リタVSアユリ
ユニーク2000人越えてました。
本当にありがとうございます。
ここまで続けられているのも読んでいただいている皆様のお陰です
[さぁ!!本日2回目の絶対強者級の戦い3回戦第4試合リタ選手VSアユリ選手の試合です!!!!!]
既に臨戦態勢へと移行している二人
その目は本気で戦おうとしている目である
「さて…アユリさん、願いの話は本気ですか?」
金鎚を軽く指で感覚を確かめるようにクルクルと回転させている
微笑んでいるがその目は笑っていない
「当たり前よ、それがどうかした?」
同じ微笑みで返事をする
「いえ…ただ加減はできないので悪しからず」
「…加減できると思ってんの?」
ピクリと頬が引きつった
「まさか…私が言ったのは死なないように気を付けてくださいってことです」
「へぇ~あなたこそ氷漬けで永眠しないようにしなさいよ、失格なんて嫌よ」
まだ試合開始前
殺気がぶつかり合い闘技場の地面にヒビが入り始めているのはご愛嬌である
[あれ?あの二人仲悪かったっけ?]
ふと疑問を感じる飛影
自分がその張本人とも知らない飛影
[…えっとオッズはこちらです!!]
リタ2.3倍
アユリ1.9倍
アユリの方が高い
だが二人にとっては全く関係ないことである
[試合…開始!!!!!!!]
《神の翼・突》
《魔氷・壁》
二人は合図と共に同時に魔法を発動
しかし圧倒的な初速の差
光速の神の翼の突きは魔力があまり込められないで生成した氷の壁を粉砕
アユリに襲いかかる
「っ!!」
氷の壁を作ると同時に跳んでいたアユリはなんとか回避
《魔ひょ》
《神の翼・突》
それと同時に動きを先読みし、魔法を構築する暇も与えずリタは12本の神の翼でアユリへ攻撃を放つ
ギリギリ足場にできる程度の氷を作成しながらそれを避けるアユリ
だがリタは僅かに大きさを調整しているため、避けきれず頬にかする
《神の翼・薙》
突きの光速と光速には劣るが範囲がでかい薙ぎ
(厄介すぎる!)
近付くことも魔法を構築する隙もないリタの得意なレンジで戦わされている
僅かな判断ミスで試合が決まる
アユリのフィールドは発動に0.03秒かかる
地面を凍らせることができるならば回避しながらでもリタに攻撃をすることは可能
だが0.03秒
ただの一瞬
しかし、その一瞬でリタの攻撃は突き刺さる
《神の翼・突》
《キュリクレイ・波》
一瞬
16本もの神の翼の突きをほんの僅かな時間差で放つ
「くっ!!」
速度と攻撃力てきに全力で避けに徹しなければならない
しかし、避けに徹していても攻撃は当たってしまう
横腹を神の翼が切り裂いた
深くはないが、浅くもない一撃を喰らってしまう
そしてできたキュリクレイの構築時間
リタは光の周波数を変える
実際に見える可視光線
情報を乗せてデータを送信できる赤外線
人体に影響がある紫外線
光のベクトルを操ることも可能のキュリクレイ
光は電磁波の一種である
つまり光を司るリタは電磁波も扱うことが可能で
周波数を変えることで携帯電話の電波にも使えることができ、赤外線にも利用可能
さらにいじれば可視光線、マイクロ波にも変換可能である
さて、マイクロ波
これは電子レンジに使用されている
電子レンジはマイクロ波を使用して分子を振動させて温める
それ以外にも濡れた猫を電子レンジで乾かそうとして起きた悲劇なども都市伝説も有名である
人体にあてたら血液が沸騰するか人体が膨脹し爆発なども起きる
そんなマイクロ波
リタはキュリクレイでそれを再現
可視することはできないマイクロ波だが、魔法により赤い光を放っている
リタはそれを躊躇無く放つ
神の翼を避けるのに専念していたアユリ
広範囲に行き届くように調整されたその一撃
赤い光がアユリに放たれる
「…まず!!」
攻撃の気配に気づいたアユリ
しかしその攻撃を防ぎきるほどの魔法を構築する余裕は全く無い
足場を頭上に作成
くるりと一回転して地面に向けて突っ込む
無理矢理地面に潜ることでリタの攻撃を回避する
《魔氷・フィールド》
そして、ようやくアユリはきちんと魔力を込められた魔法を発動できた
「ちっ!!」
リタは軽く舌打ち
闘技場内の地面が氷で覆われる
「さて…ようやく防戦一方な試合から解放されるわ」
