表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
22/110

家族になった日

見てくださりありがとうございます

優希採用から1ヶ月の月日が流れた


「暇だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!」


ソファーにゴロンと転がりサボっている優希


というよりもサボってるわけではなく


やることが無いのだ


現在の優希の仕事は

朝起きる

朝飯と弁当を作成

シーツを替える

服やシーツを洗濯する

正面玄関の掃除

干す

自分の昼飯


楽すぎるのだ


庭の手入れも飛影がやるし

敷地外はどうでもいいし

使ってる部屋は各自で掃除するし

使ってない部屋は飛影が魔法でぱぱっと終わらせるし


本当に暇なのである


最初は150万円と聞いて

屋敷見て納得し

働いて暇すぎる


「ガーデニングでもしようかなぁ~」


この一言がきっかけで

意味不明な植物が生えることを今は知らない


「ひ!ま!だ!!」


ゴロゴロとソファーから落ちて転がる


ご飯等もコース系やちゃんとしたモノを作るのかと思えば


朝飯はご飯に味噌汁に卵焼きでも許されるし

トーストにハムエッグでも許されるし

寝坊した時も卵かけご飯にして飛影に頭を軽く叩かれたが冗談の域であった


夕飯も一般料理で良い


逆に凝りすぎると

何か良いことあったと思われはしゃぐ


更に土日は休みなのである


150万円貰えるかが既に怪しい


土日は飛影が料理を作ったり


みんなで外食などである


「家族…かぁ」


まるで家族のようだと思って微笑む優希


一度も家族がいた記憶がない


今回ですら従者として雇われているだけ


「鬱だぁ!!」


ドーン!


