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目を疑う

 奈美ちゃんのお宅にお邪魔して奈美ちゃんの部屋に到達するまでに…オレは見てしまった。

 

 

 とあるお部屋を…。

 

 

 オレは目を疑ったよね…。

 

 

 奈美ちゃんって親に赤ちゃんのこと…言ってないって言ってたよね⁇

 

 でもさ…とあるお部屋に…ベビーベッドありましたよ?

 

 

 なんで?

 

 

 やっぱりご両親知ってるんじゃない⁉︎

 

 

 じゃあさ…、お父様はさっき…オレを見て……奈美をはらませたのは、お前だなって思ったんじゃ…。

 

 

 娘の人生台無しにしてくれたねぇ?って…言われるんじゃない⁉︎

 

 

 さっきは、にっこりしてくれてたけど…帰ってきたら…オレは…オレは…どうなってしまうのでしょう⁇

 

 

 あー…先週のオレにいってやりたかった。

 

 奈美ちゃんちに行かない方が身のためだよって…。

 

 

 …

 

 

 しかし、もう遅い…。

 

 完全に踏み入れてはいけないところにきてしまった感…。

 

 

 …

 

 奈美ちゃんに視線をやると奈美ちゃんは、せっせと紅茶を用意してくれていた。

 

 お家にいる奈美ちゃんの背景は、いつもこんな感じなんだ。

 

 お母様の服装は、派手だけど…お宅はシンプルでいいわぁ。

 

 人のお宅だけど、落ち着きます。

 しかし、状況が状況なだけに完全にくつろげは、しませんね…

 

 

 …

 

 

 オレも手伝うよって言ってオレは奈美ちゃんのお手伝いを始めたんだけど…

 

 

 

 ゴミ箱に砂糖の袋捨てようとしたら…まさかのオムツ捨ててありましたよ?

 

 

 …

 

 

 あれって……オムツだよね?

 

 え?

 

 

 …

 

 

「あのー…奈美ちゃん?」

「なに?」

「あー…ううん。」

 と、とっさに聞くのをやめた。

 

 

 だって…誰のオムツですか?なんて聞けねー…。

 

 あつかましいにも程があるよね…。

 

 ひとんちのゴミ箱みて、ゴミの質問とか…ヤバイやつだもんね…。

 

 …

 

 

 ベビーベッドにオムツ…

 

 

 気になる‼︎

 

 あー…聞けないけど…めっちゃ気になるーー‼︎

 

 

 オレが頭を抱えていると奈美ちゃんは、

「頭痛いの?大丈夫?」

 と心配してくれた。

 

「あ、ううん。大丈夫。」

「ならよかった。壮太、カフェイン入りの紅茶でいい?」

「え、うん。」

「わたしは、ノンカフェインのやつしか飲めないからこっち飲むねー」

 と手際よく紅茶を作っていた。

 

「そうだよね。ノンカフェインじゃないとだもんね。」

 とオレがいうと奈美ちゃんは、

「え?なんでわたしがカフェインダメって知ってた?」

 と不思議がった。

 

「オレは勉強したから詳しいんだよ」

 と少し偉そうな表情をして見せた。

 育児書めっちゃ読んでますから。

 

 すると奈美ちゃんは、

「勉強するとわかるの?壮太って面白いね」

 と笑った。

 

 

 面白いの…か?

 

 普通…違くない⁉︎

 

 あー…もうなにがなんだかわからなくなってきた。

 

 

 今は冬だけど…もう気温すらよくわからない状態だ。

 

 

 そんなよくわからない状態で奈美ちゃんの部屋に案内された。

 

 

 奈美ちゃんの部屋はシンプルだけど、どこか女性らしい雰囲気のあるお部屋だった。

 

 

 普通は、おぉ〜って部屋見るとなるんだろうけど、オレは違う意味でおぉ〜ってなった。

 

 

 だって、部屋に入るといきなり大きいクマさんのぬいぐるみがあったからさ。

 

 

「おっきいぬいぐるみだねー」

「うん、そのぬいぐるみ出産祝いなの。だから、ホラ!リボン付き。かわいいでしょ」

 とくまさんをポンポンした。

 

 

 えっ⁉︎

 

 出産祝い⁉︎

 

 ん?

 

 このくまさんの名前…が出産祝い…なん?

 

 名前が、守 賛 岩井(しゅっさんいわい)さんって名前なんかな?

 

 

「お、面白い名前だ…ね」

 とオレは強引に名前であると信じた。

 

 

 すると奈美ちゃんは、

「名前が出産祝いとかおかしいでしょ?壮太ってほんと面白い」

 と、ウケていた。

 

 …

 

 いや、ウケ狙いでは…ないです。

 

 

 出産祝いって…産まれてからもらうやつよね?

 

 

 …

 

 

「あのっ」

 と言いかけると、玄関からだれかが入ってきた音がした。

 

 

 ま、まさか…お父様たち…もうおかえりに⁉︎

 

 

 ドキドキ バクバク…

 

 

 オレがドキドキしていると、奈美ちゃんが

「お姉ちゃんかな?」

 と言った。

 

 

 ホッ

 

 お父様たちじゃなくてよかったー。

 

 

「お姉さんか。」

「うん。わたしとお姉ちゃんって歳がめっちゃ離れてるんだ」

「へー、お姉さんいくつなの?」

「八十歳」

 

 

 ⁉︎ 

 

 オレは、めっちゃ目を見開いたよね…

 

 そして絶句しました。

 

 すると奈美ちゃんが、

「んもー、冗談だよー。」

 と笑った。

 

 あ、そう…だよね。

 

 うん。そりゃね…

 

 

 もう、オレは脳内パニックになっていたから、一瞬マジか⁉︎って思っちゃったよね…

 

 

 あはは…

 

 ははは…

 

 びっくりしたー…

 

 

 

 続く。

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