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憑依デスゲーム大会

 今日は憑依デスゲーム大会を実況する。


 このゲームは幽霊となって、エリア内の様々な生物、人工物といったオブジェクトに憑依して戦うゲームだ。


 事前に少しやってみた結果、人間に憑依することが最も効率がいいことがわかっている。


 ただステージは廃墟とかジャングルとか人がいないステージが多く人はレアな存在だ。


 だから基本的には安定の生物か、トリッキーな人工物に憑依することになる。


 完全個人戦で、勝ち抜き戦だ。プロとか他の箱の人もいるガチの大会みたいだ。


 ちなみにこおりちゃんは上手すぎるので、エキシビションにのみ登場する。泣いたりはしないと思う。たぶん。


 一回戦、戦いが始まった。


 私は初手でマンモスを引き当てた。やったね。


「今日はついてるよ」


 辺りのプレイヤーを一掃する。するとトラの一団が現れた。


「乗り換えるよ」


 乗り換えた先は戦車。あたりを蹂躙する。


「あれ?動かない。困ったなあどうしよう」


 燃料が尽きたらしい。近くには何もない。慌てていると、爆弾で倒されてしまった。相手は人間だ。


「おのれ人間。みたいな」


 でも何とか一回戦は突破できたみたい。活躍したもんね。


 あおばやきつねさんも無事突破したみたい。でもこのゲーム声入らないんだよね。話せないからなあ。


 2回戦は閑散とした村だった。ここなら人かな。


 早速人に憑依して武器を探す。


 できれば銃。ダメなら刃物か弓かなあ。


「これは?」


 手に入ったのはまさかの苦無。ここ忍者村じゃん。そんなステージなかったと思ったけど。レア武器かな。


 取りあえずプレイヤーが来たので苦無を投げる。外れたよ。残念。


 こうして私は2回戦敗退となった。もう少し戦えたかも。


 3回戦と決勝が行われ、エキシビジョンマッチが始まった。私も呼ばれたので参加した。


 結果はこおりちゃんの勝利だった。当然だね。


 こおりちゃんはインタビューの時ずっと泣いていたらしい。


「……最初からみんなと戦いたかった。優勝したかった」


「エキシビション勝利なので実質優勝ですよ」


「……どっちも……ぐすっ……出たかった」


 運営さんちゃんと出してあげようよ。こおりちゃん。元気出してね。









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