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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
最強決定トーナメント編
44/110

決勝戦前日

骨休めです。


といいますか、更新遅れてほんっっっっっとうにもうしわけありません

決勝戦前日


それはつまり、最強が決まる試合の前日で


飛影のデフォルメ化が無くなる前日でもある


すでにゲームとしての捕獲期間は準決勝の日には無くなっていた


だが飛影は万が一にも見つかるわけにはいかない


見つかった瞬間に死よりも辛いものが待っている


そのため、飛影はまだ秋野のフードのなかにいた。


秋野としても今日逃げ切れば朝が楽になるのである


利害は完全に一致


気合い充分


先日のように露店でも見に行こうかと考えていた飛影と秋野


しかし


((…どうしてこうなった))


周囲にはメンバー全員がしかも飲み会をする気マックスで着々と準備を始めている


時刻は朝の09:00である


酒を飲むにはあまりにも早すぎる時間ではないかと一応常識人である秋野は思うが


周囲には非常識が全ての者ばかり


「飛影さんが可哀想な気が…」


メンバーは飛影以外全員である


『いない方が悪い!!』


ほぼ全員がハモった


この3日、飛影の姿を見たものは秋野とリーべだけである


つまり見つけられないストレスが溜まっているのだ


「あいつらガキすぎだろ」


ポツリと呟く飛影


(否定ができない…)


火月と杏を抜かせばエリアを含め全員自分より年上なはずである


だが周囲を見るとまともなのは彗だけである


他は全員テンションが高い(ギルギアは飛影がいないことでテンションがあがっている)


「あ~佐藤、お前未成年だけど酒はどうするんだ?」


「ひゃえ!!!?…安倍川先輩!」


完全に周囲は酒を飲む気満々でまだ常識人の彗が戸惑っている秋野に話しかける


(おぉ!!ナイスだ彗!!さぁ秋野!!!お酒は大丈夫です~とか言って飯に誘うんだ!!!完全にあいつらは飲む気満々だから素面だと30分ももたないぞ!!!さぁ秋野頑張れ!!ここで飯に誘えれば仲良くなるぞ!!せめて名前を呼び合うくらいの仲に進展するんだ!!アドバイスは後ろからかけてやれるし!!!頑張れ秋野ぉぉぉおぉぉぉぉぉおお!!!彗はお酒はこの時間帯なら絶対飲まないぞ!!きちんと言え私はお酒は大丈夫ですよ~とそしてそのまま喋って20分後にちょっと居づらいんでご飯一緒に食べに行きません?って誘って彗も居づらい空気になるはずだからOKするはずだ!!!そこから重要だが、まだそれはいい!!とりあえず今は酒を断って彗と会話を継続するんだ!!一度離れると秋野じゃ話しかけられないから、これが最大のチャンスだ秋野ぉぉお!!)


この間


僅か1秒


無駄すぎる高速思考を使用して秋野の応援を頭の中でする飛影


一方


(うぎゃああ!!先輩に話しかけられた!!どどどどどどどうしよう!!私はどうやって答えればいいのぉぉ!!?ここは普通にお酒飲めません?けど普通すぎる気がする!!逆にお酒大好きなんで飲みます。とかは…絶対ダメだぁ!!悪印象しか与えられない!!で…でも!!お酒大好きです!!でも先輩の方がもっと好きです!!…なんて言えるわけない!!!!!!!無理だ諦めるんだ私!!どうすればいいの!!?あれ?私寝癖とか格好とか大丈夫よね!?…一応飛影先輩には見繕ってもらってるけど…うあぁあああどうすればいいのぉぉおお!!助けてぇぇええええ!!)


彗に話しかけられたことで、頭がパンクした秋野は魔王と遜色無い高速思考で考えるが良い案は浮かばない


この間2秒


そしてさらに


(う~ん…やっぱり俺佐藤から嫌われてるな…物凄い嫌な顔で話しかけんなオーラでてるし…一応先輩らしく接してみたんだが…先輩風ふかしてうぜえ~って目をしてるな…う~むさすがに飛影っていう共通の知り合いがいて、学校も一緒だから嫌われたくはないが…物凄く表情的にどうやって早急に会話を切ろうかって眼だな…この間の映画も辛かったな~話しかけても全シカト…あれは泣きそうになった)


彗の思考である


もともと考え癖がある彗もかなりの高速思考を持っている


面白いことに


彗は鈍感で逆の意味で勘違いしている


秋野は高速思考の時はどんなことを考えていてもまじめな表情になる


この二人の意識の違いはある意味すごいことであり


飛影も鈍い方でありそれに気付いていない


「いえ、お気になさらず」


考えに考えまくった秋野の答えである


秋野的には謙虚にやんわりとお酒はいりませんということを伝えているつもりであった


(馬鹿ぁ!!!話を切ってどうする!!!!しかも返し方がぁぁぁ!!!!!)


愕然とする飛影


(…かなり嫌われているな。)


当然ながらあのような返事では、とても良い印象というものは与えることができずに逆に「あなたのこと嫌いなんで話しかけないでください」と言っているようなものである


「…そうか」


としか返すことができない


会話終了


居心地悪い空気が流れる


(あれ?私何かミスった!?)