優希の叫びと共に正面玄関のドアが勢いよく開く


「ってひゃあ!!泥棒ですか!?」


この時の優希は知らないが飛影が家を空けている時は必ず魔法で遮断しているので泥棒は入れない


「家主だアホ」


学校をサボってきた飛影が帰ってくる


時々

何故か優希が憂鬱になる時に限ってサボってくる飛影


「また学校サボリですかぁ~?いけないんですよ~」


ニヤニヤと笑う優希


「今日は用があるからな」


ゴロゴロと転がっている優希を風華の風で立たせる


「ほい、1ヶ月ご苦労様!!給料じゃ」


150万円の札束を手渡しする飛影


「…マジに貰えるとは思わなかったです」


ぱぱっと確認すると全部本物である

「約束は守るぞ?」


「いや…仕事内容と一致しないんですけども!!」


この条件での仕事ならせいぜい20万である


「???…多くて嫌なのか?」


「いえ!!超嬉しいです!!」


がっしりと札束を掴んで離さない優希


「よし!!んじゃあ1ヶ月記念を祝って遊び行こうぜ!!」


「え?えぇ?」


優希の返事など関係なく飛影は優希の手を取り引っ張っていく


「ちょっ!!せめてお給料しまってからが!!」


その手には150万円

財布に入る金額ではない


「それもそうか」


飛影は手を離す

そそくさと優希はお金を部屋に置いていく


部屋でさえもおかしいのだ

好きな部屋にいいぞと言われ適当に選んだ部屋は飛影の部屋よりも若干広い


家具なども飛影のお金でみんなで買い物に行くほどである


優希は部屋まで走って戻りベッドの上に札束を投げる


「お待たせっす!!」


「お待たされた」


「えぇ!!?」


「待たせたいうからだ」


軽いコントのような会話をかわしながら飛影は再び優希な手を掴む


「1ヶ月記念だから、遊びいこ~」


飛影がサボっている理由として優希の1ヶ月記念日ということがある


「りょか~っす!!」



>>>>>>>>


優希と飛影はウィンドウショッピングを楽しみながら過ごしていた


飛影が立ち止まった先は役所


「本当は気付くまで放置しようかと思ってたけど、気付かなそうだからなぁ」


「?」


飛影が意味深なことを言うが優希はなにかがわからない


「世界の二割をくれるんですか!?」


魔王や魔法の存在を知った優希は冗談混じりにふざける


「む…そっちのが嬉しかったか!?失敗したな…」


しかし本気で悩む飛影


世界の二割程度なら

絶対強者級の飛影ならば可能である


「いや…嘘ですよ!!」


少し慌てて否定する優希

本当にやりかねないのである


「…冗談だ」


ニヤリと笑う飛影


「ムム!?やりますねぇ」


ニヤニヤと微笑みあう両者


何かやろうとしている表情


役所の目の前


「そういえば…」


先に仕掛けたのは優希

この勝負


どちらが相手の弱点を攻撃できるかの勝負である


「椿さんが次学校サボったら説教しようと言ってましたよ」


「…マジ?」


椿の説教


飛影はそのフレーズを聞いた瞬間

顔色が青くなる


想像だけで飛影をここまで追い詰める椿の説教


その恐怖は計り知れない


「俺さ…ワイン部屋作ったんだよ」


「…あ゛?」


飛影の反撃


心当たりがある優希

眼を逸らす


「全部で222本あったんだけどさぁ!!」


必死に飛影と眼を合わせないようにする優希


「いつの間にか212本になってたんだよね~!!」


「…不思議ですね!」


誤魔化そうとする優希だが

全て分かってるぞ

という眼で見られている


「…ごめんなさい」


「分かれば良し」


飛影の勝利


そんな馬鹿なことをやっている内に飛影は手続きを済ませていた


「はい」


一枚の書類


飛影から手渡される


優希が見るとそこには自分の名前が書いてある


市原 優希


「え?」


「プレゼントだ。迷惑だったら言えば良い」


孤児として育った優希


初めて名字ができた日である


>>>>>>


「飛影にとっては従者とかはどうでも良かったの」


その日に優希は椿と話していた


「私も黒鋼君も飛影も家族。優希ちゃんも家族にしたかったんだよ」


「…っ」


飛影が従者を雇おうと思っていた理由はそれだけであった


「改めて、自己紹介私は市原椿です」


「…私は市原優希です!!よろしくっす」


こうして

優希は市原と名字が付き


家族の一員になった


翌月

給料ではなくお小遣いを貰い


屋敷を改造したり

ガーデニングをする


>>>>>>>


「ヤバくないですか!?」


「…そうね。面白かったわ」


話が終わるころには優希はテンションが最高


お酒も気付けば5杯ほど飲んでいた


「…そういえばリーベさんは飛影さんといつ出会ったんですか?」


気になってはいたが今まで聞いてなかった優希


つい最近居着いたのである


リーベは既に10杯以上飲んでいるが少し頬が赤くなっている程度で酔ってはいない


「…もう少ししたら話してあげるわ」


思わせぶりなことを言う


「こんな時間から酒って馬鹿やってんな」


リーベの隣に飛影が座る


店員が張り切り始める


「あら飛影?でもあなたも飲むつもりじゃない」


「まぁな」


店員が神がかった速度で飛影にビールを届ける


「私も飲んでいいのか?」


優希の隣に火月が座る


基本的に優希が飲んでいるのもスルーしている飛影


「いいぞ」


即答である


「…まぁいっか」


「優希さんも飲んでますし」


続いて椿とリタが座る


全員集合である


「飛影はどこ行ったの?」


全員に酒が来るまでは我慢しているリーベと優希


「城とセツネの墓参り」


飛影が今日メリアに来た理由の一つでもある


今日はセツネの命日である


「そこで椿とかと合流した」


椿もセツネと仲が良かったので動物園の後にリタに付き合ってもらい墓参りに行った


そこで飛影と合流し


どうせだからということで魔力を探知しここにいる


「酒持ったな!?んじゃ家族が増えたことを祝して乾杯」


『乾杯~』


家族で卓を囲み酒をあおる


火月の周囲は酒が強すぎるせいもあり


火月がお酒に慣れていないこともあり


火月は開始一時間で潰れた


思いつきで話書いてるんで


次の話何にしようか…悩みます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