他愛もない話
調子乗ります!!
感想くれるとめっちゃ嬉しいです!!
調子乗りましたごめんなさい
まことに申し訳ございません
飛影がリーベの心配ではなく自然や建造物が心配になり城を出ると入れ替わりに火月が再び入ってくる
「なぁなぁセリエさん。昔の兄ちゃんってどんな感じだった?」
ソファーに腰掛ける火月
「…昔かの?」
火月にとってはまだ二日目なので飛影のことをよく知らないのが現状である
しかしセリエにとって昔という表現は困る
なにしろ飛影は200年程この城に住んでいる
メリアの城の国王が4回変わった
それだけの歴史がある飛影
一概に昔とはいえどの時代かがわからない
「儂の子供の頃か?それとも飛影がメリアに来た当初か?」
「兄ちゃんって噂だと話しかけても無視されるって噂があるんだけどそんなこと全然ないし、椿さんも普通の人とは話をしないって言うんだけど、メリアの人とは普通に話してるしなんでかなぁ?って」
火月の話を聞いてメリアは溜め息を吐く
「あの馬鹿まだ駄目なのか」
火月の不思議そうな表情
「そうじゃな…それはおよそ200年前の話じゃ…長くなるぞ?」
「全然構わね~よ」
やはり男勝りな口調
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「良い天気だ」
飛影はセリエに報告に行く前にある人物を発見する
「そうですね。お茶が美味しいです」
城の屋上にある庭園
飛影は花は囲まれながらテラス席のような雰囲気の中優雅に紅茶を飲む
対面に座っているのは
16歳の少女
世界一のメリア国の第一王女
名前はエリア
名字はメリア
メリア・エリアである
腰まで伸びている綺麗なストレートの金の髪
ドレスのような服を着て
おしとやかな雰囲気の王女
その姿はかなりの可愛いさだが
外見はか弱いが強力な魔法使いである
「お父様はどうなさったのですか?久しぶりに会えて嬉しいです。」
セリエとエリア
現在二人しか王族はいない
王女のエリアは両親を事故で亡くし
セリエが父親代わりに育てていたのだが
エリアがセリエを呼ぶ際はお爺様で
飛影を呼ぶ際はお父様である
たまにそのことでナイーブになるセリエ
だがそれは当然のことで
飛影はまずエリアの名付け親でありセリエは王としての公務があるが飛影は暇なことが多かったので
基本育てて教育したのは飛影である
余談であるが飛影はメリア国の王族や従者の赤ん坊などを育てていた
「今日は妹ができたからその紹介に来た」
「お父様の妹…ですか?私の叔母様ですね」
微笑むエリア
実に3ヶ月ぶりの父親との会話で嬉しさが身体全体に広がっている
「いや…火月は15歳だからエリアより一つ年下だぞ」
「まぁ!とても面白いですね。さすがお父様です」
クスクスと手で口を隠し行儀良く笑う
「俺がいない間に変なやつとかに言い寄られたりしてないよな?」
少し不安そうな表情の飛影
飛影は純愛からの結婚でしか認めていない
また世界一のメリア国だが200年前から全て王族は恋愛結婚で
離婚することもなく仲良く生涯を終える
飛影の影響である
特にエリアは両親がいなく飛影が付きっきりで育てたので本当の娘のように思っている
「ふふ!お父様は心配性ですね。」
微笑むエリアにホッと安堵の溜め息を吐く
「13人くらいに言い寄られましたよ」
飛影の動きが止まる
「やはりお父様がいないと強気になる方が多いですね。」
微笑んでいるエリア
エリアの可愛さ
世界一の国の王女
と2つの特徴があるエリアは他国の王子に人気で度々パーティーに誘われる
推しに弱い彼女はパーティーに参加させられ
王子や貴族から交際を申し込まれる
飛影がいた時はパーティーに付き添いで付いていき睨み一つで黙らせていたが
飛影という最大の生涯が消えた彼らは強気にどんどん誘っていたのである
「エリア」
「はい?」
ニコニコと微笑んでいる
「そいつらの所属してる国教えて欲しいんだけど」
飛影の言葉に可愛らしい微笑みが若干引きつる
「教えたらお父様どうするのですか?」
「滅ぼす。皆殺しだ」
ニッコリと極上の笑顔
その笑顔の意味をエリアは知っている
(…本気です)
「お父様安心してください。ダンスの申し込みも交際も全て断りましたから」
さすがにそれを許すわけにもいかないのでエリアはやんわりと説得する
「エリアそんなに断れたか?」
気が弱い彼女のそんな姿が想像できない飛影
「そうですね…状況説明致しますよ」
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「しかしさっきのリーベさんの霧が何だったのか気になりますね」
「そうだね~あっ可愛い!!」
リタと椿は現在動物園にいた
