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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
13/110

魔王と国王

誤字脱字あったらごめんなさい

メリア城の謁見の間


そこは王が他の国の重要な人物と会うために存在し

王がその部屋で作業ができるように机やソファーがある


堅苦しい雰囲気ではない


それはメリア城全体に言える


強固な扉で部屋の前には屈強な門番兼護衛が二人いる


二人共に魔法使いで一騎当千を誇る


王が政治な作業を黙々としているとその二人の慌てている声が響いた


「ちょ!!飛影さん止めてぇぇ!!」


「お願いします!!今度こそ減給ですって!!」


必死に止める声


しかしそんな制止も聞くわけがない人物である飛影


「ドォン!!」


強固な扉が大砲のように吹き飛ぶ


『ぎゃぁぁぁぁぁ!!』


門番の悲鳴と共に


風を切り裂いて国王のもとへ一直線


(儂死ぬんじゃね?)


世界一の国の国王セリエはこんな馬鹿なことで死を軽く覚悟した


しかし直前で空気の壁が扉を受け止める


「オラァ!!セリエ生きてっかぁ!?まだ現役かコラァ!!」


ド派手に火月の手を握りながら飛影が登場する


「お前のせいで今この瞬間に逝くとこじゃ!!馬鹿者がぁ!!そしてまだ現役じゃあ!!」


「なんだよぉ助けたのに~」


空気の壁で


ドア激突


頭がトマト


にならずに済んだのは飛影の魔法風華のおかげであるが


そうなる原因も飛影である


飛影を怒鳴った国王セリエ


名前はセリエ

名字はメリア


現在89歳

立派な髭が生え白髪しかないがまだ気力は充分

まだまだ現役の国王で

飛影とは親友である


またメリアの王族は皆強力な魔法使いである

セリエも昔は強力な魔法使いであったが今は衰え魔法の構築すらできない


「…たく!何しに来おった?」


溜め息混じりにされど嬉しそうに歓迎するセリエ


「妹紹介しにきた」


セリエの対面のソファーにどっしりと座り火月はその横にちょこんと座る


初対面以上に国王というセリエに緊張しかない火月


「兄ちゃんの妹の火月です」


ガチガチになりながらも頭を下げる


そんな火月を見て不審に思うセリエ


「お前の妹にしては大人しいのぉ」


飛影の異常で異質な行動になれてしまっているセリエは妹ということは驚かない


「ん~?火月兄ちゃん命令だ普通で良いぞ」


兄の命令

そのことにピクリと反応する火月


「え?いいの?」


「いいぞ」


よくわからない話し合い


セリエはついていけないがお茶を啜ってその様子を見ている


「よっしゃぁ!!敬語使わないからだるかったぜ~」


男勝りの口調


異世界にいるというのに


赤のTシャツに下は黒のジャージと楽な格好


そんな格好だが今の火月には似合っていた


「んでセリエ、国王。火月、妹」


物凄く簡単な紹介を済ませる


「よろしくな!!」


ニコニコと笑う火月

活発そうな雰囲気が滲み出ている


「ふむ。よろしくのぉ」


にこやかに笑うセリエ

とても89歳には見えない


「…もしやこれだけのためにきたのか?」


「そうだけど」


ドア粉砕

公務の邪魔


周囲を全く考えていない飛影


「ふむ…この後の予定は?」


「エリアと遊んでから墓参り」


エリアとはこの国の第一王女である


歳は16歳

セリエの孫である


セリエの息子夫婦は事故で他界してセリエが父親代わりに育てている


「む~少し頼みを聞いてほしいのじゃが」


僅かに国王としての眼力で飛影を見る


「はぁ…聞こうか」


その目は何か起きた時のセリエの眼である


そしてセリエは決して頼み事を安易に飛影にしない


どうしようもないことだけを頼むのだ


「良いタイミングに来てくれた。今メリアの城下町には切り裂き魔がおる」


「…火月、門番にドロップキックしてきてから遊んでて」


血生臭い話だと推測した飛影は減給と罰を恐れて灰になっている門番へと火月をけしかける


風華を発動し風の結界を張る


半径3メートルのラインで空気の振動を止め音が漏れないようにする結界である


