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ハチャメチャ魔王  作者: 火憐ちゃん
日常編
10/110

第一回家族会議

今回は会議です

優希に火月の部屋やこの屋敷の案内を任せ


現在会議室に

飛影

リタ

椿

リーベ

が集まっている


「さて…今回集まってもらったのは今日から妹になった火月のことについてだ!!議題は火月を家族の一員として慣れさせることだ」


飛影がホワイトボードに

火月を家族の一員とさせるための方法と


書き込む


すると即座にリーベが手を上げ

発言する


「難しいわね…コミュニケーションを取りつつも好印象を与える。しかもこのメンバーで…というかなりの難易度ね」


難しい表情で案を考える


全員がかなりの難易度のこのお題に黙りこむ


「あっ!!」


椿が手を上げる


「宴会なんてどうかな!!?コミュニケーションも取れるし壁も無くなるよ」


ベストな案


「私も宴会は賛成ですね」


リタが椿の案に乗っかる


飛影は立ち上がりホワイトボードに宴会と書いて○で囲む


「それじゃあ宴会の内容について掘り下げる…もし宴会以外に案が浮かんだらその時点で発言を許可する」


どこまでも真剣なメンバー


この少しアホだと思う会議でも真剣にできる彼等


ある意味で才能である


少し考えた後リーベが手を上げる


「私が思うに、美味しいお酒、美味しいご飯、楽しい会話があれば最高の宴会になると思うわ」


飛影はリーベの意見をきちんと受け取る


「…確かにそれは最高だな。上手い酒もあるし!!上手い飯もできる!!楽しい会話なら」

「完璧ね」


完璧に違いないという表情のリーベ


「完璧だ!!」


『ちょっと待てアホ二人!!』


決まりかけの案に水をさす椿とリタ


暗黙の了解の手を挙げて発言することすら忘れている


「火月ちゃんは未成年でしょうが!!」


「成人になっていないものにアルコールは認めません!!」


椿に続いてリタすらも文句を言い始める


「はぁ…神はお堅いわね」


「堅いわけではないです。当たり前の常識です…鬼は常識がないですね」


両方の笑顔がぶつかり合う


顔は笑っているが目が笑っていない


「あら?貴女常識を気にするようじゃ飛影の傍にいれないじゃない…というよりも飛影の周囲で常識ある人はいるのかしら?」


「うはは」

何故か照れたような飛影


確実に褒められてはいない


「まぁ私は神ですから異常ですけど常識はあります。鬼は異常で非常識ですが…飛影の周囲には異常か異質であることが条件です。常識は範囲外なんですよ…そんなこともわからないんですか?」


再び火花が散る


「その常識がある神が福引きで後ろに沢山人が並んでる中、三回やって1等2等3等全て総取り後ろの人が福引きをやる意義を無くしたというのにホクホク顔していたわよね」

(飛影早く止めてぇぇ!!!)


椿は視線に思考を乗せ飛影を睨む


(え?俺がこれ止めんの?)


無理無理と首も振らずに視線だけで伝える


もはや魔力が少しずつ開放されており比喩ではなく現実に火花が散り始める


「あの時は…たまたまです。朝からお酒呑んでるニートよりは常識ありますし」



今でもそのことを反省しているリタは少し目線を逸らす


そして飲んだくれニート発言されたリーベの額に青筋が浮き出る


(ヤバいって飛影!!早く止めて!家が本当に壊れるってぇ!!)


椿の側から見ると

隣のリーベが吸血鬼としての特性の一つ


両手の爪が伸びていて指にも力が入っていた


この爪は鉄程度なら斬り裂ける程の強度を持っている

リーベが全力で振れば衝撃波で屋敷は確実に大破する


(…確かにヤバいな)


飛影が横目で見るとリタの右手には金鎚が握られている


神の武器

ただの金鎚ではなく全世界で最硬の材質を使用

神の付加として【粉砕】が宿っていて力も込めずに当たったものは粉砕される


「ストォォッッップゥゥゥ!!これは火月を早くこの家の…家族として慣れさせるための会議なのに、その家を粉砕するつもりか馬鹿どもぉ!!!」


立ち上がりリーベの頭を叩く


同時に椿も下から脚でリタを蹴る


「うぅ痛い」


「…脛ですか」


頭を抑えて涙目のリーベと屈んで右脛を抑えるリタ


何故わざわざ対角線にいるハズの飛影がリーベを叩き

椿がリタを蹴ったのか


それには理由がある


リーベは現在飛影の屋敷に住んでいるが飛影にしか懐いていないのである

このブチ切れ状況で椿がリーベを叩こうとするものなら惨殺死体になっていた


「リタとリーベはチェンジ!!その後で会議を再開するぞ!!いいかお前ら!?」


『サーイエッサー』


何故か軍隊形式で全員立ち上がり敬礼


素早くリタとリーベが席を入れ替える


「よっこいしょ」


リーベが年寄りのような掛け声と共に飛影の上に座る


苦笑いしながらも飛影はリーベの頭を撫でる


「オイそこの馬鹿二人真面目にやるんでしょ」


ピキピキと椿が苛立っている


「真面目にやるわよ…宴会は良い案なのでしょう?なら宴会でなにをやるかを煮詰めることをすればいいのでしょう?」


的確な意見


ふざけているように見えてもきちんと理解はしている


「とりあえず自己紹介か?魔法とか力も交えて自己紹介をすれば面白いことは確実だな」


「それは良い案ですね。魔法などを知らないわけですし、新鮮です」


飛影の意見にリタが賛同する


「問題は…宴会だからお酒…だね」


お酒の力は良い力ではある


頼りすぎるのは駄目だが初めての環境に慣れさせるにはとても重要である


「しかし火月さんも優希さんもまだ未成年ですから」


「お堅いわね…少しくらいなら問題ないわよ」



緩いリーベと堅いリタ


リタはリーベから飛影に視線をずらし目線で判断を仰ぐ


「酔っ払ってもすぐ酔いは治せるからな…それに美味しい酒なら気持ち良く酔えるからな…俺もありだと思う」


リタは少しの間飛影を拗ねたように睨みつけ溜め息を吐く


「わかりました…飛影が認めるなら私も認めましょう」


「まぁ私もいいかな」


案としては最高であり


道徳的に問題はあるが道徳なんて存在しないのが当たり前なので椿も折れる


「さて他にはなんだろうか?」


飛影はリーベを一回下ろしホワイトボードに


宴会決定

自己紹介

呑み会

など


と書き込み○で囲む


「明日土曜日だからハイキングとか!!」


椿のまともな意見


「ハイキングの意味がないわね、飛べるし」

「走れば一瞬ですし」

「ジャンプすりゃ景色わかるし」


異常者三人による却下


「そうですね。メリアで遊ぶというのはどうでしょうか?飛影の妹ということですから魔界に行くこともあると思いますし、異世界ですから楽しめると思います」


「それは良案だ」


飛影は再び立ち上がり


メリアで遊ぶ


と書き込む


「よし!!今日と明日の予定は決まった!!この計画で頑張るぞぉ!!」


拳を上げる


『おぉ~!!』


飛影の掛け声に合わせ全員拳を上げる


誤字脱字ありましたらご連絡ください


皆さん見て下さりありがとうございます



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