般的な者に比べ遥かに高い


構えにも隙がない


「んで?なんのよう?」


しかし飛影はどうでもよさそうである


「行くぞ魔王!!貴様を倒して俺が世界を救ってみせる!!」


「これが私たちの最後の戦いよ!!」


まず会話が噛み合っていない


体内にある魔力を放出し全身の身体能力を強化

自称勇者もとい勇者は弾丸のような速度で飛影に接近


魔法使いは巨大な炎を生み出し飛影へと放つ


直撃し爆炎が周囲に広がり

最高のサポートを受けた勇者は光輝く剣で飛影に斬りかかる


(よし!!)


確かな感触

今までにない最高の一撃だったと勇者は自分の手から伝わった感覚で判断した

それは魔法使いも同じで緊張はしているが誇らしげにしていた

「飛影…手伝いはいりますか?」


リタは無表情に爆炎が直撃し剣で切り裂かれた飛影へと問いかける


風が吹き荒れ炎と煙を吹き飛ばす

「いや、いらん」


服にホコリすらついていない全くの無傷の飛影がいた


「馬鹿な!!?」

「嘘でしょう!!?」


生涯で最高の一撃であるにも関わらずの無傷

驚愕と絶望の感情が脳裏に焼き付けられる


「いや、とりあえず攻撃はまぁ許すが、なんのようだ?」


「うぉぉぉ!!」


またしても飛影の問いかけは無視され斬りかかられる


「はぁ、会話が成り立たん」


思い切り振りかぶり軌道も予測でき回避が簡単な攻撃


飛影当たる直前で止まっていた

「なっ!!?」


見えないなにか

底知れぬ恐怖が勇者を襲う


「アホなんじゃないですか?」

リタも呆れていた



全く緊張感がない


「負けるかぁ!!」鋭い攻撃が幾度も飛影を襲うがその攻撃全てが飛影に当たる直前

何かで防がれていて触れることすらできていない


リタも

飛影も当たり前のように無手で構えもしない


「あ~飽きた…魔力だけの防御すら貫けないなんてなぁ」


唐突に飛影が呟いた

1分程攻撃を受けていた飛影

その全ての攻撃はただの魔力によって塞がれていたのだ

魔力は基本


魔法の使用

肉体の強化


この二つである


勇者は肉体の強化を

魔法使いは魔法に


魔力を使用していた


だが一定の強さと技術があると魔力に指向性を持たせることができる


だが指向性といっても魔力単体で攻撃をしたり

肉体を関与せず魔力単体で攻撃を防ぐことができる


だが所詮たかが知れている

防御も攻撃も気持ち程度である

その防御すら貫けないので

その表情はあまりにもつまらなそうであり

リタの表情が引きつった


だが

たかが知れていると言えど魔王の魔力である

気まぐれで世界を滅ぼせる程度の強さをもつ飛影の魔力単体の防御は大砲やミサイルすらも防ぐ


勇者が貫けないのも無理はない


強大すぎる殺気が勇者と魔法使いを襲い腰を抜かさせる


「あ~飛影、その…メリアの方もいらっしゃるので」


「ん?」


飛影が後ろを振り向くとそこにはメリア城の使用人やら国王がいて野次を飛ばしている


「あいつら…」


溜め息を吐く


「こっから先は18禁だぁ!!」

「全員18以上じゃ!!」


国王が的確なツッコミで答える

「んじゃ100禁にすんぞ!!」

「くぅ…ならばしょうがないのう」


あっさりと引き下がりワラワラと城へと戻っていく


余談ではあるが


飛影は277歳


リタは270歳である


それを飛影はきちんと見送ってリタ以外誰もいないことを確認して


「で~こ~ぴん」


でこぴんを動くことも声を上げることすらできない勇者の額に放つ


パァンと乾いた音と共に勇者の身体が爆散する


「もう一発~」


魔法使いの身体も爆散する


「仕事終了~」


「お疲れ様です。しかし…掃除したほうがいいですね」


リタが丁寧に腰を折り曲げ飛影を敬う

頭を上げてから下を見ると


当然ながら綺麗な緑が生い茂っていた大地に赤い何かが撒き散らされていた


一言で表すなら汚らしい


匂いも鉄の臭いが蔓延し馴れていないのならば吐き気を催すだろう


「あぁそうだな」


飛影の手から炎が生まれる

一瞬でリタを含め半径50メートルが炎に包まれる


「んじゃ帰るか」


「はい」


炎は一瞬で消え去り

リタも緑も無傷


勇者と魔法使いだったモノだけが消え去っていた



説明とか少ないのはまぁ今回は力を見せつけるだけなので


詳しい説明は今後ですね

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