しかもただの動物園ではなく珍動物園である
リーベの魔力の増大と霧の発生
すぐに収まったがあれは何だったのだろうかとリタは少し真面目に思考するが椿は目の前の珍動物に夢中である
椿が今夢中なのは
キモカワイイではなくただのマヌケ面したカバとライオンが合体したような動物
面白いが可愛いとは思えなかった
「まぁまぁリタちゃん。たまには息抜きも必要だよ」
えへへと幸せそうに笑う椿
「はぁ…そうですね。たまの息抜きをしっかりと満喫しましょうか」
カバ肉という旨いのか判断が難しい
そもそもその肉はどこから調達しているのかがわからないが椿とリタは仲良く2つ買って食べ歩いていた
笑い合う二人
それはとても絵になる構図で男達は例えカップルだったとしても振り向いてしまう
「君達可愛いね!!ちょっと遊び行かない?」
チャラチャラしている若い男二人がナンパ目的で近づいてくる
『…』
二人の白けた視線
「…絶対楽しいって!!」
しかし男はめげずにリタ達の進路に先回りし歩みを止めさせる
「やはり飛影と違って私はまだ認識がされてないのですかね?」
まだ飛影の補佐になってから1年程度しか経っていない
そのためメリアの国民でも知らない者は多い
椿など200年以上いるが分かるのは城の人間だけである
「とりあえず邪魔」
ニッコリと笑顔で進路妨害している二人に微笑む椿
「面倒なんで」
椿の方を向いてしまった男二人
リタはそのまま歩いて男達に接近しドカンと吹き飛ばす
そして何事もなかったように歩き始める
「やっぱり強いね~」
「まぁ飛影の補佐ですから」
リタが
多分気絶するだろう
と考えて放った攻撃は見事に気絶した
赤ん坊を高さ2メートルから落下しても死なないようにする程度の難易度であった
「リタちゃんよく飛影の補佐なんてできるよね~」
「当然です。補佐ですから」
微笑むリタだが返答にはなっていなかった
しかし何となくわかってしまう椿
(飛影の近くは忙しいけど楽しいからな~)
「そういえばこの間は苦労しましたよ」
その時を思い出したのか苦労と言いながら笑っている
「どんな話?」
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『乾杯!!』
昼間からバーで酒盛りしているリーベと優希
リーベはカクテルを優希はビールを持っていた
メリアにも当然法律があり成年は18歳
未成年者(18歳)はお酒を呑んではいけないのだが
確実外見で未成年だとわかる二人が呑んでいる
その理由は簡単でリーベは飛影と一度来ているのだ
その時に飛影の連れと認識されているリーベ
とその連れの優希は許可が簡単におりる
魔界というよりもメリアには魔王の知り合いだから
金をまけろ
サービスしてほしい
偉そうにふんぞり返る人間
と詐欺師がいるが
観光者ならともかくメリアに住んでいる者は瞬時に嘘を見抜ける
というのも飛影の知り合いはまず偉ぶろうともサービスしろとも言わず逆に店にサービスするものも多い
更に言えば確実に一回は連れまわすので記憶に残るのだ
なのでリーベは無理なく優希も覚えられている
「今日は私の奢りよ」
上機嫌なリーベ
酒屋で優希はリーベと偶然会い今現在一緒に行動している
その時から上機嫌なリーベに優希は疑問であった
もともと屋敷にいる優希とリーベの二人は仲が良い
優希がワインセラーからワインを拝借して一緒に酒盛りをしたりしている程である
「上機嫌ですね~そんなお金あるんですかぁ?」
猫のように笑う優希
「貯金自体は500万くらいね。」
飛影の屋敷に住んでいる者は毎月100万円程お小遣いとして支給される
異質で異常な飛影は金銭面でも異常である
「…かなり貯まってますねぇ!?」
「あら?優希はそれ以上貰ってるじゃない」
優希は雇われている身なので毎月150万円程貰っている
「いやぁ恥ずかしいことに貯金10万円くらいです!それに皆さんと同じですよ?私もお小遣いにして貰ってます」
飛影の屋敷には落とし穴を始めとしトラップが満載
隠し部屋も多数
地下室などもはや迷宮である
その原因は優希だ
彼女は飛影から家を改造する許可をもらい好き勝手に改造しまくっている
結果トラップ屋敷になったのだ
なので改造費で金が吹き飛んでいる
「?なんで小遣いなの?」
「ふふふ~それにはこの優希ちゃんの甘い甘い青春が含まれてますよ~」
ニヤニヤと笑う優希
「良いわ。酒のつまみになりそうね」
リーベは酒を飲み干し
自分と優希の分のおかわりを頼む
他愛もない話しです。
やりたかっただけで
1、飛影のメリアの人物に対する態度
2、これから出番増やそうかと思う飛影のほぼ娘のエリアの話
3、リタの苦労話
4、優希の詳細
を一話づつやろうかなと