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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
最強決定トーナメント編
38/110

静紅VSアンジェレネ

気付けば38話です…


って微妙な話数ですね

読んでくださりありがとうございます


[さぁ!!!!3回戦!!2試合目!!!静紅選手とアンジェレネ選手の戦いです!!!!]


3回戦レベルが高くなり観客の数もボルテージも鰻登りになっている状況


闘技場にはその場に似合わない少女二人が対峙している


アンジェレネはまるで獣のように静紅を威嚇し


静紅はニコニコと微笑んでそれを流している


[オッズはこちら!!!]


静紅2.6倍


アンジェレネ2.5倍


僅かにアンジェレネの方が高い


昨日の飛影とダドマの好き放題番組でアンジェレネ負けると言っていたが


使えば勝てると想像した客が使用することに賭けてベットした


アンジェレネはすでにダガーを構えて威嚇中


静紅は腕組みしながら笑っている


[まぁとりあえず、あれだな…この試合はぶつかり合いじゃないが面白いぞ]


飛影は寝転がりながらも真剣な目で試合を観戦しようとしている


寝転がっている理由は簡単で、昨日の放送事故後ダドマに追い掛けられて無駄に体力を消費してしまったため、その回復である


[それでは!!試合…開始!!!]


《次元破壊》


試合開始の合図と共に静紅は魔法を発動


パキンとなにかが壊れる音と共に空間が裂けた


裂けた空間は闇の色


その不気味な闇色の空間に静紅は躊躇無く手刀を放つ


「じぇい!!!」


アンジェレネは直ぐ様その場から離脱


アンジェレネがいた空間に同じ空間の亀裂が発生し静紅の腕が突き出していた


突き出した腕を狙ってアンジェレネはダガーを振り下ろす


しかし切り裂く前に腕が引っ込まれ回避される


「あらあら残念ね」


余裕の笑みを浮かべている


静紅が腕を引っ込めると同時に空間が修復される


「…」


イラ


と効果音が響いたような雰囲気が拡がる


「こんのぉー!!!」


一直線に静紅に向かって接近


勢いそのままにダガーを構え切り裂く


《完全領域》


と同時に静紅を覆うように円形のバリアーのような壁が発生する


ダドマの鱗を砕くことができた一撃


完全領域によって防ぎきられる


「あら残念」


「超キック!!!!」


微笑む静紅


腕より足の方が力が強い


それは当然のことである


全力で完全領域の防御壁に蹴りを放ち


《次元破壊》


防御壁に直撃する直前脚が亀裂に入る


「がぁっ!!!」


背後から攻撃


次元の出口がアンジェレネの背中に配置されていた


アンジェレネは背後からの攻撃を避けられずそのまま防御壁に向け吹き飛ぶ


静紅は完全領域を解除


「あら残念…これで終わりね」


拳を作り吹き飛んでくるアンジェレネに向けて放つ


《アンビリルワールド》


直撃する直前アンジェレネの姿が消える


「あら…残念。でも内臓は確実に痛めているはずだし、一回見れたから良しとしましょうか」


[強い強い強い!!!アンジェレネ選手を全く寄せ付けません]


無傷の状態でアンジェレネを負傷させた静紅


観客からも驚愕の声が響いている


[いや、完全にアンジェレネが悪いな。静紅とやるときは絶対に全ての攻撃を寸止めできるようにしなきゃならないのに振りきるからだ]


