大型企画!その1
今日は大型企画。金融街オープンワールドオンラインゲームでニューアクセル内のライバーと交流する。
このゲームは様々な職業になることができ、お金を稼ぐことが目的のゲームだ。
この企画は大会形式で、3日間にわたっておこなわれ、最後に最も資産があった人が優勝というルールだ。
「では、各ライバーの初期所持金と職業をルーレットで決定するのじゃ」
ルール説明が終わり、主催のウミネコ36号さんがルーレットの開始を宣言する。
私の番が回ってきた。ドキドキ。
「菜の花つぼみの所持金は……5000億鉛」
多すぎ。なにそれ。ちなみに鉛はこのゲームの仮想都市(第3ニューアクセル市)の貨幣の通貨だ。普通にゴールドとかでよかったんじゃないかな。
「職業は無職」
「ひどすぎ。なにそれ」
思わず口に出してしまった。所持金5000億のホームレスって何。
こうして所持金5000億の無職が爆誕した。
「草」「出オチかな」
「ここからどうすればいいんだろうね」
コメントと話していると、ゲームが始まった。画面にはみすぼらしい街並みが広がっている。
持ち物を確認すると、確かに5000億の小切手がある。これを銀行にもっていけばいいのかな。
「そこか、おい金よこせ」
聞こえてきた声は2期生京麻さんだ。今回ボイスチャットはゲーム内のプレーヤーの位置にリンクしている。つまり近くにいるライバーの声しか聞こえないということで……
これは逃げるしかない。ここはどうやらスラム街だ。マップを開きつつ距離をとる。
「待ちやがれぇー」
追いかけてくる。怖い。
「これ銀行に向かってるよね。銀行ごと襲おうぜ」
もっと怖い人がいた。6期生の物ノ卦アキさんだ。この二人の職業何かな?ギャングとか?
「おっとそこまでにしてもらおうか」
警官たちが現れた。警官たちを率いているボスは1期生保科さんだ。
「保科てめぇ。何しやがる」
「京麻。前のイベントでは辛酸を舐めさせられたからね。今日は容赦しないよ」
保科さんと京麻さんは普段の配信では仲がいい。しかしこういう催し物ではよく対立する。
簡単に言えばライバル関係というわけだ。この状況は私にはラッキーかな。
「保科さんありがとうございますー」
取りあえず銀行へ行かなくては。




