『うぐいす色のプレスマン』
掲載日:2026/04/02
ある娘が、母親から、嫁に行ったら、姑さんにもそのほかの人にも、うぐいす言葉を使うものだと教えて育てた。娘は、そのことだけは覚えたが、どういうしゃべり方をうぐいす言葉というのかはわからずに嫁に行くことになってしまい、婚礼の日、お手洗いに行きたくなって、姑に、おっかさま、はばかりに行きとうございます、と言いながら、婚礼衣装をぱたぱた羽ばたくようにして、唇をとがらせて頼み、変な嫁だと思われながら行かせてもらった。婚礼が終わって、夫と寝所に入り、お前はプレスマンの中では何色が好きだい、と聞かれて、うぐいす色です、と答えながら、また羽ばたく仕草をしてみせたという。
教訓:うぐいす色というのは、ウグイスの色ではない。うぐいす色っぽい色の鳥は、メジロである。メジロは瞳を白目が巻いており、目白の意味でメジロと呼ばれる。うぐいす色のプレスマンはつくったら売れる。根拠はない。




