表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
14/110

吸血鬼と切り裂き魔

PV2000超えました


超絶うれしいです


誤字脱字ご指導お願い致します。

飛影がリーベのもとへ走る少し前のことである


リーベは飛影の屋敷に住み始めてまだ日がそんなに経っていない


もともとは人間界の住人だった彼女は二回目の魔界に上機嫌であった


一回目は飛影が案内してくれたのでサービスがあり


二回目に一人で酒を買いに行こうと世界一のお酒が集まる店と世界一お酒の種類がある店がくっついている店に向かう途中


道は詳しく知らないため

前回飛影が案内してくれた道をそっくりそのまま歩いている


そして記念公園に入る


(子どもがいっぱいね)


自分と同じ位の外見


つまり正真正銘の10歳程の少年少女が無邪気に遊んでいる


(美味そうね)


吸血鬼として

人間の上位種として和むという感想よりも


リーベは家畜がいっぱいとしか認識していない


(あ~飛影から止められてなきゃ食べたのに~)


前もって飛影からはメリアの国民は食べちゃダメと釘を刺されている


物欲しそうな眼で少年少女を眺めながらトボトボと歩く


(日差しが強いわね)


ん~


と大きく伸びをして太陽を睨みつける


吸血鬼の弱点の有名どころの太陽の光


しかしリーベは弱点でも何でもない


ただ太陽が出てると眩しいと


ごく当たり前の感想な位なんてことはない


他にも吸血鬼の弱点


十字架


(あれになんの意味があるの?)


銀の弾丸


(撃たれたら当然少しは痛みを感じるわね)


銀のナイフ


(素材がなんであれ刺さると痛いわよ)



(心臓に杭って意味ないのよね。刺しっぱなしにしても抜けるし)


流水


(飛影と海行きたいなぁ)