「いいぞ」


「ふむ…その切り裂き魔にやられたのは今のところわかっているだけで17人。恐らく遺産持ちじゃ」


遺産持ち

その言葉に飛影は溜め息を吐く


魔法の世界

魔界


だが魔法が栄えていたのは遠い昔で現在は世界でも正式な魔法使いは100人もいない


しかし昔の魔法使いが残した遺産


魔法が込められた遺産を使用すれば飛影の面白察知での異常な異質な者


火月でも魔法が使用可能になる


簡単に使えて強力な魔法


門番の二人も遺産持ちの魔法使いである


「儂の護衛を行かせようにもあの馬鹿者共儂の安全に気をつかいおる」


さすがに国王の護衛を離れることができない護衛二人


自分の安全より民の安全を優先するセリエとしては融通がきかないと苛立っていた


「警備の者を使っておるが尻尾が掴めんかった。そろそろ犠牲者が増えてきて儂自ら出ようかと思っていたころじゃ」


「やめろじじい老い先短いんだから」


ニヤリと笑うセリエに冗談や嘘は感じられない


「詳しい情報は?」


「犯行時刻の予想は昼頃、つまり今の時間帯、大通りや公園で五体バラバラに引き裂かれる…しかし誰も犯人がわからん。狙撃系の魔法かもしれん」


さすがに歳的に喋り疲れたのか深呼吸をしてお茶を飲む


「連続殺人…しかも切り裂き魔なんて通り名があるんだ。殺された日にちとか被害者の共通点は?」


愉快犯

強大な魔法を手に入れて最強になったと勘違いした奴の60%が愉快犯になる


それは飛影の経験である


「日にちは簡単じゃ…毎日、18日前からじゃ。被害者の共通点は皆10歳前後の少年少女じゃ」


忌々しそうにセリエは吐き捨てる


「なるほどね…んじゃあ殺しに行ってくるかな。火月はここに居させといて」


腕をグルグル回し臨戦態勢に入る飛影


飛影に言わせれば所詮遺産持ち

自分の魔法でなければ使いこなすことは不可能なのだ


魔法自体が強力なため一騎当千は珍しくもない


だが一騎当千は所詮強者程度


絶対強者には適わない


飛影は感覚を拡げメリア国全土を覆い尽くす


一瞬でも魔法を放った瞬間に位置を掴みブチ殺せるように


「あぁ!?…」


そして飛影は違和感を感じて頭を抱える


「どうした!?」


珍しい飛影の反応にさすがに心配するセリエ


「もう一度被害者関連の情報を教えてくれ」


「10歳前後の少年少女を狙う。五体バラバラで殺される。時間帯は昼頃。大通りや公園など人が多いところで殺害される」


「質問だ。その10歳前後の被害者は可愛いとか綺麗系でデブとかは狙われてないか?」


飛影の妙な質問


だがセリエは被害者をよく思い出す


「確かにお前の言うとおりに綺麗系とか可愛い系じゃな」


10歳の子供など可愛いか綺麗しかいない


格好良い少年などはいないのである


「あ~俺のツレが襲われた」


「む!?大丈夫なのか!?」


「大丈夫…だけど…記念公園だし、あいつ周りの被害とか考えないからなぁ~ちょっと行ってくる」


襲われたと確かに感じたハズなのに飛影は至って冷静


飛影は自分の周囲が傷つく時は容赦がない


怒り全てを破壊し

時には世界を破壊するが


いたって飛影は冷静である


それに違和感を感じるセリエ


「まさか…リタか?」


飛影が絶対の信頼をしている少女リタ


魔王補佐の彼女は飛影と同じ絶対強者級で飛影と対等にわたりあえる


リタならば飛影のこの態度は納得できるセリエだが


「いや…違う」


飛影は溜め息を吐きながら同時に風の結界を解除


「火月~ちょっと遊んでて」


「はぁい!!」


門番に格闘して遊んでいる火月の横を通り


飛影は城から城下町へと駆ける

割と全力で


その足は


歳は250歳

身長は130cm

外見は可愛らしい10歳の少女にしか見えない

絶対強者級の吸血鬼

リベリア・ラインベルト・ミリア

リーベのもとへ


(記念公園は破壊するなよぉ!!)


飛影の祈りは届くのか

王子が王女になっちゃいました


しかも飛影戦わせようかと思ったらリーベになっちゃいました


予定通りに作成って難しいですね


次はバトルですかね~


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