表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
最強決定トーナメント編
41/110

飛影捜索会議

めっちゃ遅くなりましたorz


申し訳ないです。

3回戦最終試合


飛影とギルギアの戦いのあと


5分後に飛影の姿が忽然と消えた


理由はわかっているため、心配はしていない


ダドマとギルギアが宿泊している部屋に全メンバーが集まっていた


何故か会議室のスペースが作成されている


メンバーは


ダドマ、ギルギア、ライン、アユリ、リタ、アンジェレネ、シーレイ、リーベ、静紅と絶対強者級が9人と


杏、エリア、火月、椿、優希、彗、秋野、黒鋼の8人


セリエだけは年齢的に辞退したが、それ以外は全員揃っている


呆れ顔の彗と秋野以外は全員真面目な表情でいる


「さて、今回集まってもらったのは飛影が消えたからだ。理由としてはヘリオトロープを使用した後のデフォルメ化だ」


会議の始めとしてダドマが前に出る


反則的な魔法のヘリオトロープの反動である


デフォルメ化になり、周りからいじられるのが嫌な飛影は逃亡している


「詳しくはリタ、頼む」


ダドマは椅子に座り入れ替わりにリタが前に立つ


数式をホワイトボードに書き込む


40×5×30=6000


「飛影は今回反動が6000分です。つまり一日が1440分なので約4日、飛影はデフォルメのままとなります。」


デフォルメ飛影は本当に小動物のようなものである


「っていうわけで、あれだ」


再びダドマは立ち上がる


「飛影捕まえたやつは好きにすればいい」


ダドマの言葉にギラリと数人の眼が光る


「それでは~期限は一応準決勝の2日後…それでは第7回飛影捕獲ゲームを開始する!!!」


バッと一瞬でリーベとアンジェレネとアユリが散った


他のメンバーはゆっくりと立ち上がりふら~とどこかへと移動する


彗と秋野だけは溜め息混じりに自室へと戻っていく


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


「それで…なんでここにいるんですかぁ!!!!!?」


最初に発見したのは一番やる気の無かった秋野であった


秋野が部屋に戻り寝ようとしていた時に何故か布団が膨らんでいることに気づいた


「まぁとりあえず…秋野は安心だからな」


手足が棒で眼や口は・である飛影


身長というよりも全長は20cm


俗に言う可愛い小動物


おそらく胡座でおそらく腕を組みながら頷く飛影


「安心ですか…」


その隣に向かい合いながら座る秋野


「秋野は誰と相部屋だ?」


「私は優希とですね」


年頃も同じくらいで向こうから敬語必要ないですよ~と笑いながら話していた


意外と優希と秋野は仲が良い


だが優希の名前がでた瞬間に飛影はびくりと震える


飛影がデフォルメ状態で会いたくない者トップ5に入っている優希


と同時にドアが開く


「…あとは頼んだぜ」


飛影はごろんと転がり布団に潜り込む


「…また布団に…」


「ただいま~」


まるで仕事を終えたサラリーマンのようにビール片手に優希が帰ってくる


「う~飛影さん見つからない~」


自分のベットに座りビールをちびちびと飲んでいる優希の隣のベットに飛影はいるのだが気づかない


「あはは…頑張ってとしか言えない」


乾いた笑みで返事をする秋野


飛影からの絶対に喋るなオーラが背中に刺さっている


「う~撫でくりまわして可愛がりたいのに~」


ビクゥと飛影が震えたことを秋野はベットの振動で理解する


「確か…飛影先輩はあと4日はデフォルメのままだから大丈夫…だと思うけど」


チクチクと物理的に何かが背中を刺激する


何言ってんだあほと飛影が布団越しに蹴りやら拳を当てているのである


「う~ん…良し!!探してこよ!!」


ぐて~とベットにごろごろしていた優希は再び立ち上がり勢い良く出ていった


「…いってらっしゃ~い」


「精々頑張れ」


何も言えない秋野と勝ち誇っている表情の飛影


だが勝ち誇っているといっても眼も口も・のため一目ではわからない


「んで先輩はどうするんですか?これから」


「え?4日間逃げ切る!!」


宣言する。


まるで命がかかっているかのような真面目な声色


(…表情と合ってない)


軽く脳内で突っ込んでしまう


「どうやってですか?」


今の飛影では到底あのメンバー相手に逃げ切ることはできないだろう


「秋野…手伝ってくれ!!」


「え~」


面倒事だと判断した秋野


秋野は自慢ではないが飛影の面倒事に巻き込まれるのは慣れているのである


「…無事に逃げ切れたら、欲しいもんやる」


「いや…別にそこまで欲しいものはないとおもうんで」


特に欲はない秋野


断ろうとしたが飛影はニヤリと笑う


だが目と口が・の飛影は表情が変わったことすら気付かれない


「ウチの学校は弁当だろ?」


「そうですね、毎朝辛いですね」


秋野は実家から通っていて家族構成も一般的な両親姉弟の4人家族である


秋野の母親は料理が壊滅的で夜は父親が作っているのであるが、さすがに朝早く弁当を作る余裕はなく秋野が自分の分の弁当を作っている


「作ってやるぞ!」


「…っ」


ピクリと反応してしまった秋野


「いや…でも作るの優希じゃないですか!」


だが我に返る


優希が家事をしているのである


つまり作るのは優希であり、飛影はなんの労力も使わない


「ん?弁当は毎日俺と一緒に作ってるぞ。しかも摘まみ食い要員だから実質俺が作ってる」


(…そうだったぁ!!)