背後から感じる軽く攻めるような雰囲気


「ジュースは椿が管理してるらしいから、貰うなら椿に言えば貰えるぞ」


(また話しかけてもらった!!!!どうしよう!!今度はちゃんとしなきゃダメな気がする)


「お礼しろ」


再び高速思考に入ろうとしている秋野を見て飛影は溜め息混じりにボソリとアドバイスする


(さすが先輩!!)


秋野は飛影に感謝しつつも口を開く


「あ…ああありがとうございます!」


飛影は溜め息をつく


飛影が言わせたかったのは、「ありがとうございます。椿さんにジュースをいただきますね。先輩の飲み物も取ってきますよ」


である


(一言じゃ伝わらなかったか!しかもなにに対するお礼だよ!!)


そして彗はといえば


(物凄い嫌そうな礼だ!!これ嫌われてるとかの次元なのか?)


お礼を言うのが物凄く億劫そうなものに聞こえていた


「…まぁ、あれだ。楽しんでこい」


最後に一言告げて彗は戻っていった


(あ…行っちゃった~)


はぁと溜め息をつく秋野


「秋野後で反省会」


ボソリと呟いた飛影


「まじですか」


自覚無しの秋野


「まじだ」


再び溜め息を吐く


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


「疲れました」


PM11:00


実にあれから12時間以上飲んでいたリタ達


生き残っているのは毒などの不純物を除去してしまう神である、リタ、アンジェレネ、シーレイ


日頃から飲んでいるリーべ、ダドマ、ギルギアのみである


他は全員潰れており未成年であり酒を飲んでいなかった彗と秋野は危険を感じとりいつのまにか姿が消えていた


6人だけ生き残っているが


シーレイはすでに眠っていて、アンジェレネも美容のために寝ますといなくなっていて


実質4人


「まぁ馬鹿みたいに飲んだからな」


アルコール度数の高い酒しか飲んでおらずビールなどは最初の一杯だけである


ダドマはまだまだ余裕そうな表情でウィスキーを飲んでいる


「まぁそうですね。今冷静に考えると朝から何をやっているんだと思います。それに飛影がいないのに楽しむなど補佐として…」


少し鬱気味になっているリタ


「大丈夫よ、飛影も途中までいたし楽しんでいたと思うわ」


赤ワインをボトルで飲みながら笑うリーべ


一瞬でリタがリーべの方を向く


「どういうことですか!!」


「あら?貴女補佐なのにわからないの?」


妖艶に微笑んでいるリーべ


完全に喧嘩を売っていると見なしたリタ


すでにその手には鋸が構えられていた


「いや、落ち着けリタ」


ダドマがやんわりと刺激しないように止めにはいる


ダドマ的な疑問として神のくせに全員短気なのである


普通はおおらかじゃないのかと思うのだが


リタはこの通り


シーレイも睡眠妨害ですぐキレる


アンジェレネも何故かキレやすい


「止めないでください…殺しますよ?」


眼がマジである


完全に殺気を帯びた眼である


(いや…これ無理)


一瞬で止めるのを諦めたダドマ


少しギルギアへと目線を移すがギルギアもお手上げの様子である


「クク…貴女、キレやすいわね…ちゃんとカルシウム摂取してる?」


まだまだ余裕の笑みであるリーべ


飛影の場所を知っているという絶対的な優位があるのである


ブチ


何かが切れる音


当然ながらリタがキレた


「調子にのって…殺します」


魔力が解放される


それに対してリーべは特に構えもせずに魔力も解放しないで飲んでいる


「…あらあら、困ったわね」


口ではそう言っているが表情は楽しそうである


「構えないんですか?消滅させますよ?」


「しょうがないわね…明日は決勝だっていうのに」


明日は決勝である


だから魔力を消費するわけにはいかないのだがリーべは立ち上がり静かに魔力を解放していく


「やるしかないなら、殺るわよ?」


吸血鬼としての翼を生やし、爪を伸ばす


「いきます!」


「来なさい」


お互い魔力同士をぶつけ威嚇し合う


それだけで家具が壊れ壁に穴があき、建物自体が大きく揺れる


「とりあえず…あれだな吹き飛ばすぐらいにするから遠くで殺ってこい」


《天変地異・とりあえず吹き飛ばす》


横からダドマが魔力を解放


怪我をしない程度に威力を抑えた水流を発生


リタとリーべを吹き飛ばす


壁が大破するが建物自体はなんとか存在を保った


「しかし、あれじゃの…あの二人を好きに戦わせてこの世界は大丈夫かの?」


「あ…」


気まぐれで世界を滅ぼす絶対強者級同士の戦い


普通に世界が崩壊してもおかしくはない


「まぁいいだろ、俺の世界じゃねえし」


ここは天界である


困るのはラインである


「飲むか」


「そうじゃな」


他人事であるため飲みなおす二人であった



次回!トーナメント決勝戦


楽しみにしてください


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