宴会と魔法と自己紹介
今回はどんな魔法を持ってるかなどの説明ですね~
食堂
毎回ここでみんなでテーブルを囲んで食事をする部屋
キッチンが隣にあり
できたてがすぐに届けれるように構成されている
「すっげぇ!!」
火月が見たのは
旨そうな料理の数々
今まで孤児院では誰かの誕生日でも院長が自費で小さなケーキを買ってあげるだけで
経営的に厳しかった火月の孤児院は料理が質素であった
同じ孤児院出身である優希がそれを理解しているため
少し豪華な盛り付けを選んだ結果である
主に
優希と飛影が料理を作成し
リタと椿が準備
リーベがつまみ食い係として宴会の準備を行った
座るよりもいろいろな話ができる立ち食い形式を採用しており椅子は片してあった
飲み物には高級そうなというより高級な赤ワインと白ワイン
ソフトドリンクには
アップルジュースとオレンジジュースがある
「はい火月ちゃん」
飛影の妹ということは自分の妹のような存在の椿はニコニコと笑いながらグラスを渡す
「ありがとございます!!」
まだ馴れていないので素と敬語が混じった応対の火月
「野郎どもぉ!!グラスは持ったかぁ!?」
グラスを高く上げる飛影
「おぉう!!」
無理矢理声を低くしてそれに乗る優希
「野郎はいないよ飛影」
椿によって一蹴
「…」
少し考える飛影
「グラスは持ったかぁ!?子猫ちゃん達ぃ!!」
「にゃ~!!」
どういう思考でそうなったかは謎であるが飛影は再びグラスを上げ優希が乗る
「注いでないので少し待ってください」
今度はリタによって一蹴
ちなみにであるが飛影とリーベと優希は既に赤ワインを注いでいる
更にちなみに優希は未成年である
リタは急ぐわけではないが白ワインを注ぐ
「火月ちゃんはなに飲む?」
椿は火月と合わせる様子で椿のグラスは空である
「ん~悩むなぁ」
オレンジジュースとアップルジュースで悩んでいる火月
「ワインでもOKだ!!」
横から飛影が口をだす
(お前黙れ)
そんな飛影に椿が怒りがこもっている視線を浴びせる
(…)
何も言えない飛影
表情は少し青ざめている
「ん~オレンジジュース!」
火月はアルコールという未知の物に興味はあったが誘惑に打ち勝った
「そうだよね!!私もオレンジジュースにするよ」
椿が最上の笑顔でそれに頷き火月のグラスにオレンジジュースを入れ自分のグラスにも注ぐ
「おっしゃあ!!グラスに飲み物注いだな!?呑むぞコラァ!!食べるぞコラァ!!!ってなわけで騒げやこんちくしょい!!かんぱぁぁぁい!!」
「うっへ~い!!」
『乾杯』
何故かテンション上がっている飛影
それに合わせられる優希
そのほかは普通である
「さてまずは主役の火月から自己紹介いってみよう!!」
飛影はグラスのワインを飲み干してマイク(おもちゃ)を渡す
「えぇ!?マジか兄ちゃん!?」
さすがにいきなりなことに驚きを隠せない火月だが
1つ深呼吸をする
未熟なりとも武道家としての呼吸法
リラックスできる
「市原火月です!!兄ちゃんの妹になりました!今日からよろしくお願いします!!」
きっちり90度
身体が柔らかいのかきれいなお辞儀をする
「いぇぇい!!」
飛影がクラッカーを鳴らし
それに続いて全員がクラッカーを鳴らす
「さぁ次だれいく!?俺か!?」
今にも待ちきれない飛影
「やりたい人からでいいと思いますよ」
そんな飛影を見て呆れつつも微笑むリタ
「市原飛影、歳は277歳!称号は魔王、種族は子鬼で魔法は炎を統べる炎舞と風を統べる風華ともう一つは秘密」
飛影は魔法を発動し左手に風を生み出し目視できるレベルまで凝縮する
ボキボキに折れていたハズの右手は既に完治していて
右手から赤い炎の塊が生み出される
「兄ちゃんすっげぇ!!ん?魔王?277歳?子鬼?」
当然の疑問
椿的にはまだ説明してないんだ
という表情をしている
「魔王ってのは魔法使いの王のことだ…歳は元々人間ではないこともあるけど魔王になると最適に戦えればようにその身体に一番合った背格好で止まり成長は一切しない」
そう一切成長しないのだ
飛影が魔王になったのは8歳
それから飛影は16歳まで成長して止まった
「それから俺は277歳の今まで生きてる」
そして月日は流れ現在277歳
「子鬼ってのは災厄の子として生まれて今は吸血鬼の血も流れているから子鬼でいいや…て感じだ」
ぶんぶんと右手を振る飛影
「あれ?そういえば兄ちゃん怪我は?」
ボキボキに折れていたハズの右手が完治していることに今気付く火月
「吸血鬼の血も流れてるから治った」
本来はダドマにつけられたブレスレットが飛影の再生力も減少させているため治りが遅くなってしまうのだが
飛影はダドマを説得して人間界でも屋敷の敷地内だけは制限が無くなるようにしたのである
「兄ちゃんすっげぇ!!」
飛影は魔法のことを聞かれると思ったのだがそんなことはなく
さらに信じてもらうまで時間がかかると思ったのだがそんなこともなかった
「ほいリタ」
飛影はマイクをリタに投げる
「リタ・レーンです。飛影の魔王補佐をやっております。種族は神で魔法は神翼と光を統べるキュリクレイです」
リタの背中に薄いガラスのような翼が出現する
パチンとリタが指を鳴らすと視界から屋敷が消える
「はぇ!?」
屋敷の中にいながら空が見れた
というより庭が見える
火月の手にはグラスが握られているが見えない
「物が見えるのは光の屈折です。なので光を少しずらすとこうなりますよ」
再びパチンと指を鳴らすともとに戻る
「すっげぇ!!リタさんすげぇ!」
キラキラとした瞳でリタを見る火月
照れくさそうに頬を掻いていた
そのままマイクを椿に渡す
「市原椿!!魔法は特にないかな?飛影の幼なじみです」
普通の自己紹介のあと優希に渡す
「市原優希でっす!!魔法なんて持ってないでっす!!!」
若さ溢れる優希
今までの屋敷で17歳の唯一の未成年であった
「同じ孤児院出身でっす~」
にこやかな笑み
「私はリベリア・ラインベルト・ミリアよ…呼び方はなんでもいいわ。魔法はいろいろ」
黒い霧がリーベの右手を覆う
すると右手だけが火月の目の前に現れる
「おぉ!!」
火月がその手に触れる前にリーベは霧を引っ込める
「さぁ自己紹介も終わったし!騒ぐぞぉぉぉ!!」
なんか元から底辺だった文章力が…さらに下がったorz
頑張ります