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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
2/110

一般風景

誤字脱字あるかもです

ここは人間界

科学がそこそこ発達し

というよりもごく普通にただの世界と変わらない世界

日本の横浜にある

私立東東高校ひがしあずまこうこう

略して東高とうこう

まるで狙ったかのように全国でも真ん中な学力で

平凡に将来に夢も見いだしていない生徒が集まると言われている学校


中高一貫で

合わせて人数も1400名程度

何の取り柄も無く

部活も全国に行くことも無く

せいぜい最高でも予選の二回戦を突破できるかどうか

そのレベルの集まりである

平凡が学校の校風かと勘違いされている程である


校舎も所々窓ガラスが割れたりドアが外れているだけで誰もが考える学校の校舎が2つ合わさっているだけである


進路としても工業系や商業系の学校ではなく


進学校とも呼べるほどの良い大学に行けるわけでもなく

せいぜい二流大学に進学できる程度


そんな平凡な高校


三年の教室での歴史の授業を受けている少年がいた


「うっしゃぁぁぁぁぁカン」


いや受けているという表現には語弊があった


身長が160cmと平均よりかは小さく

ツンツンした黒髪で少し身長を誤魔化し

顔立ちは整っているが少し幼く18歳には見えない少年

制服など無視で灰色のタンクトップに黒のコートを着ている

名前は飛影

名字は市原

何を隠そう魔王である


飛影は教室の隅に2つの机をくっつけて麻雀をやっていた


授業中にも関わらず思い切り騒いで周りの迷惑など気にしていない様子である


「あぁ飛影、ロンです。国士無双です」


そしてそんな麻雀をやっている飛影の対面には、少女がいた


身長は155cm

栗色の髪が肩までかかっていて可愛いとも綺麗とも取れる整った顔立ちで18歳には見えず

せいぜい16歳程度である

涼しい表情で牌を倒す少女

名前はリタ

名字はレーン

何を隠そう魔王の補佐である


「…え?…いやいや!何回目?ねぇ役満何回目!?」


立ち上がり驚愕を露わにしながらリタに詰め寄る


ちなみに授業中である


「だから…麻雀は止した方が良いと言ったじゃないですか」


リタは役満を上がったにも関わらず、冷静に対処する

まるで役満が出るのが普通のように


「…クッソォ!セコいぞ!」



机をバンバンと叩きながら本気で悔しがっている飛影


しかし授業中である


「当然です。飛影だって知ってるじゃないですか」


飛影は魔王である

リタは魔王補佐である

しかしリタは魔王補佐でありながら神である飛影は魔王と言えど運の総量は平凡であるが

リタは神なので運の総量が当然桁が違う


例を上げるならば


自販機で当たりが終わらない


ガリガリ○なら当たりしかでない


くじ引きは常に思った通りに


宝くじは最高金額のみ


特売商品が必ず残っている


麻雀は役満しかでない


などなど


飛影もそれを知って

いるのだが


本人は勝つ気満々であった


「クッソォ!罰ゲームはなんだコラ!」


一旦座ったかと思えば立ち上がる


何度も言うが授業中である


「それでは…猫の真似しながらここから飛び降り、各教室を回って思い浮かんだ一言を叫んできてください、…あ、高校の校舎だけでいいですし、一般教室だけでいいですよ」


にっこりと知らない誰かが見たらそれだけで惚れてしまいそうな笑みを浮かべるリタ


「よし!行ってくる!」


力強く頷き準備運動を始める


「うるさいぞ市原ぁ!!」


しかし


いや


やはり


いや


当然ながらも


遂に教師がキレた


飛影は今の今まで気付かなかったように教師に視線だけを向け

観察する


上から下まで観察し、興味がなくなったのか視線を戻す


「オイ!聞いてるのか!!!?」


反省の態度が見られない飛影へ再びの叱責をとばす教師


飛影は視線だけを再び教師に向ける

「五月蠅いぞガキ」


リタと話していた時とは違う

冷めた声で殺気を込めながら呟く


その一言で教師は言いようの無い強力な圧力を感じて口を紡いだ


「んじゃ行ってくるよリタ」


再び声に感情がこもる


「行ってらっしゃい飛影」


飛影は窓から身を乗り出し

そのまま飛び降りた

「ニャぁぁぁぁぁぁ!」


猫の物真似をしながら


ちなみにであるが

三年の教室は四階にあり

高さは8メートルより少し高い

いつもの事ながらも

窓際にいる生徒は身を乗り出して飛影の安否の確認をするが


(意外と上手でしたね)


リタは飛影の心配よりも物真似に対する感想が浮かんでいた



よんでいただきありがとうございます

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