静紅と戦う上での鉄則である


静紅の次元破壊は亀裂に入れてしまえばどこにでも移動させれる


対策を練っていないと自分の攻撃がそのまま返ってくるのだ


「さて…と」


静紅はゆるりと正座してポケットからお茶を取り出す


余裕ではなく来るなら来るでもう一度世界の移動を見れるわけで、緊張して体力消耗が面倒だと思っているだけである


静紅は勝つためではなく宝を盗りたいという気持ちの方がでかいのである


飛影はマイクを切り後ろでボーとしているシーレイの方を向く


「…20」


あと何分後にアンジェレネが現れるか聞こうとする前にシーレイは返事をした


「了解」


ぐてぇと飛影は寝転がって寝始める


20分


観客達はいつ始まるかわからない戦いに緊張してずっと凝視していた


きっかり20分後に飛影は起き上がる


マイクのスイッチをONにする


と同時


「だっらっしゃぁああああ!!!」


アンジェレネが現れるその手には槍が握られていた


《完全領域》


お茶を飲み団子を頬張っていた静紅だが魔法の準備はしていて一瞬で完全領域を発動


だが


当然アンジェレネの持つ武器が普通であるはずは無い


ただの全てが鉄の槍という非常に重そうで使い勝手が悪そうに見える槍


そのアンジェレネの槍は静紅の防御壁を豆腐のように貫く


「あら!!?」


余裕で防げると思っていた静紅に槍が放たれる


アンジェレネの全力の一撃で同時に衝撃波が巻き起こる


「ひゃ…ひゅ…ひょぉおおおおおお」


ギリギリ僅か首の皮一枚切れただけである


首を捻り頑張って避けていたが


確実に避けれる自信は全く無く、首が飛んだかと思っていた静紅


「い…生きてるわ~」


ほろほろと涙を流す静紅


「そのまま一回死んできてくださ…い!!!」


「ぐえ」


アンジェレネはそのまま槍を振り回し静紅を投げる


《次元破壊》


「ひゃあああああああ」


投げられた静紅はそのまま空間の亀裂に飛び込む


アンジェレネは追撃を諦める


「あ~死ぬかと思ったわ~」


華麗に着地する静紅


痛そうに首を抑えているが微笑んでいる


「くっそ~私は背中めっちゃ痛いのに~不公平です!!」


調子を確かめるように槍を綺麗に振り回す


「その槍ってもしかしてシリウス?」


「?そうですよ~結界殺しのシリウスです」


普通の槍よりも遥かに軽く遥かに強力な槍であるシリウス


当然神の武器である


特性は結界殺し


結界や防御壁をまるで豆腐のように破壊することが可能である


[またチート武器か]


軽く呆れている飛影


出るわ出るわのチート武器


シリウスとわかった静紅は諦めではなく歓喜の笑みと眼がキラキラと光っていた


「あらあら~やっぱり持ってたの?丁度いいわぁ」


「ま…まさか」


静紅の狙っていたお宝


「ちょ~とほしいお宝があるのだけれど、強固な結界があって盗めないのよ。飛影君に協力してもらおうかとも思ってるのだけれど、それがあるとかなり便利なのよ。」


本当に愉快そうに微笑んでいる


「え…偶然ってあるんですね~」


汗をだらだらと流し始める


アンジェレネは今葛藤している


負けて気絶でもした日には確実に盗られる


シリウスを仕舞えば奪われることはないがあまり対峙している状況で使用したくない


「…決めました!!勝てば問題ないです!!!」


単純思考


しかし一番の選択である


「まぁ何でもいいわ」


《次元破壊》


手刀


空間を越えてアンジェレネを狙う


「っふ!!」


その前にバックステップで距離を離してそれを回避


力の限り槍を前方、静紅に向けて突き出す


絶対強者級であるアンジェレネ


ただそれだけの動作で衝撃波が静紅へ襲いかかる


衝撃波だがシリウスが起こした衝撃波のため結界は意味をなさない


[あぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!ダドマ水!!!!!!!!!]


飛影が思い出したかのように叫ぶ


水という言葉で全てを理解したダドマ


《天変地異・水壁》


《次元破壊》


静紅が次元破壊で移動して衝撃波を回避


と同時に衝撃波が結界が粉砕される


シリウスは結界殺しの槍である


観客席と闘技場を隔てているのも結界である


安全地帯は完全に危険地帯に変化した


衝撃波が観客を襲う直前になんとかダドマの魔法が展開


水をドーム状に包ませて衝撃波を防ぎきる


「あ…」


「…あらあら」


ようやく自分が仕出かしたことを理解したアンジェレネ


ダドマの魔法が間に合ったからいいものの、あと少しでも飛影が気付くのが遅れた場合や、ダドマの魔法展開が遅かった場合は観客席の半分が消し飛んでいた


[えっとーアンジェレネ]


「はい!!?」


飛影の呼び掛けにビクリと震えるアンジェレネ


[…いや言いたかないけどさ、失格]


「えええええぇぇえぇえぇえぇぇえぇぇぇえぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!?」


ルール上


殺し禁止が一番だが

観客を危険な目に合わせるのは二番目に重要である


さすがに飛影でも失格にするしかなかった


その場に崩れ落ちるアンジェレネと静紅


「スイーツが…」


「…お宝」


一人は優勝賞品を惜しんで


一人は宝が盗れなかったのを悔やんでいた


[………試合終了ぉぉ!!!!!まさかのアンジェレネ選手の反則敗けです!!!!これは予想外!!]


アンジェレネ側に賭けていた者達のブーイングが起こる


「シーレイ…わかってたか?」


煩わしそうにブーイングを聞きながらシーレイに問いかける飛影


「…うん」


「いや教えろや」


「飛影…気付く…大丈夫…アン…お仕置き」


ポツポツと呟いているシーレイ


「お仕置き?なんかやらかしたか?」


「昨日…うるさい…睡眠…邪魔」


シーレイは睡眠欲が全てだとも勘違いされるほどの睡眠大好き少女である


そのシーレイの睡眠を妨害したものは必ずお仕置きされる


「…」


神様なのに運がないまだ崩れ落ちているアンジェレネを見て


少し誇らしげなシーレイを見て


飛影は深い溜め息を吐いた


う~ん

良いバトルが書けない


ちょいとミスですね~

女の子同士だと血生臭いのが書けないですorz


ってかノリで書いて気付けば反則負けのアンジェレネさん


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