こんな具合に弱点はない


「さ…て…と」


腕を回しお酒を買いに行く準備をして


放射線を描いて血を撒き散らして飛んでいく


「?」


いきなりのことに少し戸惑ってしまうリーベ


止まっている間に


次に左腕


次は両足


最後に首を切り裂かれる


周囲からうるさいほどの悲鳴が上がる


それと同時に馬鹿笑いする声が切り裂かれて胴体と別れたリーベの耳に聞こえた


周囲にはその声は届いていない

リーベの眼に映るは自分を切り裂いたと思われる右手に刀を持った勝ち誇った人間の笑い顔


彼女からすれば家畜があざ笑っているように映る


「殺す」


一瞬で沸点まで達すると同時に黒い霧が彼女を覆う


その瞬間には既に再生が完了して立ち上がっていた


羽がジャージを切り裂いて出現し

爪が伸びる

八重歯を剥き出しにして自分を一回殺した家畜へと向き合う


周囲の時が止まる


切り裂き魔ですら唖然としている


「とりあえず…邪魔ね」


黒い霧がリーベの影から爆発的に吹き出る


黒い霧がメリアの一般人に触れると一瞬でその姿を消す


リーベの中心から半径1キロメートル

人の姿が消えて

黒い霧が覆った


リーベと切り裂き魔が対峙する


薄い黒い霧が周囲を包んでいる


「さて死ぬ準備は整ったかしら?…家畜」

紅い眼がギラりと怪しく光を放つ


切り裂き魔は静かに気配を消して後退するしかできない


切り裂き魔の魔法は自分の姿を世界から隠すだけである


だが世界を誤魔化すということはそこに住む住民を誤魔化すことに直結する


つまり魔法発動時は誰にも知覚されない


大魔法である


切り裂き魔の男は魔法を発動し刀で切り裂いていただけである


男は自分が切り裂いた少女


リーベを見て恐怖しか湧かない


魔法を発動しゆっくりと後退する

本当は急いで焦って無様に逃げ惑うことが許されるなら切り裂き魔はとっくにそうしている


一歩一歩ゆっくりと確実に


自身のことを見えているようにしているのは気のせいだと思いながら後退する


「ふ~ん。その魔法は存在を感知されないようにする隠蔽魔法ね…しょっぼいわね」


しかし

黒い霧は言うなればリーベの世界である

さらにリーベと切り裂き魔では魔力量に違いがありすぎて魔法が機能しないのだ


一発で魔法を理解され

更に目の前までの接近を許してしまう


「…!!」


身長的に見下しているはずの切り裂き魔は何故か見下されている印象をうける


生物の本能がリーベから逃げろと警鐘を鳴らしている


強大な殺気が浴びせられ


瞬間的に切り裂き魔の何かが壊される


「あぁぁあ゛ぁぁあ゛ぁああ!!」


突然叫び始めた切り裂き魔


「がぁぁぁ!!」

しかし切り裂き魔は本能とは別に自然に手が動き目の前のバケモノを切り裂く


魔法が使用できるということは飛影からして異質か異常の者


つまり生身でも人間を凌駕する


魔法を獲る前は剣の達人であった切り裂き魔

本能的に魔法を解除し全魔力を循環させ身体能力強化に回す


胴体が真っ二つになったリーベだが瞬間的に再生


「ふふ」


少しだけ笑いながら後退するリーベ


「少しだけ遊んであげるわ」


すぐに殺すのをやめ待ちの態勢にシフトする


「がぁぁ!!」

もはや強大すぎる殺気に脳がやられ理性が保っていない切り裂き魔だが


体の反射は残っていて


理性がある時よりも体のキレが鋭く

斬りかかる


弾丸のような速度でリーベの背後に移動し袈裟斬りを放つ


「ふふふ」


その攻撃を見ずに笑いながら翼で叩き落とす


切り裂き魔の刀が地面に食い込み

その反動を利用して蹴りが飛ぶ


その蹴りがリーベの右手が空中に出現し掴まれ防ぐ


本来あるべき場所の右手には霧がかかっていた


リーベはそのまま手首だけの力で放り投げ

たったそれだけで切り裂き魔は大砲のような勢いで吹き飛び

木に激突する


切り裂き魔は背中から激突し背骨が軋む音が響く


「?」

少し疑問に感じたリーベだが


切り裂き魔は再び立ち上がり斬りかかってきたので気にとめない


「ォォオ!!」


雄叫びをあげて自らの間合いより手前で刀を振り下ろす


魔力が込められた鎌鼬がリーベを襲う


「…実力差があるのも考えものね」


切り裂き魔にとっての必殺の一撃


理性が壊れているが体は覚えていた自身の最強の技


彼が一年かかって会得した技であった


指一本


リーベが爪を伸ばした人差し指をちょいと振るう


それだけで切り裂き魔の鎌鼬と同等の鎌鼬が魔力無しで生まれ相殺する


だがその衝撃を眼くらましにし切り裂き魔はリーベに接近して逆袈裟で薙ぐ


それを構え無しに黒い霧だけで攻撃を防ぎ


腕を振るう


それだけで切り裂き魔は再び吹き飛び木に激突


「ぐっあ!!」


「…飽きたわね」


リーベは呟くと


右手の指の爪を伸ばしながら振りかぶる


狙いは切り裂き魔周辺


そのまま勢いよく振り下ろす


ドォ!!


とソニックブームが巻き起こり強大な衝撃波が走る


切り裂き魔が反応するよりも早く衝撃波は直撃する


「あら?」


粉塵を黒い霧と共に吹き飛ばし見通しの良くなった周辺


切り裂き魔の死体は衝撃波で消滅し血すら残っていないにも関わらず周辺の自然や建造物は無傷である


「…」


もう一度振りかぶるリーベ


「ストォォップ!!」


その腕を飛影が掴む


「あら飛影?偶然ね」


不敵に嬉しそうな笑みを浮かべる


「見学はいいけど助けてくれないなんてヒドいわね」


「必要がないからな…ってか偶然もなにも今のは俺がいることわかってやっただろ」


飛影が絶対強者級のリーベの心配をするのは同じ絶対強者級の者と対峙した時だけである


リーベが最初に切り裂き魔を木に激突させた際


その時は手加減のしすぎと思っていた


「あら?わかる?」


次の二回目に木に激突させた時疑問が憶測に変わった


「全く!!建造物を壊そうとするなよ」


頭をぽんぽんと軽く叩く飛影


衝撃波を食らわし破壊痕が見つからなかった時には確信に変わった


飛影の風華の風の防御で守っていたのだ


本気の衝撃波ではないが破壊できなかったのが悔しかったのでふざけてもう一度放とうとしたのである


飛影に頭を軽く叩かれ拗ねるように目線を逸らす


「家畜が調子のったのよ。二回死ぬし」


やだやだとボロボロのジャージを確認して落ち込むリーベ


「油断しすぎだ」


飛影は右手に持っていた紙袋を渡す


「…?服?」


中を開けると薄いピンクのTシャツに白のフレアスカート


淡い紫の髪色で白い肌のリーベによく似合いそうである


「どうせ服ボロボロにするから見繕ってきた」


リーベが戦う時点でその予想をしていた飛影はまず建造物や自然を護るために風華の風で防御を施してから買いに行ったのである


「…ありがと飛影」


普通に微笑むリーベ


服を黒い霧で覆い自身の体も黒い霧で覆う


あっという間に着替えが完了する


「どう?」


その場でくるりと回転する


「似合ってるぞ」


お世辞は言わない飛影からの褒め言葉


満足気に頷くリーベ


「んじゃ俺は城に戻る」


「えぇまた後でね」


互いに手を振り何事もなかったように


飛影は城へ

リーベは酒を買いに別れた


ただリーベは若干上機嫌で鼻歌を口ずさんでいた

敵が弱すぎて互角な戦いができないですorz


次は飛影がなんでメリアの国民には異常普通関係なく優しいのかの過去話です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