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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
4/110

命をかけるモノ

PV100超えましたありがとうございます

飛影が窓から飛び降りた後


リタはきびきびとした動きで牌を片付けて机を戻す


座って授業の準備を始める


「おいリタ…少し思ったんだが二人麻雀は辛くないのか?」


そんなリタに隣の机から話しかける少年

名前は彗

名字は安倍川


身長は170cm

筋肉質というわけでもない平凡な肉体で

黒髪でさっぱりとショートな長さの少年

自称普通の人間だが

飛影の親友でもある

つまり普通ではない

何を隠そう少し人間から外れている存在である


「私が絶対に勝ってしまうので辛かったですね」


少し溜め息を吐くリタ

授業の準備でノートや教科書を出したはいいが

筆記用具がでていなく、受ける気はないことを示していた


「負けてやれよ」


彗も飛影とリタの正体は知っているため

運が違いすぎることを知っている


「絶対嫌です!飛影の罰ゲームだけは受けたくありません」


即答で断言する

首まで振って力強い


「いや、俺的にはお前の罰ゲームも辛いと思うが」


隣の席なので罰ゲームの内容が全て聞こえていた彗

常識人を自称する彼の感性から言えば充分におかしい内容


即実行できるものではない


「飛影の罰ゲームに比べればマシです」


「それは…わかるが」


飛影が行った罰ゲーム

リタの場合

ブリッジをしながら校内一周


彗の場合

よくわからない奇声をあげながら校内一周


二人とも顔を真っ赤にしながら行っていた


「あいつは罰ゲームに命でもかけてるのか?」


「らしいですよ」


『はぁぁ』


大きな溜め息を二人して吐く


「最近仕事はあんの?」


ぼそりと周りに聞こえないように呟く


「仕事ですか…飛影は今日あるとは言ってましたよ」


リタも声を抑え少し真面目な声色になる


「今日あんの?どこで?」


「魔界です。なんでも勇者がきたらしいですよ…それで果たし状といいますか…勝負するらしいです」


「勇者?なんで?」


彗は飛影が魔王だとも知っているし

魔法使いの王だとも知っている


なので何故悪魔の王を倒す存在である勇者が飛影に喧嘩を売るのかがわからない


「勘違いですよ。意外と多いらしいです…きます?」


困ったように溜め息を吐く


「誰がお前らみたいな絶対強者級と行くか!!」


リタの誘いを力強く断る彗


強さ的に言えば彗はボクシングのチャンピオンなどを瞬殺できる程度の強さはある


充分反則級の強さである


だが絶対強者級


気まぐれで世界を破壊できる程度の強さを持つ者達とは絶対的な格差がある


「残念です」


大して残念そうにしていないリタ

冗談で言ったことは彗も一応ツッコミを入れるが

わかっているので気にしていない


ドアが開け放たれる


「加熱!!三分間!!弱火でじっくりぃぃ!!」

「…」


飛影が叫び

秋野が恥ずかしそうな表情で頭を掴まれていた


バタンと閉められる


「なんで佐藤まで?」


素朴な疑問

飛影が来ることは完全にわかっていたが

秋野まで来ることは予想していなかった彗


「恐らく途中で捕まったのでしょう」


「悲惨だな」


実際に見ていないにしろどのように捕まったかが予測できてしまう


「というか何を思いつけば三分弱火でじっくり加熱になるんだ?」


「あの方の考えを理解できる人はあまりいないのでわからないですね」



次にバトルですかね

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