一方的な試合からようやくフィールドを発生することができて、リタと戦う上での最低限の準備が終わる
云わばここからが本当の試合となる
代償は小さいとはいえない
腹部の傷は氷で傷口を固め、出血を抑えて痛覚も麻痺させているが、身体の動きは少し制限されてしまった
「そうですね、ここからが本番ですね」
リタとアユリの距離
約500メートル
距離を詰めるなら常人ならば50秒程度で可能であろう
だが、一瞬
《魔氷・ソード》
まばたきをしている瞬間に二人は互いの武器で攻防を繰り広げる
リタの"粉砕"の付加が付いている金鎚でもアユリの魔法で生成された氷の剣を壊すことは叶わない
武器対武器
二人とも自分の手足のように操りぶつけ合う
合間合間に拳や蹴りを放ちながらも二人の戦いは互角
《キュリクレイ・光玉》
《魔氷・絶対防御》
光の玉がリタの周囲を漂い
氷の玉がアユリの周囲を漂う
アユリの攻撃を光の玉が防ぎ
リタの攻撃を氷の玉が防ぐ
全くの互角の試合
《キュリクレイ・位相》
リタが自身の光の屈折を操り左横腹を狙った右蹴りを
右横腹を狙う左蹴りに見せる
しかし、攻撃の気配で防御する絶対防御の氷は視覚に惑わされずリタの攻撃を防ぐ
《魔氷・自動攻撃》
《魔氷・拳》
アユリはリタへと氷の剣を投げる
リタの肩を掠め、さらに地上から氷の氷柱が伸びる
アユリ自身も拳に氷を纏わせリタへと追撃する
リタは全ての攻撃を避けきれないと判断し、アユリの攻撃を避けるのを諦めた
「がぁ…ぁ!!!」
アユリの一撃はリタの肋骨を全て粉砕する
その肋骨損傷の代わりに
《神の翼・突》
リタは超至近距離で神の翼を発動
「っ!!」
リタの右手から光速の一撃が放たれアユリを貫く
「く…」
《魔氷・フリーズ》
鳩尾から下腹部までを貫かれながらも魔法を発動
神の翼を伝いリタの右腕を凍結させる
《神の翼・突》
全身に行き渡る前にリタは神の翼でアユリの首を狙う
「はぁ…ふ~…」
「…ぁ…ど…する?」
体を神の翼が貫いているアユリはにこやかに血を吐きながら微笑んでいる
アユリの首筋には神の翼が
リタの首筋には地面からの氷柱が伸びていた
徐々に徐々に氷がリタの右腕を凍結させ肩にまでかかる
「…わ…たし的には…殺し合…いでしたら、…両方首が…飛んでます」
ピキピキと氷が覆っていく
光による光熱で氷を溶かしていくが少し凍結の方が速い
「そ…うね」
「試合…でしたら…はぁ…」
リタはゆっくりと溜め息を吐く
肋骨がボロボロで呼吸するのでさえ激痛が走る
ため息と同時に血が流れ、それと同時に神の翼が消える
力無く落下していくリタ
「!」
下は氷である
しかもアユリ特製の氷
普通に10m程とはいえ今のリタなら死ねる
アユリは氷結を解除
自身の傷を無理矢理氷で塞いで、リタの首根っこを鷲掴む
「はぁ…危ないわね…」
一安心
「アユリさん…貴女の勝ちです…私は…疲れたので…寝ます…」
少しだけ口元を緩ませ微笑みながら気絶するリタ
[試合終了…アユリの勝ちだ]
勝敗を分けたのはダメージの違いである
殺し禁止のため、リタは神の翼で殺さない程度の大きさで突き刺し、アユリは自分の拳で死ぬことは無いと判断して全力で殴った
その結果、リタは敗北した。
[試合終了ぉおぉぉぉおお!!!!熱いバトルに勝利したのはアユリ選手です!!!!]
試合終了と共に結界が解除され飛影は直ぐ様闘技場に降り立つ
「あ…飛影様」
「良い勝負だったな…さすがアユリ」
ポンポンと労いの言葉と共に軽く頭を撫でる
(さ…!!触られた!!あの飛影様に頭撫でられてる!!!!え?これは夢!!?いやもう夢で良いや!うへへへへ~)
「ふぎゃっぷ!」
「ぬ?」
いきなり妙な奇声をあげてアユリはその場で気絶する
アユリとリタが地面に激突する前に飛影は二人とも風華で優しく浮かばせる
(疲れたのか?)
顔を真っ赤にしながら幸せそうな表情で気絶しているアユリ
自分のせいだとは思っていない飛影は医務室へとそのまま連行した
さて…更新遅くなりました。すいません。
リタはまだ若いんでアユリには勝てませんでしたね~
相変わらず…戦いがしょぼくて申し訳ないです。
残りは飛影、アユリ、ギルギア、リーベ、静紅です。
次の試合は飛影とギルギアです。
次は丁度良く40話です。
次もよろしくお願い致します。