飛影がそんな性根が腐っていないことを思い出す


いかに自分が楽をするか…などは飛影はおそらく考えたこともないであろう


「…期間は?」


「24時間365日いつでもどこでも100年後まででも大丈夫だ」


4日間飛影を隠すだけで、生涯朝の睡眠時間ができる


さらにいえば、飛影の料理は旨い。それを毎日食べられる


秋野の脳内天秤は一気に傾いた


「是非やらせてください!!」


元気が良い返事である


「よし…作戦を伝えるぞ」


>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


10分後


控えめなノックが秋野の部屋に響く


「秋野ちゃん入って大丈夫?」


椿の声であった


「大丈夫ですよ」


秋野は時計を見て、飛影を見て驚きながらも椿を招く


「ごめんねこんな遅くに」


時計は22:30を指していた


しかし秋野にとっては別に起きている時間である


気を使われていることに少し嬉しく思いながら椿の手に持っているものを注視する


飛影はとっくにベット下へと逃げ仰せている


「優希ちゃんは?」


「飛影先輩捜索です」


あ~と苦笑いを浮かべる椿


「じゃあとりあえず秋野ちゃんにこれ渡しておくからきちんと着ておいて」


椿から手渡されたのは飛影の黒いコートであった


「大会っていっても物騒だから自衛手段としてこれを着ておいてね、優希ちゃんにはこっちを渡してね」


そう言って椿はリタの黒いコートも渡す


飛影やリタの黒いコートはただの衣服でない


耐刃・耐衝撃・耐火が組み込まれていて、かなりの防御力を誇るコートである


椿は秋野や優希の自衛手段をあまり持たない女子に渡していた


通常時の飛影は全員に緊急時に発動する風の鎧の魔法を仕込んでいたが、その飛影が今魔法を使えない状態のため、緊急時に何かが起こった場合、守れなくなっているのである


自衛手段をあまり持っていないのは、優希、秋野、火月であり、火月は黒鋼がみていてくれるため、二人にコートを渡す


「いい?絶対に優希ちゃんにはリタちゃんのコートを渡してね!!飛影のポケットにはいろいろ入ってるから何か盗まれた場合、私まで怒られるからね!」


飛影のコートには四次元ポケットが内ポケットに存在しており、その中にはいろいろと危険物やレアな物など詰まっている


秋野なら興味があまりないので、盗まれることは無いが、優希はおそらく面白半分で盗む


「…了解です」


「んじゃ!おやすみ~」


用事を終えた椿は長居しては迷惑だろうと考えささっと部屋を出る


控えめに扉が閉められる


「…」


ベット下から這い上がってくる飛影を見る秋野


「うまくいったな!」


ガッツポーズなのか右手を上げる飛影


その動作は小動物のようで可愛らしい


「…驚きですよ。」


10分後に椿がコート持ってくる


作戦の一番始めに飛影が言った一言である


そしてその言葉通りのことが起こった


「まぁ…とりあえず今日は凌げそうだ…あぁとりあえずいつでもそのコートは着てろよ。今の俺じゃ護れないから自衛してもらわなきゃ辛い」


「わかりました」


寝巻きの上から黒いコートを着る


羽毛のように軽く全く重さを感じない


生地もそこまで厚くなく普通に快適に過ごせそうであった


「さて…と」


飛影は秋野がコートを着たのをしっかりと確認したあと


秋野に登る


軽い登山感覚である


「な…なんですカ!?」


ひょいと登ってきた飛影を片手で掴み持ち上げる


UFOキャッチャーのようにぷらーんと垂れ下がる飛影


「…フードの中に入れてくれ」


まるで人形のような扱いに飛影はややショックを受けている


「?」


秋野はそのまま飛影をコートのフードに入れる


僅かに重くなるが気にするほどではない


すっぽりと飛影は包まれる


「んじゃおやすみ~」


そういって飛影はフードの中で寝始める


「え?おやすみなさい」


反射的に言ってしまった秋野


飛影はすでに寝息をたてている


(はや!!そして私仰向けで寝ることができなくなったぁぁ)


当然コートのフードは首の後ろについている


そこに飛影が寝てる


仰向けで寝た瞬間プチっと蟻のように潰れるのは確定している


「まぁいっか…」


軽く溜め息を吐きながらも秋野はベットに横になる


「あ…」


寸前に起き上がりメモにささっと優希へコートの件のことを書き置きに残し今度こそ寝た


飛影捜索隊…一日目捕獲失敗



さて…まず飛影の副作用は残り3日で


準決勝が残り1日後になるので

明日凌げばなんとかなります。


生き残ることができるのか!?


そして隠された巨大な陰謀

今物語は動きだす



といいな~


次話は恋する乙女秋野が主役です~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